「佐野ラーメンの旨さは麺にある」この言葉をモットーに、日々切磋琢磨店している店がある
【青竹手打ちラーメン 押山】
~ おしやま.Story。~
佐野市多田町出身のご主人。小さな頃から父親とラーメンをよく食べに行っていた影響から、ラーメンは身近な存在だったと語ります。会社勤めをする中で、ふと訪れたラーメン店の味が強く印象に残り、初めてラーメンを作ってみたいという衝動に駆らたのが22歳。思い切ってチャレンジしようと決意するも、家庭の事情により断念。夢で終わらせたくないと、その思いを心に刻み日々を過ごします。そしてその夢が現実となったのが30歳一歩手前。自ら惚れ込んだ味「田村屋さん」で修業を行い、現店舗をオープンさせます。修業先との環境の違いから、自分のスタイルを確立するまでには約半年もの時間が掛かったそうですが、接客等も含めオリジナル度の高い佐野ラーメンを提供したいと奮闘の日々を過ごしています。
店の雰囲気
R293沿いにひと際目立つ黄色のシルエット。昨年(2008年)11月で、めでたく1周年を向かえた押山さん。こだわりは「青竹手打ち麺」と語るように、「一麺一心」の看板を掲げ、「思いっきり麺を打ちたいと」スペースを十分に取った麺打ち場は、そうそうありません(ガラス張りになっているため、店の外から見学可能です)。
店内はテーブル席やカウンター席はあるもののお座敷を中心とした設計で、ゆったりとした空間はファミリー客から人気が高く、落ちついた雰囲気でラーメンを食べることができます
一問一答
Q.店名の由来は?
A.迷わず名前を付けました。ラーメン一杯に責任を持ちたかったので。
Q.ラーメンを作る上で一番こだわっているところは?
A.佐野ラーメンの命は麺だと思っています。ですから毎日、誠心誠意を持って麺作りに取り組んでいます。手作りの良さを一人でも多くのお客さんに伝えられるように。
Q.店主にとってラーメンとは?
A.愛情です。
Q.将来の展望は?
A.店の雰囲気なども含めて、もっとこだわりのあるラーメン屋を目指したいたいです。
Q.好きなラーメン店は?
A.『田村屋』さんです。麺もスープもピカイチの旨さです
Q.店主がオススメするメニューは?
A.シンプルに「ラーメン」です。
ではその自慢のラーメンを作っていただきましょう
調理の様子
丼に醤油ダレをやや多めに注ぎ入れ、毎朝仕込むという自慢の青竹手打ち麺を大釜へ入れます。タイミングを見計らって、丼にスープを注ぎ、
程よく茹で上がった麺を平ざるで湯切り。最後にトッピングを加えて、
ラーメン〔550円〕
麺の特徴
最大のこだわりは全行程機械を一切使わない完全手作りの青竹手打ち麺。形状は中太が基本路線。手もみを加えないため縮れが弱くストレート気味。柔らかな麺が主流の佐野麺の中で、ミシミシとした際立つ歯応えが最大の特徴となる。
スープの特徴
スープは、鶏ガラ、ゲンコツ、背ガラなどの動物系の素材に、和の食材を用いてじっくり仕込んだもの。透明感があり、和を押しだすことにより飽きも来ず、最後の一滴まで飲み干せる後味すっきりタイプ。しみじみ旨いと感じる優しい味わい。
トッピングの特徴
バラ肉をスープで煮込み、その後味付けを行う豚タイプ。佐野では多く用いられる手法だが、他店との違いはその大きさ。満足度を高めたいと、採算度外視で大きめに提供する。そのため若い男性にはチャーシューメンが人気だとか
餃子〔400円〕
特徴
一枚一枚手伸ばしのもっちりとした厚い皮と、野菜の甘みを生かし、あふれるほどジューシーな旨汁が詰まった店主自慢の餃子。佐野地方ならではのボリュームのある味わいがたまらない。テイクアウトOK
お客様へのメッセージ
味作りはもちろん接客等も含めて、個性を失わないように、押山らしさで勝負していこうと思っています。近くに来た際は寄ってみて下さい。
店舗Data
住:佐野市田沼町339-2
休:水曜日
営:11:00-14:00/17:00-20:00
他:
修:田村屋
開:2007年11月
他メニュー
メンマラーメン ニンニクラーメン チャーシューメン
赤ネギラーメン 白ネギラーメン
チャーシュー丼 もつ煮 など
※押山さん取材協力ありがとうございました。