platea/プラテア

『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

『SHOW店街組曲』が・・・

2007-11-30 | ザミュージカルショー「SHOW店街組曲」
 なんと! 『SHOW店街組曲2』として2008年4月帰って来るそうです。エフ・スピリットさま公式サイトのトップページからリンクされている、真琴つばささんオフィシャルファンクラブ「ポジションM」のサイトの"information"をご覧下さい。「緊急告知」としてアップされています。
 愛すべき「秀兄」・中山秀征さんもご出演、ストーリーは新しいものになるようですね・・・で、なんでこんなに小さい字で書いているかというと、青山航士さんのご出演については、現時点ではなにも記載されていないんです~。期待して読んだのに!という方、ごめんなさい。ですので皆さんどうぞ公式発表をお待ちください。
 ところで公式サイトの真琴さんのプロフィール写真、黒がよく似合って綺麗ですよね~。『1』でも黒のコート姿が素敵でしたが、黒のドレスなんかもお綺麗でしょうね『1』の可愛いマコトさんもいいけど、こんなカッコイイ女主人もありなんじゃないでしょうか。・・・ううむ『2』、気になります。

SHOW店街組曲/日本人がミュージカルやっちゃあ・・・

2007-09-22 | ザミュージカルショー「SHOW店街組曲」
 ご覧になった方も多いと思いますが、9月18日の『笑っていいとも!』テレフォンショッキングは、中町西通り商店街の「秀兄」こと中山秀征さんのご登板だったそうです。見たかったですね~。
 ミュージカル嫌いで知られるタモリさん、中山さんの『SHOW店街組曲』DVDのピーアールにも「日本人がミュージカルやっちゃあいかん」と答えておられたとか。じつは私も某大作ミュージカル日本版(青山さんの出演作ではありません)のダンスに萎えてしまい、一幕終了後帰った事が・・・。ああ自分はミュージカルファンではないんだな、と痛感した経験があります。なのでタモリさんの言わんとしていることが分らないわけではありません。
 もともとは"Musical Comedy"だったといわれる「ミュージカル」、「音楽的な」という言葉の意味はけして「曲がいっぱい」というだけではないと思います。音楽と劇、ではなく「音楽的な劇」なのですから、登場人物の動き、演技にも「音楽」が感じられる、そういうものを指していると思いますし、ダンスという表現手段が充実していないなら、単に「軽目に創ったオペラ」に見えてきてしまいます。
 タモリさんの言葉に刺激されて改めて「日本のミュージカル」を考えてみると、『SHOW店街組曲』の"Introduction"が、日本のミュージカルの"Introduction"のようにも思えてきました。佐山雅弘さんのアレンジによる演奏は、「本場アメリカのジャズバンドのように」カッコいいのでなく(アメリカで聞こえてくる音はもっと泥臭い感じでした)繊細で透明感があり、青山航士さんのダンスは、音の一つ一つに形と色彩を与えるような精緻さが際立って、いずれも日本にしかないものだと強く感じます。日本の下町を描いた舞台にほんの一瞬、異次元を開くようなシーン、とても印象的でした。思えばあそこが一番「奇想天外」なシーンですよね。中山さんが解説で「酒場の妖精」という言葉を使っておられましたが、永遠に踊り続ける幽霊のようにも見えました。
 ノリのいい曲とエネルギーにあふれるアメリカのミュージカルが血の中になくても、あの"Introduction"のようにドラマチックで繊細な世界をこれからの日本のミュージカルが描いたとしたら、本当に魅力的なものになると思います。テレフォンショッキングで中山さんが「来年またやる」ともお話されていた(ううっ、自分で書いていても気がはやるけど、それ以上のことはわかりません)そうですが、ぜひぜひ「日本のミュージカル」を見せていただきたいです

