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大井川の風

春夏秋冬、四季それぞれの風をお届けします。
富士山静岡空港をはじめ大井川流域のさまざまな
情報を掲載しています。

皆既日食帯を越えて トカラ列島空の散歩その2 福岡沖縄便左側A席 

2009-07-19 22:30:00 | 空の旅百科
昨日に引き続きトカラ列島上空の空の散歩です。

ここで重大なことに気づきました。今回の日食で食の時間が最長となる「悪石島(人口73人)」の写真がありません。昨日の最後の写真「諏訪之瀬島」から上の写真「宝島・小宝島」の間、およそ3分間、「悪石島」上空を通過しているのに、1枚も撮影されていないのです。

ここで、当日の様子を思い出してみると、多分CAさんが「琉球黒糖」を配っていたころではないかと思われます。欲を出して「黒糖大好きなんですぅ」などど、いろいろと理由をつけて3個ももらっていた頃です。これは不覚でした。


さて気を取り直して、写真は小宝島(人口52人)。面積1平方キロの隆起サンゴでできた島です。


そしてこちらは宝島(人口117人)。小学生の頃に地図帳でこの島を見つけ、きっと何か埋蔵金が隠されている島だと勝手に思い込んでおりました。ところが最近インターネットで調べてみると、イギリスの海賊「キャプテン・キッド」が財宝を隠したという伝説があるということがわかり、これまた驚きでした。島を上空から見るとハートの形をしています。機長からもこの宝島についてアナウンスがありました。


口之島から空を散歩すること12分、トカラ列島最南端の横当島(無人島)が見えてきます。


横当島から5分ほどで、奥の海上に徳之島が見えてきます。いよいよ沖縄が近づいてきました。


徳之島からおよそ10分。皆既日食帯を越えて海の色がさらに鮮やかになりました。
ここは、沖縄本島の北西にある伊平屋島です。


伊平屋島の横には伊是名島。奥のほうには沖縄本島が見えます。
飛行機はゆっくり翼を傾けて、沖縄本島に沿うように那覇に向かって飛行します。


福岡空港から1時間30分、南国の花が出迎えてくれる那覇空港に到着です。


皆既日食帯を越える空の散歩、いかがでしたか?赤い海、黄色の海、緑の海、青い海、そして深い色の海、福岡沖縄便では、自然が作り出す様々な色の海を見ることができます。皆さんも一度搭乗されてみてはいかがでしょうか?

(追伸)
今回トカラ列島をご案内するために、いろいろな資料を見てきました。古くからの民俗行事が残り、人の手の入っていない自然が豊富なトカラ列島。いつの日かこの島々を、ひとつひとつ訪ねてみたいと思いました。

明日は20日、毎月20日は「あきんど入門」をお届けする日です。空の話題は21日からお届けします。

皆既日食帯を越えて トカラ列島空の散歩その1 福岡沖縄便左側A席 

2009-07-18 22:00:00 | 空の旅百科
皆既日食帯を越えて行く福岡沖縄便に乗っての「空の散歩」。写真は鹿児島県枕崎上空、この辺りが部分日食と皆既日食の境目でしょうか。いよいよ皆既日食帯に入ります。


最初に見えてくるのは硫黄島。といってもこちらは「薩摩硫黄島」。今でも噴煙を上げる硫黄岳が聳える火山島です。島の周辺には硫黄や温泉が流れ出て、海が緑色に変わっています。波打ち際には温泉があり最南端の秘湯のひとつとも言われています。


屋久島が見えてもいい頃ですが、ちょうど梅雨前線の上を飛行中。眼下は雲ばかりなので、「スカイタイム」で一服です。



遠くに2つの島が見えてきました。いよいよトカラ列島に入ります。トカラ列島とは屋久島と奄美大島の間にある数々の島を指します。写真左側の島は口之島(人口116人)、右側は中之島です。(この付近の地図
※各島人口は広報としま2009年3月号より



こちらは中之島の拡大写真。人口は139人でトカラ列島で最も人口の多い島です。主峰の御岳はトカラ富士と呼ばれる活火山です。



眼下に見えるのは、無人島の臥蛇島と小臥蛇島。


断崖絶壁の臥蛇島は1970年までは有人島でした。この頃の様子を収録した番組を以前NHKアーカイブズで見て、たいへん感動したことを思い出しました。(番組の内容>>>こちら


臥蛇島からさらに南に下ると、平島(人口77人)が見えてきます。このあたりは日食の時間も最大になるあたりです。


海の向こうには諏訪之瀬島(人口55人)。こちらも活火山を持つ島です。

さて、ここまで福岡から50分。トカラ列島はさらに南に続きます。明日も皆既日食帯を越えて行く「空の散歩」をお届けいたします。

空の散歩 皆既日食帯を越えて 九州縦断飛行 福岡沖縄便左側A席 

2009-07-17 23:30:00 | 空の旅百科
まもなく半世紀ぶりの天体ショー「皆既日食」ですね。
日本でこの皆既日食が見られるのは、小笠原と鹿児島県のトカラ列島。今日から3日間は、この皆既日食帯を越えて飛行する福岡沖縄便から見る景色をご紹介します。


