ヤサシイワタシ 1 (1)講談社このアイテムの詳細を見る |
ひぐちアサ著、「ヤサシイワタシ」です。
大学の写真サークルで出会った芹生と弥恵。
芹生に魅かれた弥恵は押して押して芹生をGETするのですが・・・
とにかく主人公である弥恵さんが怖い。いろんな意味で怖い。
作中で弥恵さんのことをこんなふうに話しているシーンがあります。
「良く言えば・・・子供?」
「・・・コトバ選んでるね」
好きなものは好き、嫌いなものは嫌い。
可愛らしさと残酷さが同居した攻撃的だけど脆い人。
まっすぐな芹生は、そんな弥恵さんと真正面からぶつかっていくのですが、
はっきり言って、痛々しい波乱の日々が始まります。
この作品を読むたびに、心が揺さぶられます。
自分が弥恵さんの恋人だったら、友人だったら、
いったいどうやってこの人と付き合っていくんだろうかと。
そもそも付き合っていけるのだろうかと。
「いいお話だね」とか「感動した」という感想は
この漫画からは出てこないと思います。
読者の心にナイフで切りつけてきて、さあ、あんたはどうするの?
といった感じで物語は進んでいきます。
適当に読み流すことはできない作品です。
良くも悪くも、心に残ることと思います。
全2巻で完結です。
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