SHOW店街組曲/ACT2 Introduction 謎のダンサー

2007-09-05 | ザミュージカルショー「SHOW店街組曲」
 『SHOW店街組曲』はそんなに昔の話ではないのですが、青山航士さん@ダンサーXの謎めいた雰囲気に、ついレトロ調イラストを描いてみたくなりました。
 DVD、とっても楽しく見たのですが、この場面は「えええええっ! こ、こ、ここでロングショット~~~???」と叫びたくなるくらい遠~~~くから撮影されているので自給自足に走らざるをえません。
 まるで水の中に身を預けるようにしなやかな青山さんのレイバック、側面からじっくり魅せてくれる、斬新で素敵な場面です。勢いや柔軟さに任せてクニャッ、と行くのではなく、完全に制御された動きには強靭な筋力が感じられ、男性ダンサーならではの魅力が一杯のシーン。それから、欧米のダンサーの体型だと同じことをしてもこんなに綺麗には見えないと思います。一概に言うのは危険だとは思いますが、欧米人の骨格は樽型に近いので、あれほどシャープで繊細なラインはなかなか見られません。
 日本ポップス界の財産によるオリジナルミュージカルに相応しく、欧米の真似でないダンスも披露されたなんて、ご覧になった方はラッキーですよ~。ああ、再演されないかな~

*"Introduction"収録DVD
『SHOW店街組曲』DV0705 山野楽器、宝塚アンの各店・オンラインショップで販売されています


SHOW店街組曲/ACT2 Introduction

2007-09-04 | ザミュージカルショー「SHOW店街組曲」
 『SHOW店街組曲』DVD、いいですね~。予想をはるかに超える音楽の素晴らしさで、最高にカッコいいアレンジを耳で追っているうちに全編一気に見てしまいました。そのあとはやっぱり第二幕の「イントロダクション」、青山航士さんのソロダンスをエンドレス再生で堪能。このオタクはまたスロー再生で見てるんだな、といわれそうですが、ここまで音楽に同調したダンスを音なしで見るわけにはいかないと、ノーマルスピードで(今も)見ております。
 ジャンプのタイミングも細かいステップも回転のスピードも、動きの全てが音楽とぴったりシンクロして、ソロなんだけど、音楽という見えないパートナー(しかも今回の音楽は人間に喩えて言うなら「絶世の美女」ですわ~)と踊っているような感覚につつまれます。「音楽に合わせて踊る」、当たり前のように言われていますが、実際は技の前後にそのダンサーの中で音楽が途切れているのが感じられる事がかなり多いのです。
 また、こうした形でソロを踊ると、普通は自分の技量を見せて終わりになるところだと思いますが、この「イントロダクション」の音楽とダンスのタイトな関係は、「音楽の視覚化」の一つの理想の形を見せてくれたのだと思います。「ソロ」だからといって派手なテクニックを並べて満足するような人ではないのはもちろん分っていたけれど、青山航士というパフォーマーの舞台と観客に対する誠実さを改めてひしひしと感じるシーンでもありました。
 『TOMMY』の"Eyesight to the Blind"も、作品全体のジョーカーのように「効く」シーンでしたが、この「イントロダクション」/謎のダンサーは青山さんの「これから」のイントロダクションとして、観客の記憶の中で後から効いてくるシーンになるような気がします。いや~、こんないわゆる「難しい」ダンスがダンス公演以外でこんなにも艶やかに舞台で繰り広げられたなんて・・・ダンスオタクは祝杯を挙げたいぐらいです。そして、青山さんのためにこのシーンを作ってくださった作・構成・演出の菅野こうめいさんに遅まきながら改めて感謝します。

 宝塚アン、キャトルレーヴ、山野楽器のオンライン・ショップ、各店で販売されています。

『SHOW店街組曲』パンフレットが購入できます

2007-07-06 | ザミュージカルショー「SHOW店街組曲」
 ビー玉さんから昨日の記事のコメント欄に頂いた情報です。本当に有難うございました
 『SHOW店街組曲』主演の真琴つばささんの公式ファンサイト"Position M"で、公演パンフレットが購入できるとのこと、遠方のファンには嬉しいニュースですね。
 ビー玉さんも書いてくださっていますが、"Position M"は青山航士さんの所属事務所エフ・スピリット様公式サイトトップぺージにリンクが張られています。そして'Official Goods'をクリック。現在は一番最初に表示されているようです。部数には限りがあるとのことですので、どうぞ購入方法をよくお読みのうえ、行けなかった悔しさをはらしてください