まずは福岡空港から出発です。乗り慣れたB767、今まで一番多く搭乗した機種です。座席はこれまた乗り慣れた45A、機体後方の席です。この日は前方の席は混雑していましたが、機体後方100席のうち乗客は私も含め10人だけでした。


福岡空港から北に向かって飛び立ち、右に180度旋回しておよそ10分。
窓の外には筑後川と筑後平野が見えてきます。こちらは福岡県朝倉市付近です。


筑後平野からおよそ5分、雲の切れ間から熊本の市街地が現れました。熊本城はどこだと探している間に、どんどん街は遠ざかり、結局発見できませんでした。そして、残念なことに阿蘇山も雲の中でした。


熊本平野を一直線に横切る高架橋が見えます。いずれは飛行機の強力なライバルとなる九州新幹線です。全線が開業するのは2011年3月、博多と鹿児島中央の間が1時間20分程度で結ばれます。
ところで6月下旬のこの光景、静岡あたりでは田植えも終わり青々とした田んぼが広がっていますが、ここの田畑は土色に見えます。一体何を栽培しているのでしょうか?


熊本市街地からおよそ8分、遠くに鹿児島湾が見えてきました。残念ながら桜島は連なる雲の下で、山すそも見えません。


九州もいよいよ最南端に近づきました。窓の先には薩摩富士で有名な開聞岳が見えます。そしていよいよトカラ列島が近づきました。

※JAL皆既日食帯を越える定期フライトについて>>>こちら

※富士山静岡空港以外の空の散歩は、こちらの「空の旅百科」のカテゴリーでご紹介しております。富士山静岡空港から(まで)の空の散歩はこちらをご覧ください。





ツェッペリンNT (開港まであと49日)

2009-04-16 23:30:00 | 空の旅百科
空に浮かぶ巨大な船。
日本飛行船が所有するツェッペリンNTが、初夏の陽気の中で上空をゆっくりと飛行しています。今日は埼玉県の桶川から東海道を西に、愛知県豊川まで6時間のフェリーフライト。


日本飛行船のHPによれば、普段は東京近郊で遊覧飛行も行っているとのこと。
一度優雅な「船旅」をしてみたいものです。


空から見る大井川 安倍川 三保半島(開港まであと122日)

2009-02-02 21:08:15 | 空の旅百科
こちらは1月30日のブログで紹介した、小松>羽田線です。
小松空港を離陸して15分。飛行機は愛知県豊田市上空に差し掛かります。
この辺からは遠く雲のかなたに富士山を望むことが出来ます。

どんなに遠くからでも富士山が見えると、「ああ、あの辺りが静岡県だ」と分かります。


飛行機が浜名湖上空に差し掛かると、左に大きく旋回して東向きに進路を変えます。下に見えるのは浜松のフルーツパークあたりでしょうか。まっすぐ伸びている道路は建設中の新東名(第二東名)です。


浜松から2~3分で粟ヶ岳上空です。この写真は拡大画像。地上からはたいへん大きく見える「茶」の字も、上空からは点でしかありません。


いよいよわが町上空です。ゆったりと流れるのは大井川。川幅は約1Kmあります。
写真中央やや左の煙突から真横に煙が流れています。地上は今日も強い西風が吹いています。


わが町から1分半で静岡市上空です。中央は安倍川、運ばれた土で河口から大浜海岸あたりの海岸線が伸びているように見えます。


清水上空です。左下は日本平・久能山。
三保半島も久能海岸辺りの土砂が流れているのでしょうか?東に向かって伸びているように見えます。

空から見る伊那谷 木曽駒 御嶽山 (開港まであと123日)

2009-02-01 18:32:22 | 空の旅百科
今日も昨日の続きで羽田>小松線です。

羽田空港を離陸後約20分弱。飛行機は諏訪湖の上空に差し掛かります。
窓の外には細長く伸びた伊那谷(伊那盆地)が見えてきます。

真ん中を流れるのは天竜川。地理の授業でやった「河岸段丘」もはっきりわかります。


中央に見える雪山は標高2956mの「木曽駒ヶ岳」。
高校時代に読んだ新田次郎原作の「聖職の碑」を思い出します。
一時期この本を読んで教職を目指そうともしました。

さて、伊那谷は快晴ですが木曽駒をはさんで木曽谷は一面の雪雲。
ちょうどお天気の境界線です。


雪雲の中から頭だけ見せているのは長野:岐阜の境にある標高3067mの御嶽山です。右下にChao御岳スノーリゾートが見えます。

この先、高山周辺の上空以外は一面雪雲。雷も発生してベルトのサインも出ましたので写真は終わりです。
さらに小松周辺は激しい雪になったため、天候回復まで真青な上空を30分近く旋回してようやく着陸となりました。

明日は空から見た静岡をお届けします。



空から見る南アルプス 甲斐駒 北岳 (開港まであと124日)

