platea/プラテア

『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

1月20日の『うたっておどろんぱ! プラス』はお休み

2007-01-17 | うたっておどろんぱ!プラス
 1月13日に津波関連のニュースで大相撲が教育テレビに振り替え、お休みだった『おどろんぱ! プラス』。・・・それは仕方のないことなんですが、20日も、13日放映予定だったアニメのために、現時点のNHK番組表ではお休みの予定です
 先週、「来週こそ!」と気合を入れなおした方(わたしも・・・)、寒さが身にしみますよね~

とっておきを子供たちに

2006-12-31 | うたっておどろんぱ!プラス
 年の瀬も押し詰まっているのに『うたっておどろんぱ! プラス』、新作でした。ダンサーズの新映像はなし、はっぴい吉田さんは2001年度のリバイバル、と突っ込みたくならないわけではないのですが、その心意気が嬉しいですよね。
 今回の放送を見て思い出したのは、つい最近見たサンフランシスコ・バレエの『くるみ割り人形』。会場のオペラハウスでは、普段はパーカにジーパンの女の子達がみんな可愛い髪飾りをつけて、フォーマルウェアに身を包んですましていました。ロビーにはテディ・ベアの大きなクリスマス・オーナメントが飾られて、いつもは未就学児入場不可、係員が異常なくらい多く、マナーも厳しいこのオペラハウスがお子様歓迎ムード。
 そして始まった公演は、子供の気持ちを2時間のあいだ引きつけるために十分に練られた楽しいものでした。マジックを取り入れて、空の箱からつぎつぎとダンサーが出てくるわ、セットのツリーがぐんぐん伸びて10mほどになるわ、サーカスのテントをスカートに見立てた塩沢ときさん(知ってる?)みたいなMr.レディも登場するわ、で子供たちも身を乗り出してみていました。もちろんダンサーの技術は一流で、とくに王子役のゲンナジー・ネドゥビギンは、端正で気品があふれて素晴らしいの一言! で、この人の踊りの素晴らしさがまた子供にもちゃんとわかるんです。こんな純粋のダンスール・ノーブルを、子供が多く来るとわかっている演目に出演させるバレエ団は偉いです~。「今日は子供向け」だから「わかりやすさ」という言い訳つきの「手抜き」をするのではなく、とっておきのものを見せる、という意気込みが感じられる、気持ちのいい公演でした。

 来年度のおどろんぱ、どうなるのかとまた気になる季節になりましたが、この番組も「とっておき」を子供に見せることのできる数少ない番組の一つです。「三忍者」や「異種格闘技対決」などは年齢も性別も問わない魅力ある作品でした。今回初めておどる君としてではなく出演された明羽美姫さんも含めて、おどろんぱのメンバーは、十分『くるみ割り人形』のようなファンタジーを子供に見せてあげられる人たちなので、続投がなくても(ああ~言葉にするとちょっときついわ~)DVD作品なり、ステージなり、何かの形でひとつ創作を残してもらいたいな、と思ってしまいます。NHK様、コロムビア様、どうぞご検討くださいませ~
 もう日本は大晦日ですね。島流しになった後も読んでくださった皆さん、本当に有難うございます。新年が皆さんにとってよい年となりますよう 

