platea/プラテア

『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

『うたっておどろんぱ!』をピアノで

2006-06-11 | うたっておどろんぱ!
 『子どもたちがえらんだ大好きなうたベスト10 その3』
   
 大手楽器店の楽譜コーナーに思いっきり目立つディスプレイでおかれていたこの子供向けピアノ譜に、なんとおどろんぱの曲が5曲も! 店員さんがダンサーズファンなのかもしれませんね。
 「めぐりあいっていいね」「うたっておどろんぱ」「マネトリックス」「ダンシングメイト」「あしたにむかってダンス」・・・新しめの曲もありで、ファンも納得のセレクトです。
 残念ながら『その1』『その2』は棚になく、店員さんも「曲目は今ちょっとわかりません~」とのこと。ネットで調べても今のところ見当たりません。ダンサーズのお写真などはありませんが、かくし芸によさそうな一冊。出版社は「Music Land」、お値段は税込み840円です。こんなに人気があるのに5分になるなんて! どんなにやめておこうと思ってもグチが出ますわ~。

バロン・コージの秘密

2006-03-28 | うたっておどろんぱ!
 『ビューテイフルゲーム』開幕中ですが、あゆあゆさんのレポでも触れられていた、青山航士さんの跳躍を想像するうちに、オタク心に歯止めがかからなくなりました。
 フロアを蹴って上がってから、「ふわっ」と空中でさらに浮き上がるような青山さんのジャンプに心を奪われた方、とても多いのではないでしょうか。あの「浮き上がる」感覚をバレエでは「バロン(Ballon)」と呼んでいます。
 身体が一度床を離れてしまえば、そこから人体がさらに「浮き上がる」というのは物理的には無理なのだそうです。跳躍する瞬間の、垂直方向と水平方向への力はひとつの放物線を描くだけなのです。でも私たちの目には青山さんが「浮き上がっている」ように見える。それは運動の重心ではなくて、跳躍している身体の重心を空中で引き上げる-具体的には腕を上げたり脚を広げたりする-ことに成功しているために、そう見えるのだそうです。
 自分の身体の重心を空中で引き上げる・・・ある程度以上の滞空時間も必要とされるうえ、口で言うほど簡単ではなく、また跳躍運動が描く放物線にうまく合わないと「浮いている」ようには見えないそうです。コンマ何秒の世界なので、それは本当に「一瞬の技」なのです。また練習したからといって必ず身につくものでもないようです。
 「精巧」という言葉がぴったりの青山さんの身体は、この重心のコントロール力がとにかく並外れて高いと思います。バロンはそのひとつにしか過ぎませんが、あの「ふわっ」と浮き上がるようなジャンプには、誰だって目を奪われますよね。オールド『うたっておどろんぱ!』のプロレスパロディ、WWDダンスバトル編で青山さんのリングネームは「バロン・コージ」でした。これはBaron(男爵)でも素敵ですが、Ballonのほうがぴったりです。
 

ブルーバードリフトでGood Luck

2006-03-19 | うたっておどろんぱ!
 ついにこの日が、の最終回。「フツーのおたのしみかい」じゃなかったですね! 懐かしめの曲を新振付で見せてくれるなんて、嬉しいです~♪ 最近ファンになられた方にも楽しい選曲だったのではないでしょうか。しかもあの「バラード」まで。改めて見比べると青山さん、今のほうが初披露時よりもさらに絞り込まれてシャープな体型です。西洋のダンサーならそろそろ「重さ」が感じられる頃なんですが、アジアの血の流れる男性ダンサーの美しさはまだまだこれから、『うたっておどろんぱ!プラス』で続けて見られると思うと期待が一層つのります。「おにいさんといっしょ」な照井さん、森川さん、青山さんのソロまでついて15分。この勢いなら5分版になっても内容の濃いものを見せてくれるに決まっています。森川さんがナメクジ~蛇~イグアナ、と卵から生まれるものを演じるのも継承されるのでしょうか。美形なので思いっきりの爬虫類メイクも映えそうですね。
 
