千葉県流山市にテレビが映らなくなったというお宅に伺いました。
外壁塗装工事をやってもらい足場を解体して半日ほど経って見えなくなったそうです。
まず室内のアンテナ端子で全く信号が来ていないことが確認できました。
屋根に上がってアンテナを見ていきます。
この支線の取り方は良く無いですね。
アンテナ用で販売されているこのリブパイプはデメリットが多いので当店では使っていません。
丁寧そうに見える工事ですが意味が有ると思えません。
混合ブースターを見ます
運転ランプが点灯していませんね。
ブースターの故障かアンテナ線の異常のどちらかが原因ですね。
レベルチェッカーから電気を送るとアンテナ設備はちゃんと動作するようです。
アンテナ引き込み線の電圧を見ると正常値が15Vに対して6.9Vしか有りませんでした。
この電圧ではブースターは動作しませんね。
アンテナ線をたどって見ると雨樋の中のアンテナ線が劣化していました。
ここも割れています。
アンテナの設置を行った業者がアンテナ線を引き直さなかったようです。
元々のアンテナ線は白だったのでそのまま使用するとこうなることが予測できたと思うのですが
面倒だったんでしょうか。
取り敢えず塗装工事は関係が無かったことが分かりました。
お客様に説明して引き込み線の交換作業に入ります。
アンテナ工事で使用されていたこのアンテナ線はネットで販売されている廉価品です。
日本のアンテナメーカー製と数年使用した後の表面の艶が全然違います。
このアンテナ線の表面から雨水が浸透した様な事例を何件か見ています。
今回のテレビが見えなくなった原因とは関係無いのでそのままです。
ブースターから引き込み口までアンテナ線を引き直します。
転がしたり雨樋の中にいれたりしない様に別途支線を張り、この支線に絡めて配線しました。
お隣の敷地からハシゴを掛けてアンテナ線を繋ぎ直しました。
アンテナを設置したときに手間をかけて処理していれば防げた案件ですね。
これで無事テレビが映るようになりました。
ご依頼頂き誠に有難うございます。