ストップモーションするならば

2006-12-17 | うたっておどろんぱ!プラス
 この10日ほどPCが絶不調、日本のテレビを見るロケーションフリーは起動しないわ、スタートボタンはタスクバーごと消失するわで「ああ~~、おどろんぱが見られない~~」と半泣きになっていましたが、悪戦苦闘の末、昨日深夜ようやく見られるようになりました。不吉なことを口走るんじゃない、とお叱りを受けるとは思いますが「おどろんぱが見られない!」心理状態を味わってしまい、番組が終わったらこんなのかしら~~と恐怖に震えています
 そんなわけでいつもより余計にありがたく感じた青山航士さんの新映像、短くても空気の質感を変えてしまう動きを見ただけで満足でした こういう台詞にたよらないものがパッとできるって「おどろんぱ」のメンバーならではですね。曲は昨年度の「モーション パピプペポ!」。昨年度もぼやいたんですが、この曲を聴くと、「ストップモーション」をテーマにして違うダンスが見たくなります。
 聞いた話なので、どんな言い回しだったのかは全く分らないのですが、ある人がモーツァルトに「音楽の何がもっとも美しいのでしょうか」とたずねたところ、モーツァルトは「音楽の鳴っていないところ」と答えたそうです。これはダンスを見ていても感じることで、魅力あるダンサーはステップからステップへ移っていく、音楽で言えば一つのフレーズが終わって次のフレーズに移るその間に、ふっと全身が空に遊ぶような、音楽で言うなら「無音」のような瞬間があって、それがとても綺麗なんです。その一瞬の静寂/静止が、前後の響き/動きをますます鮮明に感じさせてくれるように思います。青山さんのダンスを見ていて「音楽的」と感じるのも、そんな「音楽の妙」と同じ、一瞬の間があるからかもしれません。
 「モーション・・・」みたいな賑やかな曲も楽しいですが、テーマがあまりにも面白いので違うバージョンが見たいです~。これは「来年度続行」しかありません、よねっ!!

 それから、毎日PCを前にオロオロしていたので気付きませんでしたが、14日に総閲覧数が14万pvを超えました。島流しブログにたくさんのアクセス有難うございました

アイルランドの風のように

2006-12-03 | うたっておどろんぱ!プラス
 アイルランド調の音楽、最初の大きなジュッテ・アントルラセ、頭のなかで『ビューティフル・ゲーム』がよみがえります~(6月3日の「決勝戦」イラストはこの跳躍です)。かっこよかったですよね~。この作品中、「決勝戦」は文句なしの素晴らしさだったのですが、アイルランド的な音楽で青山航士さん達が踊るシーンが殆どなく、少し残念な感じがしました。でも今回の『うたっておどろんぱ! プラス』、その憂さを忘れさせてくれます 「ボクサー」とは180度違う軽やかさで、『夏の夜の夢』の妖精パックのよう~(妄想とまらず)
 最初のシルエットがまたとても綺麗! いつも思うことですが欧米のダンサーの上体の引き上げ具合とちょっと違う、どこにも無理がなく、重力にまったく逆らっていないような立ち姿ですねえ。おどる君こと明羽美姫さんとのデュエットで、軽やかで滑るようなステップを見ていると、アイスダンスみたいに見えてきます。といっても氷のうえでなく、アイルランドの深い緑の草原をすり抜けていく風みたいな感じです。不思議なもので、他のダンサーを見ていてもあまり屋外で踊ってほしいと思わないのですが、なぜか青山さんのダンスを見ていると、スタジオを抜け出て、太陽の光の下で、地面の上で踊るところを想像してしまいます。やっぱりonly oneな存在、と改めて思いました。
 バレエ、モダンダンス、コンテンポラリー・・・とかくダンスは日常から少し遠いところにおかれているような気がしますが、今回のおどろんぱ、その距離をしっかりと埋めていますよね。こんなに自然にクラシックの技術が盛り込まれたダンスが、子どもも大人も見るテレビで放映されるなんて、今までなかったことなんじゃないでしょうか。また、私はコンテンポラリーを見ていると、なんだか知らない人の部屋を覗いているような気がすることがよくあるんですが、森川次朗さんの「月」には、観客のほうを向いた、すごく誠実な感じを受けました。
 ・・・ううむ、なんていい番組なんでしょう NHK様、続行(できれば拡大)お願いいたします。 
 

春からは『うたって踊り隊』?