山野楽器で『SHOW店街組曲』DVD予約受付

2007-05-31 | ザミュージカルショー「SHOW店街組曲」
 発売日8月31日、『おどろんぱ!』ファンにとっては、子供さんの夏休みの終わる日、お母さんにご褒美という感じですねメイキング映像もあるそうです。我らがいのうえ版TOMMY、中川晃教さんのDVDのすぐ下に表示されています。『TOMMY』も映像化してほしいところですが・・・(欲はつきない)。

 山野楽器 『SHOW店街組曲』DVD予約ページ

 特典については「詳細」をクリックしてください。
 「青山ファン向け特典もの」が今後あるかどうかは私にはわかりませんので(知りたいけど・・・)皆さん各自でご判断を~。

juneさんから『SHOW店街組曲』DVD続報いただきました

2007-05-29 | ザミュージカルショー「SHOW店街組曲」
 日本全国の青山航士さんファンへjuneさんより朗報第2弾をコメント欄に頂きましたが、そのまま記事にしてアップします。本当に有難うございました。



「へーまさん、これはもう「ワンカップ大関」で乾杯するしかないですね!」

 代金も支払済なので確実だと思います。
 
 補足ですが、チラシに記載されている内容をお知らせしますね。

 全国の山野楽器、キャトルレーヴ各店、宝塚アン各店にて6月1日より予約受付開始。(前記3店舗は予約特典付き)

 その他お近くのCDショップでもお問合せ下さい。

価格:8300円(税込)

品番:DV0705


 山野楽器さんは2005年夏のあの「うたっておどろんぱ!」握手会イベントを八王子そごうで開催してくださった会社ですねお世話になります~ なお、チラシには商品の問合せ先として、『TOMMY』『SHOW店街組曲』チケットを取り扱っておられた(有)花子様の連絡先が掲載されていた、との情報もjuneさんから頂きました。ですので皆様、はやる気持ちを抑えて(誰よりも自分に言い聞かせてます)公式サイト上での発表、または発売を待つことに致しましょう~とにかく乾杯!

juneさんから『SHOW店街組曲』DVD発売のお知らせ!

2007-05-29 | ザミュージカルショー「SHOW店街組曲」
 朗報で~~~す
 juneさんから『SHOW店街組曲』DVD発売のお知らせいただきました有難うございます
 コメント欄にも頂いてますが慌てふためいてコピーして記事もアップしてしまいます


た~いへ~んで~す!

もうご存知かもしれませんが、『SHOW店街組曲』のDVDは8月末発売だそうです。

会場で予約受付しており、私自身申し込んできましたので、間違えないと思います。

26日夜公演と千秋楽を観劇しましたが、26日夜公演にカメラが入っていたのでその模様が収録されたのではないかと思います。

「映像化」万々歳です!



取り急ぎご報告まで。



 良かったですねえ。

SHOW店街組曲/また逢う日まで(1971年)

2007-05-26 | ザミュージカルショー「SHOW店街組曲」
 中川晃教さんファンブログ"Too Quiet Without Your Voice"(ブックマークからどうぞ)を書いておられるhildaさんから、このひとつ前の記事に『SHOW店街組曲』関連のページがまとめて見られるTB、またコメントを頂きました。有難うございます皆さんどうぞご覧下さい。『TOMMY』大千秋楽からはや一月、共演者のファンの方に情報提供していただけるなんて本当に嬉しいです
 さて、頂いたコメントにもある尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」は筒美京平さんが初のレコード大賞を受賞した曲で、ご本人も気に入っておられるそうです。別れの曲ですが長調、いつとは知れないけれど、再会を期した大人同士の颯爽とした新たな旅立ちといった風情で、まるで洋楽のカバーのような洒脱な作品ですよね。同年のレコード大賞では堺正章さん「さらば恋人」(これも長調の別れの曲)が大衆賞を、南沙織さん「17才」が新人賞を受賞、と筒美さん独壇場です。これで匿名性を保っておられたというのがまた粋だというか奇跡だというか・・・。

