囲碁のカテゴリを作ってしまいました。
囲碁に興味のない方は飛ばしてしまって下さい。
本日11月26日、NECカップ囲碁トーナメントの
2回戦第3局、張栩NECカップ選手権者 対 小林覚九段の対局が
名古屋の愛知厚生年金会館で行われました。
こういった対局を見学に行くのは初めての経験だったのですが、
かなりのお客さんが入っていました。
ホールの収容人数を調べてみると1,666席。
その9割方は埋まっている感じでしたので、
1,500人程度が囲碁の対局を見に集まったという訳です。
無料とはいえ、まだまだ集客力があるなと思いました。
ただ、ほとんどの方が50代以上の男性で、あとは子供がちらほら。
私の年代は皆無と言っていいくらいでした。
昔からやっている年代とヒカルの碁でやり始めた年代の
狭間になっているのでしょう。
入場時にもらったパンフレットの中に、
張栩さんの創作詰碁が3題載っていました。
NECカップにちなんで、「N」「E」「C」の形をした文字詰碁です。
これが非常に難しい。
開演前の喫煙所でタバコを吸いながら考えていたのですが、どうもうまくいかない。
周りでも、あーでもない、こーでもないと皆頭を抱えていました。
この詰碁、書いちゃっていいかな?ま、いいか。
一番難しかったものをひとつだけ。
黒先で結果はどうなるか、
最善の手を4の14(A)、3の17(B)、4の18(C)から
選んでくださいという問題です。
記号を画像に入れたかったのですが、
ちょっとうまくいかなかったので文章でご勘弁を。
あらかじめお断りしておきますが、詳しい変化図などは忘れてしまいました。
よって、正解発表はありません。
ただ、解説を聞いて感動するくらいの完成度の高さです。
会場に来ていた小学生にこの詰碁を解いてもらって、
感想を聞くという演出があったのですが、その中の1人が
「この詰碁をやって、それまで嫌いだった詰碁が好きになりました」
と言っていました。私も同じ感想です。
おそらく碁好きがこの問題を考えて、正解にたどり着いたら
同じ印象を持つだろうと思い、UPしました。
もし関係各位から注意されたら消します。
たぶん、見てないでしょうが。
さて、対局の方ですが、こちらも見ごたえのある面白いものでした。
張栩NECカップ選手権者の先番で始まり、
黒が地を稼いで、白は厚みで追いかけるという展開になりました。
初級者の私からすると、序盤、白は全然地がないのに大丈夫なのかと思いましたが、
中盤以降、白は厚みを生かして黒の弱い石をいじめていき、
最終的には中央に大きな白地をまとめ上げてしまいました。
結果は白番小林覚九段の3目半勝ち。
厚みを生かすというのは、こういう風にやるんだといい勉強になりました。
解説の王銘エンさんも「白の名局と言っていいのではないか」と
局後に言っていましたし、実に面白い勝負でした。
NECカップのHPで棋譜がUPされるのが楽しみです。
いい勝負だったこともあり、想像していた以上に楽しいイベントでした。
またこういう機会があったら、積極的に参加してみたいと思います。
今日の対戦は12月10日の朝5:45分から、東海テレビで放送されるそうです。
ビデオに録って、自分が映ってないか確かめよ。