錆色港町

熱しやすく冷めやすい趣味の話を、地元清水と絡めながら徒然と・・・

夏の小路

2018年07月15日 | 清水

巴川沿いの道から美濃輪稲荷神社方向を見ています。

パワー全開で照りつけるお天道様の下、時折家々の間を乾いた風が吹き抜けていきました。
バカ暑いけどしばらく立ち止まって、人々が行き交う様子を見ていたくなる下町の夏景色がここにもあります。

こんな路では気休めのように聴こえてくる風鈴の音と、何処からともなく漂ってくる蚊取り線香の匂いがあれば
雰囲気は最高ですが、最近は少なくなりました。



この様な小さな路で四季折々の変化を見つけるのが好きです。

どんよりとした天気の下で、道端の紫陽花がアクセントとなる梅雨時なども捨てがたいのですが、
秋から初冬にかけての夕暮れの情景は、何とも言えない切なさ・郷愁に駆られるのであります。




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杭の思い出

2018年07月03日 | 清水

この杭にどんな思い出がありますか?

楽しかったですか?苦しかったですか?

あたしゃ小学生の頃、和田島の少年自然の家でウォークラリーやったんですが、
手元にあったマップと杭の番号をよく確かめなかったんで、全然違うコースに進んじゃって散々でしたわ。

先に進んだ仲間の声が山の上から聞こえてくるのに、麓の道をずーっと彷徨ってました。

杭だけ探して先に進んで行くゲームじゃないのかよ・・・と思いましたね。
いやぁ、数字をよく確認しないで色と形だけ見て進んじゃった自分が悪いんですが、
そんなあわてんぼうな所は今尚変わっていない所にガッカリです。

でもこの経験が有ったからですかね、無駄に歩く事は嫌いじゃないです。
ただし、自分のペースで自分の思うように歩き回れれば・・・ですけどね。

あとは、
山道の途中で飲んだ何処かの沢の水、雨の日の音と匂い、夕方に漂ってくる煙の匂い、朝のひんやりとした空気、
こう言う経験を経て好きになったものを上げれば色々出てくる。

火の神様が校長先生なのは直ぐにばれるけど、あのわざとらしくも厳かな雰囲気は今も好きだ。
でも火を囲んでやる歌と踊りは苦手だ。

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大曲界隈を巡る

2018年01月21日 | 清水
今いる場所に昔何が在ったか・・・? なんて事に興味ありますか?

まぁ、今が良ければそれで良いのかも知れませんが、
ちょっとだけ昔の事に関して予備知識を持ち合わせておいても損は無いですぜ?(絶対得だ、とも言わないが)


今からは想像もできないような過去の風景の中で、どんな人間ドラマがあったか? 
なんて想いを馳せるのも楽しいものです。

・・・多少強引な導入ですが、今回は昭和20年代頃まで遊廓(風俗街)があった大曲界隈を巡りました。



はい、巴川の川岸です。川上へと進んで行きます。
先に申しておきますが、今尚この地で大曲遊廓を今に伝える店舗(風俗店)はありません。
そうでなかったらこんな静かな住宅地では無いでしょうね。



国道1号線に出ました。
富士山が見えますが、あちらではなく反対側の西側へ進みます。



東大曲の看板がある交差点。
かつて遊廓が在ったのはこの辺り一帯です。

元々宿場町であり街のあちこちに遊廓が在ったらしいのですが、
当時も風俗店の存在は風紀的な見方から表立っているのはよろしくない・・・。とされ、
明治期に何処か一箇所に集約しようと言う構想はあった様です。



まず、江尻地区の小芝神社の裏が候補地に上がった様ですが、
江尻小学校の近くだと言うことで地元から反対の声が上がったそうです。

そんな訳で、いくつかあった候補地の中で有力だったのが入江町の元屋敷(大曲)でしたが、
莫大な税金が入江に入ってしまうことから江尻が承知しなかったと。

良いですね~  0か、1か?だけでは決められない人間の性。
白黒ではない、グレーな部分。いつの時代も綺麗事だけでは話は進まないのね。



秋葉山の近くも候補地に上がったけど、清水東高の敷地になると言うことで諦めたとか。

所が決着は意外なところからやってきて、大正後期に周辺町村の合併で清水市が誕生し、
税金の問題が解消した事により元屋敷(大曲)に落ち着いた。

清水“市”の存在が遊廓の位置を決定付けた・・・なんて、これはこれでドラマを感じますわ。



今はご覧の通り静かな住宅街ですが、当時はお目当ての女の子の元へ通う兄さん方で繁盛していたんでしょうね。
勢いのある先輩に「お前も女遊び位したらどうだ?」と、初めて連れられて来た若い衆もいたんだろうな・・・とか
最初は遊びのつもりだったのに通っているうちに女の子にマジで恋しちゃった奴とか・・・

