[お知らせ]
今月中に当研究会の教材をご購入の方への「電子出版本」無料進呈を復活しました。
「コミニカ中学英語基礎編」は、全国の多くの塾やフリースクールで続々採用されています。
最近では,社会人グルーブの方々のための英会話講座などで使われるが目立ってきています。
プリント1枚に基本的に11の英文の生産ができプリントを一枚、一枚こなす毎に、生徒たちは達成感を持ち、次のプリントに向かっていきます。
問題シート(プリント)の総枚数は1,152枚と膨大なものとなっています。
この具体的な内容については以下のブログをご覧ください。
ブログ「書いて聞いて覚える中学英語学習」
[今日の学習]
今回は中3配当の学習です。
個別の説明は過去記事でご覧ください。
続 中3配当第2級「不定詞の展開表現」の用法で学ぶこと
[総合的な解説]
ここでは原形動詞フレーズ(不定詞)の用法を学習します。
今回は以下のタイプのものです。
(1) ask+ O + to+原形動詞フレーズ
(2) tell+ O + to+原形動詞フレーズ
(3) want+ O + to+原形動詞フレーズ
たいていの文法書では「ask+O+to不定詞」 「tall+O+to不定詞」 「want+O+to不定詞」 とか、askやtellは間接話法などと説明されています。
さらに、その文例と言えば,過去形のものがほとんどです。
I asked her to help me.
私は彼女に手伝ってくれるように頼みました
I told her to help me.
私は彼女に手伝ってくれるように言いました
ただし、wantのものは現在形であげられています。
I want her to help me.
私は彼女に手伝ってもらいたい
ところが不思議なことにbe動詞のフレーズを使った文例はほとんどとりあげれることはありません。
I asked her to be here.
私は彼女にここにいてくれるように頼みました
I told her to be here.
私は彼女にここにいてくれるように言いました
I want her to be here.
私は彼女にここにいてもらいたい
少し横道にそれますが,どうしてtellやaskが現在形として文例に登場しないかわかりますか。
I ask her to help me.
I tell her to help me.
文法書を書く人に、「(ふだん)彼女に私を手伝うように頼んでるのよ」といった視点が抜けているのです。ここで(ふだん)といった言葉を使わざるを得ないのは、日本語訳では「彼女に私を手伝うように頼みます」となって未来形の意味と重なってしまうからです。
言うまでも現在形は,「現在の事実・習慣を表す」ものです。
いずれにしても、教えられた生徒たちは「ask+O+to不定詞」「tall+O+to不定詞」 「want+O+to不定詞」を構文として暗記し,それを定規のように使って英語に挑むことになります。
ここでこのような教え方に大きな落とし穴があることに誰も気づいていない,これが日本の英語教育の現状です。
元々このような表現をする場合には,英語が言葉として英語脳に蓄積されている必要があることです。
例えば,以下の動詞フレーズは命令形でも使われるものですが,それ自体が英語脳に蓄積していなければならないということです。
be here
be with me
open the door
sing a song
walk to the park
speak English
make cakes
have[eat] these cakes
go there
sit down
あるいは、以上の動詞フレーズにDon'tをつけると「~してはいけない」と禁止の命令形となります。Don't be here.など。
この発想が以下のnotをつけた表現へと展開します。
I ask her not to be here.
(ふだん)ここにいないように頼んでいます
I tell her not to be here.
(ふだん)ここにいないように言っています
I ask her not to help me.
(ふだん私を手伝わないように頼んでいます
I tell her not to help me.
(ふだん)私を手伝わないように言っています
これらのイメージが,I ask her to、I tell her to, I want her toといったファンクションフレーズと結びついて様々に表現展開していくのが英語脳なのです。
さらにtellやaskの動詞フレーズは以下のように展開します。
【一般動詞フレーズ5段活用】 tell her to ~
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(1) tell(s) her to ~ 現在形動詞フレーズ
(2) told her to ~ 過去形動詞フレーズ
(3) tell her to ~ 原形動詞フレーズ
(4) telling her to ~ ing形動詞フレーズ
※進行形や動名詞になります
(5) told her to ~ ed形動詞フレーズ
※完了形になります。
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[1].私は、(ふだん)彼女にここにいるように言っています 現在形
「~は ドウする文」
① 私は 彼女に言っている → I tell her
② ここにいるように → to be here
(完成文) → I tell her to be here.