2006-11-19 | うたっておどろんぱ!プラス
 サングラス姿のおどる君、悪徳不動産業者かと思えばアイドルひとみのマネージャーさんだったのですね。前回お休みでガッカリされた仁美ちゃんファンのお父様方も満足の「踊り隊」編、厳寒ギャグも舞台が見られない私にとっては砂漠に雨のようなもので、ホントに楽しいです~
 青山航士さんファンはじめ、おどろんぱダンサーズファンの殆どは公演のある地域から離れたところにお住まいだと思うと、改めてこの番組がずっと続くことを願わずにいられません。
 この「すくらんぶる・エッグ@踊り隊・あおっち」は『ボーイフロムオズ』の"Love Crazy"のはじけるような躍動感と通じていますし、前回の「ボクサー」は、『ビューティフル・ゲーム』/「決勝戦」で目にした、ダンスとスポーツのつきつめた動きの接点を新たな形にして見せてくれます。「遠くて見に行けない」と寂しい想いをしているファンの方は多いでしょうが、この番組でも青山さんは舞台と同様の密度で表現しておられると思いますし、森川さん、照井さんも同じだと思います。
 こんなに作り手の想いが見える楽しい番組が「なんで5分番組なのっ!」という悲劇にやっとなれた頃に「なくなる」なんてニュースが届いた日には、全国の母親(と子ども)の反乱がおきたって不思議ではありません。どうぞ番組が続きますように

じゅんじゅんママさんよりイベント情報!!

2006-11-09 | うたっておどろんぱ!プラス
 じゅんじゅんママさんにイベント情報をいただきました!! 有難うございます 昨年と同じ形なのでしょうか。可愛さに綺麗さが増してきたひとみちゃんこと吉田仁美さんとお2人のステージのようです。テネシー・ワルツ、OZは涙を呑んだという北関東のファンの方、今度はとにかく家を出てしまいましょう! ではでは頂いたコメントのコピーです~。 

イベントです! (じゅんじゅんママ)
2006-11-08 19:17:15

へーまさん、こんばんは。
今、あゆあゆさんのところにも行ってまいりましたが、今週の日曜日にイベントだそうです!
(ひとみちゃんのブログで発表になりました。)

11月12日(日)
新市合併一周年記念 
第22回商工祭いしおか
会場: いしおかイベント広場
(茨城県石岡市若宮3-1)
1回目 11:10~ / 2回目 14:20~

まずは、ご一報までに~。》
 
 会場のいしおかイベント広場はJR常磐線石岡駅よりタクシーで5分/徒歩15分位とのこと。上野駅から石岡駅までは常磐線で54分。ご自宅の最寄り駅からのシアワセのアクセスおよび所要時間はgoo路線検索でどうぞ~。 

強さと美とクレバーな肢体

2006-11-04 | うたっておどろんぱ!プラス
 今回の『うたっておどろんぱ! プラス』の青山さん、カッコイイと千回書いても足りません!!!!!! おどろんぱダンサーズの魅力がそれぞれに生かされていて、とても5分とは思えない充実した内容でした。NHK様、本当に有難うございます。
 もともとボクサー体型の青山さん、一片の無駄もないストイックな体躯に『森羅』の落武者を思い出します。全身コメントしそうになるのをグッと抑えてひとつに絞ると、この間からのこだわりの鍛え上げた膝から下の硬質感が、まるでサイボーグみたいで特にかっこいいですよね。
 少し前に、相撲とバレエのように全くの異分野と思えるものでも究極の動きには共通点がある、ということを書きましたが、今回の青山さんは「強い動き」と「美しい動き」をひとつのフォルムにして見せてくれました。これだから青山ファンは辞められません。「うつくしい」というとギャグ扱いされることが多いのですが、「美しい」ということはかくも「強い」ことなのですよね。欧米の「美」が、男性の彫刻によって多く表現されているのに納得してしまいます。
 しかも3人のソロパートが終わった後に、今度は側面からのショットが続いて、ダンスオタクは脳髄を直撃されるような幸せを味わいました。どうしてこんなに綺麗にストンと垂直に重心を落とせるんでしょうか~。また「おちばであそぼ'06」でも触れた強靭な膝は、全く異なる曲想の中でも、滑らかな弧を描きながら上体の速く大きい動きを精密機械の接合部のように支えています。

