ポン助の迷走日記

30歳目前・無職から、まあ何とかなるでしょうという日々を綴ったブログ。実際、何とかなりかけている。

ヤサシイワタシ

2005年09月24日 | ポン助書店
ヤサシイワタシ 1 (1)

講談社

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ひぐちアサ著、「ヤサシイワタシ」です。

大学の写真サークルで出会った芹生と弥恵。
芹生に魅かれた弥恵は押して押して芹生をGETするのですが・・・

とにかく主人公である弥恵さんが怖い。いろんな意味で怖い。
作中で弥恵さんのことをこんなふうに話しているシーンがあります。

「良く言えば・・・子供?」
「・・・コトバ選んでるね」

好きなものは好き、嫌いなものは嫌い。
可愛らしさと残酷さが同居した攻撃的だけど脆い人。
まっすぐな芹生は、そんな弥恵さんと真正面からぶつかっていくのですが、
はっきり言って、痛々しい波乱の日々が始まります。

この作品を読むたびに、心が揺さぶられます。
自分が弥恵さんの恋人だったら、友人だったら、
いったいどうやってこの人と付き合っていくんだろうかと。
そもそも付き合っていけるのだろうかと。

「いいお話だね」とか「感動した」という感想は
この漫画からは出てこないと思います。
読者の心にナイフで切りつけてきて、さあ、あんたはどうするの?
といった感じで物語は進んでいきます。

適当に読み流すことはできない作品です。
良くも悪くも、心に残ることと思います。

全2巻で完結です。

ヤサシイワタシ 2 (2)

講談社

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