[2].私は、(その時)彼女にここにいるように言いました 過去形
「~は ドウする文」
① 私は 彼女に言った → I told her
② ここにいるように → to be here
(完成文) → I told her to be here.
[3].私は、(これから)彼女にここにいるように言うつもりです 未来形
「~は ドウする文」
① 私は 彼女に言うつもり → I will tell her
② ここにいるように → to be here
(完成文) → I will tell her to be here.
[4].私は、(ちょうど)彼女にここにいるように言ったところです 現在完了形
「~は ドウする文」
① 私は 彼女に言ったところだ → I have just told her
② ここにいるように → to be here
(完成文) → I have just told her to be here.
さらに、以下のような表現へと展開します。
You should tell her to be here.
あなたは、彼女にここにいるように言うべきです
You had better tell her to be here.
あなたは、彼女にここにいるように言った方がいい
I am going to tell her to be here.
私は、彼女にここにいるように言うつもりです
I am sure to tell her to be here.
私は、必ず彼女にここにいるように言います
You have to tell her to be here.
あなたは、彼女にここにいるように言わなければならない
I want to tell her to be here.
私は、彼女にここにいるように言いたい
さらに、tell herだけではありません。tell him, tell Tom, tell Mr.Smith, tell your son, tell your parents, tell my wife, tell my husbandなど、様々な表現が英語脳に蓄積されている必要があります。
「コミニカ中学英語基礎編」に取り組む人が瞬間的にこれらの英語脳をみにつけるわけではありません。
一つ一つの段階を経て、3年間、速い生徒で2年間あまりでこのような英語脳を構築していくのです。
ファンクションフレーズと補語・動詞フレーズとの順列組み合わせで英文が生産されます。
言うまでもありませんが、「コミニカ英作法」では①にはファンクションフレーズ、そして②で補語・動詞フレーズと二段階のステップを経て英文を生産するのはこの英語発想を身につけるためなのです。
英語の言葉としてのしくみを知ること、それに加えて英文を生産するトレーニングが不可欠だということです。
この英語という言葉を紡いでいくトレーニングが日本の英語教育にスッポリと抜け落ちているのが大問題なのです。
ことばの表現というものは、小から大へと進んでいきます。
これをしっかりと支えていく教材が日本にはなかったと言えるでしょう。文法用語でバラバラにされた英語を人間の言葉として蘇らせる、これがこの教材のコンセプトです。
一日一日、プリントをこなすことでできるようになります。
英語の回路はこのようにして着実に生徒たちの頭に仕組まれていきます。
現在、先進的な塾やフリースクールにこの教材が導入されたり、英会話学習者が購入されているのは、日本で始めての世界水準の英会話学習法を展開しているからです。
Your click makes me happy!
ファンクションメソッドによる市販の本も、あるいはすべての教材がファンクションフレーズと動詞(補語)フレーズの二色刷りになっているのは、そんな英語発想を身につけていただきたいからです。
☆「コミニカ中学英語基礎編」を社会人向きに改訂した、「英語の九九 英会話発想トレーニング」という教材があります。
対応ブログ英語の九九 英会話発想トレーニング
ファンクションメソッド英語研究会発行の電子出版本
●「速修一週間英語脳構築プログラム」PDF版1,200円(税込)
●「ムリなく話せるイメトレ英語学習法」 PDF版 Audio CD1枚付1,300円(税込)
●「たった16の動詞で英語が話せる瞬間英作トレーニング」 PDF版800円(税込)
●「自由に英語が話せるためのたったこれだけ英文法」 PDF版800円(税込)
●「ファンクションメソッド英会話独習テキスト」 PDF版900円(税込)
同名教材のダイジェスト版です。
●「一週間に心にしみこむイディオム」 PDF版800円(税込)
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