2009-01-31 19:05:21 | 空の旅百科
おとといの羽田>小松便の続きです。

富士山が窓から消えると、右と左に雪をいただく南アルプスの山々が見えてきます。
ここは羽田離陸後15分、山梨県北杜市上空です。


手前は甲斐駒ヶ岳、奥が仙丈ヶ岳。


こちらは北岳からはじまる南アルプスの連山です。
奥の山々は大井川の源流、静岡と山梨、長野の境に聳える山々です。

駿河の空から見る富士 (開港まであと125日)

2009-01-30 23:13:30 | 空の旅百科
今日はは小松>羽田線。
小松→小牧→浜名湖→伊豆大島→房総半島→羽田のコースで飛行します。

小松空港を離陸しておよそ25分。飛行機は静岡県焼津市上空に差し掛かります。ここまで来ると駿河湾の奥にぼんやりと富士山とその周辺が見えてきます。


駿河湾から見る富士は、少し霞んでいてどちらかといえば女性的な印象です。


駿河湾の影響でしょうか、それとも太陽の位置なのでしょうか。
富士山は青い山だと実感できる光景です。

※明日は窓の外を流れる他の山々をご紹介します。

甲斐の空から見る富士 (開港まであと126日)

2009-01-29 23:27:47 | 空の旅百科
今日から番外編で2日延期いたしました「上空から見る富士」をお届けします。

こちらは羽田>小松線。
東京→甲府→諏訪湖→飛騨高山のコースで飛行します。

羽田空港を離陸しておよそ10分。水平飛行に入った飛行機は山梨県大月市上空に差し掛かります。ここまで来ると富士山とその周辺がはっきり見えてきます。


地上で見る富士と違って、かなりダイナミックに見えます。
山梨県側から見る富士は男性的な印象です。


湖は山中湖。そして横の広い大地は陸上自衛隊北富士演習場。
近くではよくわかりませんが、上空からだとその大きさがはっきりわかります。

残念ながら空から富士が見えるのは、わずか5分。
視線から富士が消えると、南アルプスの山々が迫ってきます。

※明日は駿河上空から見た富士をご紹介します。

冬の丘珠 プロペラ便 (開港まで149日)

2009-01-06 23:59:35 | 空の旅百科
丘珠・新千歳・函館・青森・三沢・成田・羽田・小牧・小松・伊丹・関空・出雲・宇部・福岡、そしてソウル仁川・釜山金海・香港啓徳・バンコクドンムアン・シンガポールチャンギこれが私の利用したことのある空港です。遠くに出張することもなく、普段は新幹線で事足りるので、飛行機に乗るのは年に1~2度です。

私が今まで搭乗した路線のうちで一番印象的だったのが、丘珠空港(札幌)着の便です。丘珠空港は新千歳空港と違い、北海道内各地を結ぶ路線が就航している小さな空港で、全てプロペラ機だったと思います。

その日(7年前の12月)は夕方小雨の函館からYS-11に乗って丘珠に向かいました。後ろの席で主翼から流れる雨を見ているうちに雲の中に入り、次に視界が開けたのは小雪が舞う札幌上空でした。下を見ると街灯や車の明かりで積もった雪が見えます。YSは丘珠空港へゆっくりゆっくり高度を下げていきます。

雪の積もった屋根、樹木、そして家々の灯り、サンタクロースはソリからこんな街を見ているのかなと思わせる幻想的な光景です。

つかの間、サンタクロースの気分にさせてくれたYSは、ゆっくりと丘珠空港に到着しました(上の写真)。


ということで、私は冬の夜の函館丘珠線が今までで一番印象に残りました。
残念ながら函館も丘珠も就航先ではありませんが、ぜひ搭乗をお勧めします。
皆さまも今までの搭乗経験からお勧めの路線がありましたら、どうぞコメントをお寄せください。
(この写真はイメージ写真です:撮影地 札幌)



新カテゴリー 「空の旅百科」 (開港まで151日)

2009-01-04 23:59:10 | 空の旅百科
静岡県は東京・大阪間にあって早くから新幹線や高速道路が通っていました。
私はビジネスでもプライベートでも東京や名古屋、大阪へ出かける事が多く、その時に使うのは陸上の交通機関。多分これをご覧の県内の皆さまも同じではないでしょうか?飛行機に縁の薄かった静岡、よって初めて私が飛行機の乗ったのは23歳の時でした。(写真:羽田空港第2ターミナル)


さて、時代は流れ2009年、いよいよ空港開港の年です。
修学旅行がそうであるように、人々の交流範囲はこの30年間に東名阪から国内各地へそして海外へと広がりました。

しかしまだまだ行動範囲の大半が東京大阪間の私、開港を機にその範囲をさらに広げてみたいと考えております。
そこで、「空の旅百科」というカテゴリーを追加し、私の微々たる経験を含めながら、飛行機に乗る、愉しむ、活用するといった空の文化を、このブログでご紹介いしていくこととしました。
なお、飛行機については素人の私、詳しい方はぜひこのカテゴリーに”つっこみ”を入れていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

※写真:搭乗券の座席番号でお分かりかと思いますが、私はいつも「窓際族」です。