 「オーレ オーレ オーレ」で仁美ちゃんが青山さんの肩に乗るのは「ブルーバードリフト」と呼ばれているもの。バレエ『眠れる森の美女』のフロリナ姫と青い鳥のパ・ド・ドゥから名前がついたそうです。何気なくこんな技が盛り込まれているのも「NHK教育の人気番組」の看板に恥じない、本当に魅力ある番組でしたね~。5年間、スタッフ様、出演者の皆さん、本当にお疲れ様でした。幸せを運ぶ「青い鳥」のように、電波に乗って日本中の空をめぐって歌とダンスを届けてくれた、本当に素敵な番組で・・・あっそうだ、過去形にする必要はないですね。4月からまた宜しくお願いいたします。

明日はいよいよ『おどろんぱ』15分版ファイナル!

2006-03-17 | うたっておどろんぱ!
 最近『ビューティフル・ゲーム』の話ばかりでしたが、私も含めて青山航士さんのファンの殆どは、『うたっておどろんぱ!』ではじめて彼のダンスを目にしたと思います。いくら天下のNHK教育とはいっても幼児番組にこんな優秀なダンサーを出すなんて、と最初は驚きました。今でこそ「仕方ない」と思えますが(詳細は05年8月31日付けの記事をご覧ください~)被り物に泣いた日も懐かしく思い出されますねえ。「アメとムチ」的な番組内容にもすっかり鍛えられて、明日の放映がたとえ巷の噂を裏切るフツーの「おたのしみかい」でも傷つかない心構えもできました。
 
 バレエの技術を身につけた人の踊り、というのはテレビ的なかっこよさとは別物、一部のバレエ愛好者だけでホールに集まって楽しんでいるのが実情だと思います。また踊るほうも、技術的に優れてはいても、いわゆる「バレエ向き」の音楽以外には全くのれない、というのもよくある話です。
 ただ、青山航士というダンサーには、こんな枠は全く無縁です。テレビの前のダンスファンではない親子を、身体の動きで語りかけて魅了してしまう人はそういません。「すごいな」と思わせるのはある程度の技術があれば可能でしょうが、「好きだ」と思わせるのはその何倍もの魅力が必要だという気がします。
 
 ・・・ま、いつもの私の繰言はこれぐらいにして、皆さんの今年のベストは何でしたか? ひとつにしぼる決断力はないので、ベスト3はですね・・・。やっぱり登場順で「三忍者」「ピュアピュアダンス」「鶴」でしょうか(メダル好きの国だと思っていたのに、gooブログの絵文字にメダルがないことを今発見・・・)。「マネトリックス パフォーマンス」は一昨年度の元バージョンがあるということで外しました。助演(主演?)男優賞はもちろんワルスキーノ。かっこいいな~。
 

4月からは『うたっておどろんぱプラス』!

2006-02-01 | うたっておどろんぱ!
密かな楽しみにしている森川次朗さんのメルマに「おどろんぱ」続行のお知らせが~♪ お忙しい中の発信、本当に有難うございました。皆さんもうご存知でしたか?
時間は短縮するようですが、毎回ハイレベルなダンスのビデオクリップが楽しめる、という感じになるのではないかと期待しています。これをso-netのほうに先にアップしようと頑張っていましたが、やはり今日も無理。たくさんの方に来ていただいて、とても愛着のあるページなのですが・・・。 

ポーズとポーズの間

2005-11-27 | うたっておどろんぱ!
ダンス雑誌って発行部数は多くないので、うなづいてもらえるかどうか分らないのですが、たとえばダンスマガジンなんかに掲載されている写真を見て「わ~、かっこいい」と目を奪われ、期待でいっぱいになって実際に観にいくと、「・・・こんなもんなのかな」と少し幻滅する事があります。そんな時(カメラマンが優秀だということもあるのでしょうが)、やはり「ポーズ」は「ダンス」のごく一部でしかないのだなあ、と思います。考えてみれば、一瞬ポーズを真似するだけなら、とくにダンスを習っていなくても、いいセンいってる~、と自分ひとりが思う程度にはきめられるものもありますよね。