 この「ボクサー」を見ていると、青山航士さんの体躯というのは、私たちが生きている空間の物理的な法則を知り尽くしている、文字通り「体得」している、と思わずにはいられません。そのうえ、自由奔放な動きのように見えながら、音楽に同調したダンスになっているのですから、改めて「こんなダンサーは他にはいない」と思います。
 人は音楽が生まれる前から踊っていたといわれていますが、音楽にあわせている、というより、音楽をリードするような動きが、そのことを実感させてくれますね。青山さんという人は様々なステップの向こう側にある、「人が踊り始めた」その瞬間の感情や体の中の衝動を、今の時間のなかでよみがえらせる事が出来るのですねえ。・・・も、とにかくホントにカッコイイです、徹夜して見そう・・・
 見逃した方は是非来週の再放送をご覧下さい。土曜日午後5時40分~45分の放映です 
  

鶴、ふたたび

2006-10-22 | うたっておどろんぱ!プラス
 空腹は料理を美味しくするための最高のスパイスなんていいますが、島(大陸)流しの私は青山さんの姿を見ることに関して「空腹」なんて生易しい状態ではありません。なので『うたっておどろんぱ! プラス』に対し、批判能力はほぼゼロです。ダンスぬき三忍者にも「ぬか喜び」と嘆くこともなく、ありがたく拝見しました。
 アーリーおどろんぱのコントは根強い人気がありましたが、私は今のあざとさのないコント、好きです♪ 今回のなんか、'05年トニー賞受賞のブロードウェイミュージカル『スパマロット』の母体となった英BBC製作のテレビ番組『モンティ・パイソン』を思い出しました~。『プラス』になってからは番組スタッフの方のお名前が出ないのですが、15分版の構成をご担当だった古川順一さんが続投されているのでしょうか。・・・あえていうなら、ダンスオタクとしては一度ジャンプするぐらいはあったほうが楽しいのですが(と結局愚痴る)
 ハロウィンに向けてサンフランシスコのあちこちがオレンジと黒で彩られています。子どものお祭りとはいっても大人向けコスチュームもかなり豊富に出回っていて、その手のお店には必ずといっていいほど「忍者ルックセット」が・・・。映画でもアニメでも忍者ものは根強い人気がありますし、「三忍者」なんか大人にも子どもにも大受けしそう。『モンティパイソン』が英国営放送のBBCなんですから、NHKでも「三忍者」で特別番組なり、ミュージカルなり作って世界にアピールしてはどうでしょうか。『モンティパイソン』がミュージカルになるなんて、往年のファンは夢にも思わなかったはずですし、アメリカにはNHK教育が朝夕放映しているような子ども向け番組が殆どなく、希少価値もありそうです
 
 そしてちょうど1年前に初放映された「どうぶつケチャ」の鶴、ぜひスローでご覧下さい、という記事をそのときに書きましたが、今改めて見てもいいですね~ 普通なら繋がりようのない、効果的な不協和音のような動きの連続に目が釘付けになります。前回は書きそびれましたが、両腕を広げ、右脚を前方でクロスさせた立ち姿の美しさも、世界に見せたい日本の美のひとつ、です。皆様のNHK、あらため「世界の皆様のNHK」な展開にならないかしら~。

「おちばとあそぼ '06」美と力の支点

2006-10-11 | うたっておどろんぱ!プラス
 たびたび青山航士さんのダンス/動きは「質が高い」と書いてきましたが、私の不徳もあって「その"質"って何?」と思っておられる方も多いことでしょう。でも、今回の『うたっておどろんぱ! プラス』/「おちばであそぼ '06」は、それがはっきり形として分る曲でした。
 この曲の中で膝を曲げてもう片方の脚を後ろに引く・あるいは下方向に曲げていく動作がありますよね。この時、青山さんのお顔を見たいのをグッとこらえて足元付近を見ると、最初に曲げたほうの膝から下が文字通り「軸」となって動いていないのに気付きます。実際には片脚を動かすと体重が大きく移動するわけですから、支えているほうの膝はどうしても揺れます。でも青山さんの膝から下は前傾したまま、まるで何かで固定したように静止し、それを支点として片方の脚は水を引くように滑らかに、同時にメカのように正確に、後ろに伸ばされたり曲げられたりします。
 人間というのはシンメトリーなもの・中心点の定まっているものを見ると情緒が安定する、という実験結果があるそうですが、この「支点が見えるような」ダンスに人は美や調和を感じ、質が高い、と評しているように思います。一時話題にしていた『雨に唄えば』を例に挙げると、ジーン・ケリーとドナルド・オコナーが2人でタップを踏む場面では、ちょうど2人の腰の辺りにセットの腰板のラインが重なり、彼らの腰の位置が殆ど上下動しないのがよく分ります。
 また、膝関節というのはたくさんある人体の関節のなかでも特に複雑な動きをする部分なのだそうですが、その機能を優れたダンサーのように制御するには、筋力と共に天から与えられた骨の形状や靭帯の質が関わってくるのだそうです。精度の高い、上質のメカのような身体に、物理に叶った、鍛錬された動きが吹き込まれ、さらに青山さんの内面から湧き出る叙情性に彩られて、ああした魅力溢れるダンスになるようです。見逃した方はぜひ今週14日(土)17:40~17:45の再放送をご覧下さい。2コーラス目からしか青山さんは踊りませんが、本当に綺麗でした。