 この年には昭和天皇(当時70才)がヨーロッパを訪問し、「王位を賭けた恋」で有名な英ウィンザー公(当時77才)とお互いの皇太子時代以来の再会を果たしました。
 離婚歴のあるアメリカ人女性との結婚のため、1936年にエドワード8世の称号を捨てた彼は、エリザベス女王の叔父にあたり、20世紀最大のセレブリティといえそうです。華やかでお洒落で、ネクタイの結び方のウィンザー・ノット、ウィンザー・カラーとも呼ばれるワイドスプレッド・カラーは彼の考案によるそうです。ベレー帽、バックスキン・シューズも彼が流行らせ、生活着でしかなかったセーターをファッションとして着こなしたのも彼が最初とか。
 この翌年には亡くなられるのですが、第一次・第二次世界大戦という激動の時代を超えて果たした再会はどんなものだったのでしょうか。残された絢爛豪華な装身具のコレクションを眺めていると、劇的な運命そのものを身につけたウィンザー公にも、短調の別れの曲など似合わない、と思えてきます。 

SHOW店街組曲/初めて女性がエベレストに(1975年)

2007-05-24 | ザミュージカルショー「SHOW店街組曲」
 『SHOW店街組曲』開幕しましたね。ワイドショーで少しだけでも・・・と思ったのですが、こんな日に限ってまたロケーションフリーの調子が悪く、まだ見ておりません 皆さんはご覧になられましたか? 『うたっておどろんぱ!』2001年度放映分「おつかいにいこう!」編の<ヒコジ青果>以来の八百屋さん姿、見たかったです~。

 それはさておき、筒美さんの1975年の大ヒット曲『木綿のハンカチーフ』は劇中できっと流れたと思いますが、いかがでしょうか。松本隆さんの歌詞はなんと4番まであるのですが、滑らかで透明感あるメロディは、長さを全く感じさせないですね。都会へ移り住んだ恋人をじっと想っている、少女と大人の中間ぐらいの女性の可愛さ・いじらしさと太田裕美さんの個性がぴったりと合い、多くの方にとって「思い出の一曲」なのも頷けます。
 この年には、昭和天皇が訪米(ディズニーランドも訪問)、エリザベス女王が来日、と「極東の島国」日本が国際社会の輪のなかへ一歩はいっていった感じがあります。そして登山家の田部井順子さんが女性初のエベレスト登頂を果たしました。太田裕美さんの77年の『赤いハイヒール』は、同じく筒美京平さん・松本隆さんコンビですが、歌詞は『木綿のハンカチーフ』の男女が逆転したような内容です。日本の女性登山家がその精神的・体力的な強さで世界の注目を浴びたこの75年あたりに、日本の女性の強さが表に出るようになったのでしょうか。翌76年には筒美さんの曲ではありませんが、ピンク・レディーがデビュー。可愛らしさというよりカッコよさをアピールした女性アイドルが登場しました。
 
 現在、太田裕美さんは結婚・出産・子育てを経て復帰されていますが、そんな生き方もファンの想いを裏切らないものですね。今も75年当時と変わらない、どこか少女のような雰囲気の中に、静かな芯の強さを感じてしまいます。

SHOW店街組曲/中山秀征さん公式サイトで稽古場風景が

2007-05-22 | ザミュージカルショー「SHOW店街組曲」
 『SHOW店街組曲』主演中山秀征さん公式サイト様で『SHOW店街組曲』の稽古場風景がアップされているとのこと、ビー玉さんより情報をお寄せいただきました。
 いくつかの検索サイトを試したところ、現在新・旧サイトともに表示されるようです。また早速お邪魔して拝見すると、新サイトにはリンクに関する表記が見つけられませんでしたので、「リンク自由」の旨表示されておられる旧サイトにリンクさせていただきました。「Message」のページを開いていただきますと、新サイトへのリンクがありますので、皆様すこ~し回り道ですが、そちらの「Offshot」をご覧下さい。テレビで拝見するのとは少し雰囲気の違う中山秀征さんの「大人の男」を感じさせるストライプのシャツ姿が素敵です。青山さんの姿もチラリと見えて嬉しいですね。開幕間近のいい緊張感が伝わってきます。