 やはりダンサーの素晴らしさは一つの形からもう一つの形へと変化する、その間にぎっしりと詰まっているような気がします。初めてこの目で見たロシアのバレリーナの人間のものとは思えないような柔らかな腕の動きは今でも鮮明に記憶に残っていますが、それを忠実に再現してくれる写真、映像には未だに接したことがありません。スローで好きなだけ何度でも見られるDVDプレーヤーが登場したときには感激のあまり、愛情をこめた名前をつけようと思ったぐらいですが、それでも立体で、その場で見るということ以上に、ダンスの素晴らしさを教えてくれるものは生まれないだろうとよく思います。

 で、「おどろんぱ」、ここのところ「影」を多用していて、ETV教育番組共通の御題なのかしら、とも思いますが、ただでさえ動画という平面にはめられている(ように私には見えてしまう)ダンサーズがさらにひらべったくなってしまい、寂しいです~。「うたって」はどこに? というぐらいに、とくに音楽に同調することもなくポーズの連発、これは別の「おにいさんとおねえさん」の領域のような気がするのですが。

 でも、そんななかでも青山さんはやっぱり真似できないポーズを決めてくれるのでした。チアリーダー、『ボーイ フロム オズ』の"Love Crazy"を思い出すような弾けっぷりですね~。また、あの高いリフトは、前にもファンサイトのほうに書いたことがありますが、ボヤルチコフ版『くるみ割り人形』の一番の見せ場で王子と金平糖の精がきめるものと同じ大技です。前半やわらかく弧を描いていたのと同じ腕とは思えない力強さ。この表現の幅の広さは男性ダンサーの魅力ですよね~。そういえば、そろそろバレエ界は『くるみ』の季節です。こればかりは小さなお子様OKの公演も多いので、おどろんぱファンも、ポーズとポーズの間を直に味わっていただきたいな。

三忍者 Ⅳ

2005-10-12 | うたっておどろんぱ!
11月30日発売DVDの曲目がでていました。まだ放映されていない曲もちらほらとあり、「三忍者 Ⅴ」も。ネタバレが絶対嫌な方はご覧にならないでください~。トップページからだとどうもうまく検索できない(私だけ?)ので、コピーして頭にhをくっつけてどうぞ♪

ttp://www.shinseido.co.jp/animekids/edu/odoronpa.html

 <舞う心=舞う身体 「鶴」>であゆあゆさんに頂いたコメントに、今は移築された谷崎潤一郎の神戸の家を思い出しました。うつろいゆく光と影が出逢い、溶け合うところが往年の日本家屋の片隅には必ずあったのですよね。「Ⅳ」の蝋燭を思わせる照明でつくられた、三人の身体にさす、おぼろげな影、私もお気に入りです。舞台でも、陰影を濃くしてぐっと立体的に見せることのほうが最近は多いような気がしますが、光と影の境界を膨らませたような、色彩も形も揺らいで見えるようなほの暗い照明って好きなんですよ~。なかでも歌舞伎座の照明の第一人者の相馬清恒さんは、谷崎の語る「陰」の魅力を舞台に乗せてくれていたような気がします。

 そういう意味では「鶴」、闇が影となる、曙光さす直前のような淡い照明でも見てみたいです♪ (そういえばケチャって、自然をメロディに、人間をリズムにした東洋の、しかも古来からある「ボレロ」なのかもしれません。青山さんの「鶴」を見ていると音にならない旋律が感じられるような気がします。)ともあれ、今回は「三忍者」「鶴」とも、岩絵具を思わせる色調がいつになく素敵でよかったですよね~。欲を言えば(結局まだ欲はある)障子越しの光とか、襖のような「面」の平行移動でできる陰とかも見せてもらいたかったわ~。今はもう再放送もあまりないので見られませんが、懐かしのテレビ「必殺」シリーズでは、月に照らされる障子のサンの格子とか、闇の中の水面などが、とても綺麗でした。「三忍者」、太秦撮影所のベテランスタッフをうならせるような映像をこれからも是非お願いいたします~。 

