知る人ぞ知る、まさに“隠れ家”の冠にふさわしいラーメン店がある
【手打らーめん やしお】
いったい、どんなスゴ腕店主なのでしょうか
~ やしお.Story。~
子供の頃から動物が好きで、動物園で働きたいと飼育員を目指すも、ある事がきっかけで断念せざるを得ませんでした。そこで知人に紹介された東京のラーメン店。当初はなんの興味もなく、それほど過度な期待は寄せていませんでしたが、実はこの時からご主人とラーメンとの二人三脚の人生は既にスタートしていたのです。ラーメンの奥深さにみるみる惹き込まれた店主は、7年間の修行の後、都内で独立を果たします。更にその2年後には2店舗目も構え、経営が軌道に乗ったと判断するとその店を若手に譲り、自らは千葉県野田市で新たにラーメン店を開業。まさにラーメン街道まっしぐら!!しかし13年間のラーメンとの付き合いに一度ブレーキをかけ、少し距離を置きながら気ままに過ごし、あこがれていた温泉のある街、矢板市に移住します。こうしたゆとりある生活の中で、ラーメンとの程好い付き合い方を再確認した店主は、「今度は腰を据えてラーメンと向き合おう」と、新たなラーメン人生を歩んでいます。
店の雰囲気
お店は国道461号沿い、塩谷町と矢板市の境目付近にあります。平日、休日問わず日中帯は混み合う店内。特に平日の日中帯は店主一人での営業となるため、表記等はありませんが、水やおしぼりなどはセルフでお願いします。メニュー表の裏側にあるのは大人気の「辛いものシリーズ」この味にはまる人が多く、遠くは埼玉からわざわざ食べに来る人もいるのだとか
広い店内には、カウンター席、テーブル席、座敷があり、50席以上を完備。このキャパを一人で切り盛りしているところが、まさにスゴ腕たる所以
一問一答
Q.店名の由来は?
A.深い意味は何一つないんだ。矢板市と塩原町との境界にあるお店なので"やしお"と名付けただけ(笑)。
Q.ラーメンを作る上で一番こだわっているところは?
A.準備をしっかりとして、手早く調理することです。
Q.店主にとってラーメンとは?
A.この歳になっても、常に刺激を与え続けてくれるものかな。
Q.将来の展望は?
A.なんにもないよ(笑)。体が動き続ける限りやるだけだから。
Q.好きなラーメン店は?
A.特にないな。寿司が好きだからラーメンはあまり食べ歩かないんだよ
Q.店主がオススメするメニューは?
A.人気を二分している、「タンタンめん」か「肉そば」かな。俺は辛いのが苦手だから肉そば派だけどね
ではその自慢の肉そばを作っていただきましょう
調理の様子
小島さんが手掛ける調理は電光石火の如く速やかに進行するため、ただただ呆気にとられてしまいます。まずは野菜や豚肉をサッと湯通し。すかさず麺を茹で始めます。その間に茹でた野菜や豚肉を中華鍋に戻し豪快に炒めます
そして数種類の調味料を巧みに使いこなし、魅惑のあんかけが完成。平ざるで麺上げを行い、あんかけを流し込んで、
肉そば〔750円〕
麺の特徴
どんなスープにも合うオールマイティな多加水の熟成麺。ややウェーブがかった中太麺で、柔らかめの歯ざわりですが、伸びにくくしっかりとスープを受け入れのが最大の特徴。どのメニューも一人前は200gと、ボリュームの面でも必ず満足していただけます。
スープの特徴
鶏ガラ、ゲンコツ、豚足、煮干がメインのスープは、スープそのものの旨味や出汁の味をじっくりと堪能させると言うよりも、穏やかで優しいガラ風味をベースとして、全体的には醤油の強いパンチと、あんかけの甘さで、次々と麺が欲しくなるように仕上げられている。
トッピングの特徴
豚肉にたっぷりの野菜(白菜、にんじん、ねぎ、小松菜、にんにくの芽)を炒めたとろみスープがおいしいあんかけラーメンです。
からしチャーハン〔600円〕
特徴
ラーメンはもちろん、定番中華料理の評判も高い「やしお」。この真っ赤な「からしチャーハン」は、人気の「タンタンめん」がベースとなった味付けで、度肝を抜かれる辛さの中にも、しっかりと美味しさが追随する。これぞまさしく止められない止まらない味
お客様へのメッセージ
それがいいのか悪いのかはわからないけど、不器用だから繊細なことはできないので、豪快さをウリにしています。量も多めに設定しているので、若い人達には「ガッツき」ながら食べてもらいたいですね(笑)
店舗Data
住:矢板市倉掛799-8
休:水曜日
営:11:00-21:30(通し営業)
他:
修:手打らーめん 珍来
開:1997年12月
他メニュー
らーめん ちゃーしゅうめん ねぎみそらーめん
タンタンめん スタミナらーめん キムチらーめん
からしチャーハン など
※やしおさん取材協力ありがとうございました。