ポン助の迷走日記

30歳目前・無職から、まあ何とかなるでしょうという日々を綴ったブログ。実際、何とかなりかけている。

長い長いさんぽ

2006年02月15日 | ポン助書店
長い長いさんぽ ビームコミックス

エンターブレイン

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須藤真澄著、「長い長いさんぽ」です。

以前、ポン助書店で「ゆず」を紹介したのですが、
この「長い長いさんぽ」は須藤さんの飼っている猫、「ゆず」のその後です。

実は「ゆず」を紹介した記事を書いた時には
コミックビームという雑誌でゆずが亡くなった事を知っていました。
この本のタイトルにもなっている「長い長いさんぽ」は
2ヶ月にわたってコミックビームに載ったものです。

最初はその事も含めて紹介記事を書こうと思ったのですが、
「長い長いさんぽ」が載っているコミックビームを手に入れるのは
その時点では難しくなっていましたし、いつかこの作品が単行本になった時に
あわせて紹介しようと考えたため、「ゆず」の記事は
やけにあっさりしたものになっています。

さて、「長い長いさんぽ」です。
初めてこの作品を読んだ時、嗚咽が止まりませんでした。
私は漫画を読んで涙を流す事はよくありますが、
嗚咽が止まらないという経験はありませんでした。

須藤さんのゆずに対する愛情、自分がしてしまった事への後悔の念。
そして、戻らない時間、戻らないゆずを少しでも取り戻そうとするかのような
傍から見れば痛々しい行動の数々。

そのひとつひとつが、こちらの心に衝撃を与えます。
大事なものを失ってしまった時の悲しみは、
こんなにも大きくて凄まじいものなのかと。

それでも人はそんな状態からも少しずつ回復していきます。

「悲しいのはなくならないけど
 たぶんこの先もなくなんないんだろうけど
 
 悲しいのの上に
 幸せがパラパラふりかけられた感じがする

 そーすっとそのまた上にゆずへの後ろめたさがパラパラって感じで
 多分この先もこんなで

 そうやって
 すべてを抱いてなんとかやっていくんだろう」

長い長いさんぽの後に入っている作品の言葉です。
時間が悲しみを少しずつ癒してくれる、というのは使い古された言葉ですが、
その本当の意味を感じさせてくれます。

心揺さぶられる作品です。

ゆず

2005年09月30日 | ポン助書店
ゆず

秋田書店

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須藤真澄著、「ゆず」です。

猫好きなら押さえておきたい1冊。ゆずの可愛さにもうめろめろ。
猫を飼っている人もそうでない人も、読みながら思わず顔が笑ってしまいます。

作者とゆずの日常を垣間見て、ほっこり癒されること請け合いです。

ヤサシイワタシ

2005年09月24日 | ポン助書店
ヤサシイワタシ 1 (1)

講談社

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ひぐちアサ著、「ヤサシイワタシ」です。

大学の写真サークルで出会った芹生と弥恵。
芹生に魅かれた弥恵は押して押して芹生をGETするのですが・・・

とにかく主人公である弥恵さんが怖い。いろんな意味で怖い。
作中で弥恵さんのことをこんなふうに話しているシーンがあります。

「良く言えば・・・子供?」
「・・・コトバ選んでるね」

好きなものは好き、嫌いなものは嫌い。
可愛らしさと残酷さが同居した攻撃的だけど脆い人。
まっすぐな芹生は、そんな弥恵さんと真正面からぶつかっていくのですが、
はっきり言って、痛々しい波乱の日々が始まります。

この作品を読むたびに、心が揺さぶられます。
自分が弥恵さんの恋人だったら、友人だったら、
いったいどうやってこの人と付き合っていくんだろうかと。
そもそも付き合っていけるのだろうかと。

「いいお話だね」とか「感動した」という感想は
この漫画からは出てこないと思います。
読者の心にナイフで切りつけてきて、さあ、あんたはどうするの?
といった感じで物語は進んでいきます。

適当に読み流すことはできない作品です。
良くも悪くも、心に残ることと思います。

全2巻で完結です。

ヤサシイワタシ 2 (2)

講談社

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がんばれみどりちゃん

2005年09月19日 | ポン助書店
がんばれみどりちゃん 1 (1)

講談社

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ポン助書店初の紹介本なので、かわいらしいほのぼの系を選んでみました。

・・・って、おい。

この本、表紙だけ見るとほのぼの系ですが、何とも大人向けの漫画になっています。
薬局の娘、幼稚園児みどりちゃんの日常を描いた4コマ漫画なのですが、
栄養ドリンクちょろまかして、鼻血を出すなんてのは序の口。
クスリ中毒の園児サガハタ(風邪薬やビタミン剤など何でもよい)、
こっそりみどりちゃんを狙うロリコンマン、ヤリマン保母さんヤヨイ先生など、
これでもかとばかりにきっつい人達が出てきます。

作者の唐沢なをきさんは、セリフの所々に古臭い言葉を入れるのが好きなようで、
「お大尽だのう」とか「まぐわうの?」などと園児が普通に使います。
「よたか」「じみや」などの絶滅寸前の言葉から、
「やおい」「かべぎわ」「もえ」などのオタク用語まで、
偏った知識を得たい人にはうってつけの1冊です。(言葉の説明付き)

唐沢なをきさんの作品はいくつか読んでいますが、
大体どれも下ネタ満載。でも好きな人にはたまらない。
その迷いの無い作風が、私は大好きです。

ポン助書店、本日開店

2005年09月17日 | ポン助書店
ポン助書店、ひっそりと開店いたしました。
漫画、小説を不定期にちまちま紹介していきます。

早速、漫画をひとつ紹介しようと思ったのですが、
その漫画の画像がない・・・アマゾンめ・・・

そんな訳で、開店したのにまだ本がないです。
だいたい、そんな感じの本屋になると思います。
どうぞ、よろしくお願いします。