 ・・・とまあ、分ったようなことを書いていますが、こういうのは色々な専門分野の方のお話を私があれこれダンスを見るうちにつぎはぎにしたものです。「膝」については、高砂部屋の力士の方がキーロフバレエ団のファルフ・ルジマトフをご覧になった時の日記がとてもロジックで面白く、分野は違っても究極の動きというのはやはり共通点があるのだな、と思いました。その膝の使い方は、名横綱の双葉山に通じるのだそうです。
 ルジマトフもウズベキスタン生まれでアジアの血が流れているのですが、青山さんのプリエの美しさといい、力士の方の四股の勇壮さといい、本当に「膝」はアジアの美と力の支点だと思います。
 あまりにも畑違いなのでリンクのお願いに上がるのは控えますが、大変な人気サイトですので「高砂部屋」で検索していただくとすぐに見つかると思います。トップページの下部に「過去の高砂部屋」というインデックスがあり、その平成17年7月25日~8月28日をご覧下さい。なお250万のキリ番を踏んだ方は高砂部屋チャンコにご招待のうえ、記念の品がいただけるのだとか。バレエの話もOKな高砂部屋、粋ですねえ~。

花の命は

2006-09-26 | うたっておどろんぱ!プラス
 や~っと今日からネットが使えます。最初に申し込んだところはとにかくのんびりしているのでキャンセルし、Yahooにしたら3営業日で開通しましたアメリカでネットを・・・とお考えの方、ご参考までに。
 「今週は新作よねっ!」と勢い込んで見た『うたっておどろんぱ! プラス』、曲は昨年度放映ぶんの「カレーなるせかい」でしたね~。青山ファンは『テネシーワルツ』で満たされている人が多い時期なので、よしとするべきなんでしょうか。

 急な坂道を行くケーブルカーがトレードマークになっているサンフランシスコ、スキーをされる方なら最大傾斜28度のスリルを想像していただけることと思います。当然乗り場は観光客で混雑しているので、脇のスペースではいつも何かしらストリートパフォーマンスが行われています。
 先日はまるで「踊り隊」のようにビシッと無駄のない体躯をした黒人の男の子が数人、「みんなでみんなを!'06」の2番、「みんなのいうことちがうんだ」で青山さんが披露されたような技を順番に披露していました。年は14,5才でしょうか、美しく筋肉の発達した肢体は、スポーツカーが雑踏に現れたように際立って見えます。残念ながら殆どの黒人は体質的に脂肪がつきやすく、成熟と共に体重が急激に増加する事が多いそうです。あの美しさがたくさんの人の目に触れることなく、ほんの何年かで跡形もなく消えてしまうのかな・・・と溜息が出ました。
 それを思うと我らが「踊り隊」、お三方合わせて90才超とはとても思えないスリムなラインで14,5才の少年にもひけをとりません。何度もしつこく書いて申し訳ありませんが、日本に、長い時間をかけて完成させる「芸」という考え方があるのは、やはりこの「老けにくさ」に支えられているのだという気がします。黒人少年のあの素晴らしいダンスはショービジネスのなかに組み込まれる間もなく、時と共に彼らのものでなくなるというのに、青山さんはそれを今テレビで私たちに見せる事ができるのです。それと同時に年月を重ねることでしか得られないものも手にしていくことが可能なのですから、舞踊のなかの日本、というのはとても面白い国だと改めて思います。もっとも、それは青山航士というダンサーを知って見えてきたことですが・・・。ああ~、"Love Crazy"見たいな~