あと、聞くだけで涙が出そうな辛い話も山ほど在ったのだろうと・・・

俺なんかのドラマかマンガで覚えた安っぽい想像なんか遥かに上回る人間模様が交錯していたんだろうな・・・
と思うと、ただ通り過ぎるだけであったこの風景も、少し違ったものに見えてきました。


最初に遊廓を今に伝える店は無いと書きましたが、痕跡を示す設備が残っていますので紹介します。
(ちなみにこれはフォロワーさんに教えて頂きました。)



何本かあるNTTの電柱(電話線の架かっている電柱)に注目します。




「廓」と書かれています。 遊廓の「廓」ですねぇ
なんかちょっと字を見ただけでもかつての建物、街並みの雰囲気伝わってきませんか?

鉄道の施設にも古い名前が残っている物がありますが、電柱にもそれは当てはまるようです。
今の街並みに合わせてわざわざ変える必要が無いのでしょうね。



今度はプレートに「廊」の字が書かれています。
廊と廓がありますが、違いがよく分かりません。



電電公社マークの入った手書きの物も。
このマーク久しぶりに見た。



と言う訳で、今回は以上です。


この記事を作成するに当たり、季刊清水 第26号 1988年(昭和63年)発行を参考にしました。

余談ですが、その記事を書いた方があとがきに記した言葉が心に響くのですねぇ。
要約すると、「自らが高齢となり記憶も気力も衰えてきたが、後世何かの役に立つかもしれないので残しておくことにした。」
とあります。なかなか公式な文章に載らない内容ですので、記憶を記録しておくのは大事な事ですね。

おかげさまで清水の事をもっと知ることが出来ました。ありがとうございます。



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“ちきゅう”はデカかった。

2017年12月24日 | 清水

よく興津埠頭に停泊している地球深部探査船「ちきゅう」が一般公開されるって言うので、近くまで行って見てきました。
なお、申し込みしてないから外から見るだけですがねー。




デカいデカいと言われてますが、本当にデカい。
あの辺のビルを余裕で凌ぐこのデカさ。




ドリプラのテルファーと絡めて。
初めて見る人に、向こうに見えるのは港の工場の施設だよとか言っても通用するかも。



船だと思わなければ違和感はあまり感じられず。



も少し波が凪いでいれば水鏡も期待できたかな?



実はこれが一番撮りたかったアングル。
清水港には大型のタンカーや客船などが入港します。

そして、その大きさ故、このようにいつもの街並みと言う日常の向こうに非日常の風景が重なる時があるのです。
そんな風景を切り取ってみたかったんですよね。ようやく実現できて良かった。



小さな舟が巴川を上って行きました。
これも舟、あれも船。港町ならではのひとコマでした。



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初見ゴロシの清水道 「港橋の交差点」

2017年12月17日 | 清水
お久しぶりです。
ブログサボりまくってサーセン。例によって反省はしていません。
まぁ、色々と忙しかったのだろう・・・と、思っていただければ幸いです。

「しょけんごろし」と言うのは、初めてやるゲームで、予備知識を持たず始めると必ず嵌ってやられるパターンの事を言います。
そんな言葉にかけて、初めて通ると嵌りやすい清水の道を紹介いたします。


今回はここ。 県道75号線 港橋の所の交差点です。
清水駅前から港橋へ向かって来たところです。 昔、路面電車の終点が在りました。



なんでここが嵌りやすい場所か?って言うと、ここまで片側2車線の道が突然この画像の様に集約されるのです。
一応見た目上は丁字路なので左折車は一番左の車線に行ってしまいがちです。
ところが一番左の車線はバス停があるため、バス専用なんですねぇ。
まさか左折は見た目上の真ん中の車線だとは思うまい・・・。

他所から清水に来たと思われる方が間違われるのも分かりますが、
清水の人間でも免許とったばかりとか、滅多にこの道を通らない人が間違えることもあります。
誤解の無いように述べさせて頂きますが、この記事は間違えた方を嘲笑う企画ではございません。
間違えてバスレーンにいる・・・って事に気付かないのが怖いんですよね。
そしてそんな些細なミスを目の当たりにして熱くなってしまうことも・・・。

感情的な運転が悲劇を生んでしまう昨今、ちょっとしたミスにも熱くならず寛容でありたいものです。



という事で、今回は以上です。

皆様、どうぞご安全に。






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