中国の食文化を伝えたいと、一念発起する店がある
【和の中】
~ わのなか.Story。~
内モンゴル出身のご主人。「医食同源」をコンセプトに、旬の食材・漢方素材を巧みに組み合わせた餃子専門店を開業させます。料理はもちろんのこと、空間を楽しみながら食事をするといった独創的なスタイルが評判となり、餃子の街「宇都宮」に一陣の風を巻き起こします。そんな中で、お客様よりの多数寄せられる「ラーメンが食べてみたい」という要望。持ち前のチャレンジ精神に火が付き、数年間にも及ぶ長い研究を経て、ついに医食同源の考えに基づいた体に優しいラーメンを完成させます。「和の中」で提供しているすべてのメニューは、コンセプトに沿ってご主人が完璧にコーディネートしたもの。今現在もなお、医食同源をテーマに体の内側から健康を目指すメニューを提供し続けています。
店の雰囲気
味のある外観に引き寄せられるようにしてお店に入ると、その温かみのある空間と和やかな雰囲気にリラックスムードが漂います梁はむき出しにして古民家風に、照明が和の風情を醸し出し、中国雑貨や自家製酒などで店内を装飾
本物志向の黒酢や玄米珈琲などの販売も行っています。
カウンター席はなく、テーブル席とお座敷を完備。特選烏龍茶や麦飯石入りの水はサービスとなっており、注文を待っている間は「ちょっといいもの」を読みながらお待ちください。
一問一答
Q.店名の由来は?
A."和"という言葉がとても好きで、「人と人との和」・「大和(日本)の和」・「和やかな和」など、そんな「和の中」で私達が生きているのだと思い、「和の中」と名付けました。
Q.ラーメンを作る上で一番こだわっているところは?
A.時間です。スープの煮出す時間、麺の茹で時間、チャーシューを煮込む時間、すべてにおいて時間をしっかりと管理しなければ、最高の味は引き出せません。
Q.店主にとってラーメンとは?
A.人生をかけて追及していきたいものです。今は出発の起点に立ったばかりなので、これからが勝負です。
Q.将来の展望は?
A.店の都合でメニューを増やすのではなく、お客さんの要望に沿ったメニューを提供していきたいと思っています。
Q.好きなラーメン店は?
A.「さん」のラーメンが好きです。麺とスープのバランスが絶妙です。
Q.店主がオススメするメニューは?
A.限定30食となりますが、モンゴル岩塩を使った「和の中麺」です。
ではその自慢の和の中麺を作っていただきましょう
調理の様子
設備の整った厨房で、餃子とラーメンを同時進行でこなすご主人。手際の良さは料理の味を決めるとても大切な要因です。秘伝の塩ダレを器に準備し、香りよく澄んだスープを流しいれます。
茹であがった麺を入れ、箸で整え、トッピングをして、
和の中麺(茶たまご)〔680円(+120円)〕
麺の特徴
無論、医食同源に沿って何度となく試作を繰り返したという麺は、低かん水&玉子なし。それでいて程よくコシを感じさせながら、縮れが上手くスープを拾う秀逸ぶり。白く透明感があり、たおやかさな印象を与える美麺。
スープの特徴
基本の材料は、豚骨、野菜そして季節に応じて13~15種類の漢方が使われる。徹底した時間管理の下で、野菜が8割強を締める透明度の高いスープは、素材感を突出させないまろやかなもの。ミネラル分豊富なモンゴル岩塩を最大限活かし切った快作となっている。
トッピングの特徴
絶品との呼び声高いチャーシューは、燻製、煮込み、専用ダレへ漬け込んで完成の運びとなる。ほのかな香りをまとい、味は入りすぎずに、極々ナチュラルな素材感。烏龍茶たまごの熱烈なファンも多く、この美味しさは秘伝の製造工程に隠されている。
薬膳 焼き餃子〔320円〕
特徴
自然の味を最大限に活かした餃子作りをモットーに、皮は一枚一枚手作り。漢方や香辛料は餡にブレンドし、健康面に配慮した本場中国餃子ならではの深い味わいが楽しめる。卓上に用意された4種の調味料は、ニンニク醤油と特製ラー油の組み合わせがおススメ
薬膳 スープ餃子〔520円〕
特徴
餃子はラーメンマップ栃木でも紹介したゆで餃子を使用しているため、味はお墨付き。ウリのスープは、「薬膳=薬っぽい」のイメージを払拭させるには十分過ぎるほど美味しく、体が喜ぶ栄養素満載。見た目ツヤツヤ、食感コリコリの良質な木耳や湯葉が高級感を煽ります。
お客様へのメッセージ
医食同源をテーマに、体に優しく健康に配慮した本場の味をお楽しみ下さい。
店舗Data
住:宇都宮市駒生町1296-33
休:月曜日&火曜日
営:11:30-14:30/17:30-21:00
他:店内禁煙
修:独学
開:2001年3月
他メニュー
餃子雑炊 とろけるチャーシュー丼 石焼餃子チャーハン
本場中国式薬膳ゆで餃子 とろける茄子の春巻き など
※和の中さん取材協力ありがとうございました。