スマート&ジェントルな青山先生

2006-08-28 | うたっておどろんぱ!プラス
 ソニーの「ロケーションフリーシステム」のおかげで、島流し状態の私も『うたっておどろんぱ! プラス』をパソコンで見られることになりました 感謝しているので「まわし者」調の文で失礼させていただきます。
 さて、「これから忙しいので撮りだめ」な気がしないでもないけれど、ファンにとってはとにかく嬉しい『青山航士先生の英語で踊らナイトⅡ』でした。青山さんのダンスの音楽性の高さは私なんかが語るまでもないのですが、頭から胸、腰と動かしてリズムを刻み、ひとつのダンスにするのを見ていると、ただ「音楽にあわせる」ということではなく、人間が「音楽」を生んだ、というプロセスがパッと見えるような感じです。こういう教え方をされたら生徒は伸びますよね~。
 「青山航士のダンス」となると、とにかく全身を目のようにして見てしまう私(鬼太郎のお父さんみたい・・・)ですが、しばらくの間の見納めに行った『テネシー・ワルツ』も、「スウィート&ジェントル」など、洗練された華やかなダンスが素敵でした。とくにこの曲のフィニッシュポーズが綺麗で綺麗で・・・今回の「回転木馬」や、WSSのSomewhereもそうですが、白っぽい衣装って青山さんの透明感のあるダンスとよく合うんですよね~。
 いつもの盗み聞きでは、実際に日劇で何度も江利チエミさんをご覧になったという方達が、つぎのような会話をしておられて思わず握手を求めそうになりました♪「懐かしい唄が聞けていいわね~思い出すわ~」「あ、でもダンスは今のほうがいいね!」「ほんと、あの黄色い衣装の、たっかく飛んで、動いて、すごいねえ。見ごたえあるわ」「そうねえ、思い切って来てよかったわ、いいもの見た」・・・そうなんですよね、私もダンスに関しては、「昔みたい」ということがそれ以上の一切の意味を失うような、ノスタルジーに浸れないようなところがあります。オリンピックの技なんかもそうですよね。身体の技について、ひとは思いのほか厳しい視線を持っているようです。
 ・・・それは「音楽」は人間が作り出したものだけど、「身体」は「人間」が持って生まれるものだからかもしれません。今回の青山先生は、「持って生まれたもの」に気付かせてくれる、やっぱりただ者ではない方でした。

おどろんぱ! プラス 半回転!!

2006-08-05 | うたっておどろんぱ!プラス
 先週の『うたっておどろんぱ! プラス』が新作とは知らず見逃して(オタク失格)、今日やっと見たわけなんですが、青山さんのトゥール・アン・レールがなんと2回転半!! いわゆるトップレベルのバレエダンサーでも通常は2回転という技なのです。ああこんな技が幼児向け教育番組で見られるなんて。
 クラシックだと稀に2回転半するダンサーがいますが、着地の乱れを嫌いますので、映像としてもとても少ないですし、生の舞台で見るというのはまず無いことだと思います。青山さんも着地はラフにしていますが、回転が綺麗で速い~。なによりクラシック以外の領域を踊るダンサーが、スニーカーをはいたままで、ここまでの技術を見せてくれるのは、やはり驚きです。
 なんだか『プラス』になってからは振付が「おゆうぎのおてほん」部分と「おにいさんずのスペシャルテクニック」に二分されているような気がしないでもないですが、あの一瞬の技はもう値千金です 
 私個人のこだわりでいうとオールドおどろんぱの「とろとろとける」以来の「両手を床について腰から下を360度回転(なんというテクニックなのでしょう。初めて見てから4年もたつのにまだ知らないまんま。不勉強ですみません)」もありで、嬉しい一曲でした。青山さんって本当に凄い。改めて書いてしまう。

