platea/プラテア

『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

ピート・タウンゼントのTOMMYメモ

2006-12-05 | TOMMY
 ロック・オペラ「TOMMY」作成にあたり、ピート・タウンゼントが書いたメモが残されています。これは前の記事でも触れた『トミー展』でも展示されたそうですが、「耳が聞こえず、口が利けず、目が見えない青年と、彼の人生を通したamazing journeyの物語」と書かれ、その下には探し求めるもの、として
   The highest mountain.
   The Deepest Ocean. (原文のまま)
と書かれています。
 映画版も最初と最後に雄大な自然が描かれていますし、この映画の海はとても綺麗で生気にあふれた感じがします。”TOMMY”発表当時ピート・タウンゼントはMeher Babaを教祖とする東洋の新興宗教に傾倒していたそうなのですが、確かに陽光薄いイギリスの太陽の輝きとはかなり違う印象をうけます。
 さて、このあたり舞台ではどう表現されるのでしょう。「自然」を舞台上で表すのって創り手の個性の出やすいところかもしれません。歌舞伎に接した欧米の評論家が、海・川や滝の演出に言及しているのをよく見かけます。いのうえひでのりさんはこの作品に思い入れがあるという話ですし、またご自身のいのうえ歌舞伎の演出もされているので、かなり思い切った演出が予想されますよね~。
 そしてやっぱり青山航士さんファンとしては、名前がその探し求めている「山」と「海」につながっていることを思い起こしてしまいます。今は海の上のレビューショーのリハーサルで、The Deepest Oceanへの出航準備中のようです。