追記:20日に総閲覧数が19万pvを超えました。拙文にお付き合いくださる方、本当に有難うございます。

SHOW店街組曲/霞ヶ関ビルオープン(1968年)

2007-05-20 | ザミュージカルショー「SHOW店街組曲」
 68年12月発売の「ブルー・ライト・ヨコハマ」は、ミリオンセラー・チャート1位獲得・レコード大賞作曲賞受賞、と筒美京平さんが新進作曲家として名を馳せた曲です。
 『テネシー・ワルツ ~江利チエミ物語~』で、青山さんたち扮する学生が、高倉健さんの『昭和残侠伝』シリーズの映画で盛り上がっていた頃と重なるようですね。ゲバ棒と呼ばれる角材を持ってヘルメットを被り、意気盛んな彼らでしたが、政治的信条は建前にすぎず、破壊活動に夢中になる学生も少なくなかったそうです。
 この年には、『TOMMY』公演会場・日生劇場向かいの帝国ホテルが全面改築のため取り壊しになり、フランク・ロイド・ライトによる大正時代の名建築が惜しまれながら姿を消しました。一方、霞ヶ関ビルがオープン、36階建てというのは当時としてはもちろん日本一の高さです。最上階ラウンジのコーヒーが500円というのですから、当時こちらも最高だったでしょうね~。また、渋谷の西武百貨店もオープンを迎えています。
 学生達が新宿周辺で展開した運動は、破壊性・暴力性が高いため、一般人の支持や理解を得ることはなく、この後は縮小の一途をたどったそうです。大学から政治色が消え、今のような感じになったのはこの頃が始まりのようですね。筒美さんは青山学院大学卒業だそうですが、洗練されてスマートで、学生運動とはちょっとそぐわない気がします。
 地上の騒ぎから遠く離れて東京の空を縁取る真新しいビルには、筒美さんの紡ぎだすサウンドがよく似合ったことでしょう。当時28才。恐れながら、カッコよすぎるような・・・。

SHOW店街組曲/『8時だよ!全員集合』終了・バブル経済はじまる(1985年)

2007-05-18 | ザミュージカルショー「SHOW店街組曲」
 2004年、青山航士ファンにとって忘れることのできない作品『ウエストサイドストーリー』が上演されました。(・・・この時JETSのタイガー役を務めた青山さんのことを語り始めるとキリがないので自重します)トニー、ベルナルド、チノ役は少年隊の東山紀之さん、錦織一清さん、植草克秀さんでした。1985年の彼らのデビュー曲「仮面舞踏会」は筒美京平さん作曲です。『うたっておどろんぱ』のダントツ人気キャラ、「踊り隊」のせいでしょうか、「仮面舞踏会を踊る青山さん」というのを想像する事が時々あったんですが、『SHOW店街組曲』でそんなシーンがあったら、カッコいいでしょうね~。
 この年には小泉今日子さん「なんてったってアイドル」、薬師丸ひろ子さん「あなたをもっと知りたくて」もリリースされています。若々しい華やかさが「ブラウン管」に充満するのが見えるようです。
 一方、69年に始まり、一世を風靡したテレビ番組『8時だよ!全員集合』が終了してしまいました。日本のお茶の間を賑わせたこの番組のコントには、チャップリンやマルクス兄弟らの往年の洋画からヒントを得たものが多かったことは良く知られていますが、筒美さんの曲にも、いわゆる「歌謡曲」的でない、洋楽のエッセンスが端々に感じられますよね。ただ筒美さんの場合は、ある時代・ある特定のミュージシャンの音に思い入れがあって、ということでなく、常にリアルタイムの音を取り込んでいる印象があります。『全員集合』の16年、という時間も充分すごいのですが、66年以降ずっと一線の筒美さんは、「時代」という巨大な情報の塊をあっという間に処理してしまうスーパーコンピューターのように思えます。
 この年、プラザ合意によって先進国間でドル安円高政策がとられることとなり、バブル経済の端緒となります。敗戦から空前の好景気までわずか40年、日本に生きる人たちは、世界でも稀なほど生活環境の急変を味わっていたということになりますね。その絶え間なく変化する感覚を常にひきつける筒美京平さんは、やはり超人、というしかありません。