めぐりあいっていいね・・・

2006-06-18 | うたっておどろんぱ!プラス
 ひょっとして今週分が一学期最終回かも?の『うたっておどろんぱ! プラス』・・・「めぐりあいっていいね」は一昨年度最終回Ver.、青山さんの新しい映像はなし、ということで脱力してしまい、思わず早寝してしまいました。そんなわけで朝ネットです。
 でも改めて見直しても出のクペ・ジュッテ・アン・トールナン、本当に綺麗ですよね~。
 ダンサーズユニフォームには体のセンターと腰の位置にラインがはいっていますが、この跳躍の間、そのラインのおかげで体の動きがよくわかります。センターのラインがコンパスの脚みたいに動いたり、腰の緑のラインが綺麗に弧を描くのって何度見ても良いですねある意味ダンスのアラが見えやすいデザインなのに、例によってスロー再生しては躍動感の中の幾何学的な正確さに見とれてしまいます。♪こんどはなにがあるのかな♪のピルエット~トゥール・アン・レールもこのバージョンが一番好きですね~。
 あ~、でもやっぱり最後には愚痴が出そうに・・・。「普通は好きなダンサーの新映像なんて年に何回も見られない」「しかもテレビ放映で録画もできる」「次回新映像ということもあるかもしれない(望み薄)」。今日もポジティブ・シンキングの難しさを思い知ります。さ、もう一度寝よう 

英語で踊らナイトの青山航士先生

2006-06-05 | うたっておどろんぱ!プラス
 "th"の発音も美しい青山先生のご指導による「ダンスダンスダンシング」バレエレッスンから2年、おどる君も「あつまるってなに」とのたまっていた頃とは別人のようにjump&turnきめてましたね~。
 ファンだからこれだけでも楽しいのは楽しいのですが、「もし15分だったら」と思うと妄想がとまりません。この後、「クラシックで踊らナイト」、「ジャズで踊らナイト」、「ヒップホップで踊らナイト」「マンボで踊らナイト」・・・と続いたのだろうか、と溜息がでました。カクカクスラスラ星人さんみたいに踊り分けるのって面白いと思うんだけどなあ。
 もちろん青山先生は英語のご指導もお手の物とは思いますが、やはり「うたって」おどろんぱですし、音楽と合わせたものが見たいです。特にリハーサルなどしなくても即興で踊るだけで充分(というか青山さんの即興が見たい~)ですので、おどる君の頭部が外れるぐらいにハードなレッスンを次回は希望いたします。
 「マネトリックス パフォーマンス」、今回初めてご覧になった方は、ぜひ旧バージョンの「マネトリックス」もDVDで見てください。こちらはユニフォームバージョンですが、間奏のダンスとラストのジャンプがカッコいいんですよ

『うたっておどろんぱ! プラス』だからいっしょに?

2006-05-21 | うたっておどろんぱ!プラス
 冒頭、ヨン様な森川さんとおどる君のやりとり大受けでした。こういうの大好きです
 「三忍者」は影の回で、いいものは再放送でも嫌にならないな、と思ってみていたのですが、メインの「だからいっしょに」は・・・う~ん、「だから」と言われても振付があまりにも全員「いっしょ」すぎてこのメンバーにはもったいない感じでした。歌に置き換えたら5人でユニゾンで歌っているようなものだし、5人の位置も殆ど変化せず、しかも正面の鏡でも意識しているんじゃないかと思えるような動きが多いので、なんだか拡がりが感じられず,スタジオが狭くなったような気までします。
 「三忍者」が三人の異なる動きで次々と和音を作るように振付けられているので余計にそう思うのかもしれません。「だからいっしょに」⇒「ヨン様」⇒「三忍者」の順なら余り気にならないのかしら。
 それはそうと、やっぱりイントロ部分の青山さんの動きなんか全身音楽、という感じで素敵ですね~。ラスト近くでは踊っているところのアップまで。固定ポジションならではのサービスショット、カメラさん有難うございました。ただ・・・やっぱり画面からはみ出るようにしてバシバシ踊っている全身映像が一番いいなあ。「幼児番組」の暴走篇、お待ちしています。