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たりとかー

「たりとかー」

最近のテレビを観ていると、街頭インタビュー、タレントのインタビューなどで、
必ず、と言っていいほど出てくる言葉遣いがある。
(ことに気づいた)

「たりとかー」 である。

「休日は、友達と遊んだりとかー、してます」

「コーチに相談したりとかー、個人的に練習したりとかー、してます」

のように。

これは、
「休日は、友達と遊んだりしてます」もしくは、
「休日は、友達と遊ぶとかしてます」のほうがまだよいのではないだろうか?

「とか」という言葉があいまいでよくないのだろうか。
「とか」や、「たり」は、同じ意味ですよね?
それが一緒に使われているから、違和感があるのだ、きっと。

「コーチに相談したり、個人的に練習したりしてます」
だとスッキリする!なるほど。

と、自分で納得しているけれど、本当にこの「たりとか」が頻発しているのだ。
気になり始めると、もうそれにしか聞こえないくらい。
気をつけて聞いてみていてください。特に、フィギュアスケートの安藤美姫ちゃん
や浅田真央ちゃんなどのインタビューでは、何度も出てきたりするのだ。

「とか」や「たり」をつけるとあいまいになり、はっきり断言したり、言い切る
ことをしなくてもすむから、きっと楽チンなのだ、と思う。
そういう自分も、決して正しい言葉遣いをしている!と言うわけではない。
きっと、きちんとした人が聞くと、酷い言葉なのだろう、とは思うのだけれど、
この「たりとか」だけは、何とかならないものかしら?

そう言えば、話はかわるけれど、いつかのサッカーの試合で、比較的言葉の
きちんとしている中田ヒデに、記者が試合後のインタビューをしていた。

「後半、相手のディフェンスに苦しめられましたが・・・」と中田ヒデにマイクを
むけた。

機嫌のあまりよくない中田ヒデが、
黙って記者のほうを見ている。で、何?といった顔で。
聞こえなかったのかと思った記者が、先ほどと同じ言葉をヒデに投げかけた。

ヒデは、冷めた目で、
「・・・・で?質問は何ですか?」と記者に切り返した。
あわてた記者が
「後半、相手のディフェンスに苦しめられましたが、その時のお気持ちを
お聞かせください」という完全な文章にして質問をしなおした。

というシーンがあった。
そう言われてみると、スポーツのインタビューには、こういった投げかけが
非常に多い
「3回で3奪三振ですが・・・」
「日本新にはおよびませんでしたが・・・」
と言ってマイクを向ける質問の仕方。

大概の選手は、「えーそうですねー」と後を続けて答えてくれているのだけれど、
なるほど、マスコミがキライで機嫌が悪ければ、「で、何?」となるのだろう。

話は長くなったけれど、最近、人と面と向かって話しをするときにも、そういった
ことを気にするようになった。きちんと最後まで文章で話す。
せめてそう心がけよう、と思うようになってきた。

ああ、私も年を取ったりとかー、してしまったのかしら?

まさにひとりごと。
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