SHOW店街組曲/テレビ朝日『徹子の部屋』に中山秀征さん出演

2007-05-16 | ザミュージカルショー「SHOW店街組曲」
 『TOMMY』大千秋楽から青山航士さんがお休みもなく『SHOW店街組曲』に取り組まれて3週間、来週にはまた幕が上がりますね。前にご紹介した真琴つばささんファンサイト「翼に乗ってどこまでも」掲示板でお知らせされているので、ご存知の方も多いと思いますが、5月22日(火)13:20~13:55テレビ朝日『徹子の部屋』に『SHOW店街組曲』主演の中山秀征さんが出演されます。『SHOW店街組曲』の話題も出るかもしれませんね。

  
 トップページの「今日の番組表」の右側の小さなカレンダー付き「番組表」をクリックし、22日番組表をご覧下さい。放映内容は変更されることもありますので、皆さんどうぞ当日チェックもお願いします。
 
 中山さん3月に4人目のお子様ご誕生とのこと、遅ればせながらおめでとうございます。4人の男の子のお父様なんですね! ひょっとして『うたっておどろんぱ!』もご存知だったでしょうか。
 

SHOW店街組曲/17才(1971年)

2007-05-14 | ザミュージカルショー「SHOW店街組曲」
 宝塚スカイステージ「演劇の小径」のSHOW店街組曲特集で、真琴つばささんが歌う姿が映ったという「17才」。南沙織さんの1971年のデビュー曲ですが、森高千里さんが18年後の89年にカバーし大ヒットしたので、かなり広い年齢層に愛されている曲ですよね。またまた18年を経て、2007年の今回は真琴さん、と女性に好かれるタイプの方に似合う曲なのかもしれません。

 南沙織さんはデビュー当時、長い黒髪と小麦色の肌が魅力的な17才で、日本に返還される前の沖縄から「来日」する形で芸能界入りしたといいます。翌年の返還をめぐり、本土でも沖縄でもさまざまの想いが交錯し、対立した時期でしたが、54年生まれの南沙織さんの瑞々しい美しさは、「沖縄」と聞くだけで胸の痛む戦時中の思い出を抱えた方の心も癒しただろうと思えるほどです。

 「54年生まれ・・・誰か他にもいたような?」と思ってこのブログをさかのぼってみると、アンドリュー・ロイド・ウェバー作品『ビューティフル・ゲーム』誕生にインスピレーションを与えたというIRA戦士のボビー・サンズでした。72年にアイルランド紛争激化のきっかけとなる暴動が起きていますから、71年はあの「決勝戦」のように(この曲の青山航士さん、思い出すだけで胸が高鳴ります~)、彼らが青年らしくサッカーに情熱を燃やすことができた最後の時期ですね。
 日本が戦争の傷跡を少しずつ少しずつ癒していく頃、アイルランドでは再び同じ国の人間同士が宗教的対立を深め、ごく普通の青年達も武器を手に暴力に走った・・・。そう思うと今の日本の平和というものがどんなに貴重なものなのか、どう築かれたのか、改めて考えずにはいられません。

 筒美京平さんの海を渡る風のようなメロディに乗せて、キラキラと命を輝かせた女の子が歌う「17才」。ボビー・サンズの「17才」もまた、若さにあふれて輝く一年だったでしょうか。