――酒、それは大人の嗜み。
中でも、カクテルは無限の可能性を秘めた魔性の媚薬。
一杯のグラスに込められた彩りに、人はその人生を重ね合わせる・・・・・・。
何が言いたいかと言うと、ゴールデンウィークくらいから、
カクテル作ってみたいなと思っていた訳です。
ただ、シェーカーがどこに売っているのか分からない。
ホームセンターにも、ジャスコにも、アピタにも、ピアゴにもなかった。
ネットで買い物をするのは抵抗があるし、
東急ハンズかドンキホーテまで足を伸ばすしかないかと思っていましたが、
妻と出かけた雑貨屋で、ぽんと売ってましたよ、シェーカーとメジャーカップ。
お酒を飲まない方でも、シェーカーはバーテンダーが
しゃかしゃか振っているものというイメージがあるかと思います。
メジャーカップの方はあまり馴染みがないかもしれませんが、
円錐形をした大小2つのカップを、先っちょ同士でくっつけたもので、
分量を量るのに使う、洒落た小道具です。
言葉より、画像を貼った方が分かりやすいですね。
計量カップがあれば事足りますが、こういうものは雰囲気が大事。
近所のスーパーに売っていたグレナデンシロップを購入し、
いざ、カクテル作りに初挑戦です。
グレナデンシロップは鮮やかな赤色をした、甘みの強いシロップです。
とりあえず、シェーカーが振れれば何でもいいやと思い、
家にあったオレンジジュースと1:4ぐらいの比率で混ぜ、
しゃかしゃか、しゃかしゃか振ってみました。
完成したのはピンク色のカクテル。
ピンクグレープフルーツのジュースにそっくりな色で
グレナデンシロップの香りが少し強めです。
どんなものかと飲んでみると、意外にちゃんとカクテルな感じ。
シェイクする事で空気が入るせいか、まろやかになった気がします。
では、いよいよ本番。
今と同じレシピに、やはり家にあったブランデーを加えてみます。
それぞれの比率は、ブランデー1、グレナデンシロップ1、オレンジジュース4。
先ほどより、やや茶色くなったカクテルは、
ほんのりブランデーの香りが漂っています。
一口、飲んでみて、
「・・・・・・これは売れるかもしれない」
と思えるほど、いい塩梅。
甘ったるくもなく、アルコールが強すぎる事もなく、
初めて作ったにしては、出来すぎなくらいの仕上がり。
惜しむらくは、氷がなかったので少しぬるかった事ぐらいです。
よし、次回は氷を用意して、カクテル用のグラスも買ってこよう。
今回はコーヒーカップで飲んだから、いまいち浸りきれなかったし。
適当にやってもそれなりのものが出来るので、
何だか、はまってしまいそうです。
バーテン気分でシェーカーを振っていると、
ナルシスティックな気分になれて、心地いいですしね。
次はソルティードッグを作ってみようかな。
有名なカクテルのレシピは、ネットで検索すればすぐに見つかります。
ソルティードッグは氷を入れたグラスのふちに塩を塗り、
ウォッカを注いで、グレープフルーツジュースを混ぜれば出来上がりか。
あ・・・・・・、これ、簡単でいいけど、シェーカー使わないや・・・・・・。