おどろんぱイベントが伊勢丹で

2005-10-10 | うたっておどろんぱ!
うろうろとネットめぐりしていたら・・・照井裕隆さんのオフィシャルページでイベント情報が! そ、それがなんと来週です~、いくらオタクなわたしでも行けませんが、近郊の方、思いもよらぬプレゼントですね! 当日は孫の日らしいけど、「母の日」にもなりそうです。 

★伊勢丹新宿店 本館屋上「わかばの広場」

  2005年10月16日(日)  
   1回目/11:00~11:30    
   2回目/13:30~14:00 
  (参加費無料・「1人1回限り」(!)・各回200名限定・整理券要・立ち見可・・・これは200名は座れる、ということなのかな? 要チェックですね) 
 整理券の入手方法など詳しくは10月12日発行の「伊勢丹通信」で。折り込み広告なのかしら。地方からでも行くわよ!という方には、伊勢丹HP内の「web伊勢丹通信」でも内容が配信されるそうです。 
 
 ※座席整理券は当日午前9時30分から、伊勢丹新宿店本館1階パーキング側玄関1にて配布予定。前回の八王子そごうの観覧者数は、1回目は200名なんて大~きく超えて350名あまり、2回目も200名は明らかに超えていた(私、視力だけはよくって野鳥の会みたいに上から数えたんですよ)ので、確実に見たい方は協力者を今から探したほうがよいかもです~。

照井さん、お忙しい中の更新、本当に有難うございました。 

もしも、もしもご担当の方がここをご覧になったら、ひとつお願いがあります。ステージを是非できるかぎり広く取っていただきたいです。一般に想像されている「子供向け」ダンスではなく、男性3人の、ダイナミックさが魅力なんです~。彼らのスペース作りのためならファンは立ち見だってかまわないはずです!

被り物はDNAのなせる業

2005-08-31 | うたっておどろんぱ!
いつものことながら、あゆあゆさんのコメントに誘われて・・・

 2003年、多くの青山ファンが頭を抱えたという(?)「あつまる・ならぶ・バーラバラ」以来、私も被り物のことを思うと心の片隅に「おどろんぱ」おわっちゃっていいかな~、という気持ちが一瞬もたげたものでした。ですが、いっとき動物行動学の本にハマリ(といっても一般書です)何冊か立て続けに読んだところ、「青山さんをはじめとするダンサーズに被り物を」というのは人間のふか~いところから来るどうしようもない希求である、という気がしてきました。

 群れをなして生活する霊長類やその他の動物を観察していると、自分の子孫を残すことに関して、オスの場合その群れでボスと呼ばれる個体に絶対的優先権があるのだそうです。群れで一番、というレベルで優れた遺伝子の持ち主が親でないと種として進化しない、「子孫を残す」に値しない、という厳しい自然の掟があるのらしいのです。だから今の人間社会などは行き過ぎた平等主義ともいえ、本当に進化したければ一夫一妻、なんていうのんびりしたことをやっていてはダメらしいのですが、いろいろとあって(この辺り大きく割愛いたします)一部地域を除いては一夫一妻が当たり前になっている状態であるそうです。

 でも何億年もの生命の系譜の中でも、種としての記憶はそう簡単に消えるわけではないらしく、動物でも人間でも「体力・知力に優れたオス/男性」が目の前に現れると、「嫉妬」というような感情のレベルでなく、他のオス/男性はなんとかその素晴らしさがメス/女性の前でつまびらかにならないよう、無意識のうちに画策してしまうそうです。

 一方ダンサーというのは、旧ソビエトが同胞の優生ぶりを他国に誇示するために連邦中を人材探しに駆け回っていたぐらいで、多くの美点を求められます。容姿端麗、体は柔軟、筋力も体力もある、運動神経は抜群、音楽的センスもあり、感情表現に優れ、膨大なレパートリーを記憶する知力を持ち、視力もよく、さらに創造性まで兼ね備えた人材を、全ての小学校をつぶさに訪問して探したといいます。旧ソの「(バレエ)ダンサー」は、「進化するため残されるべき遺伝子満載」の人間に与えられる特別の称号だったのです。

 つまり青山さんのような優れたダンサー的オスが動物社会にいると、たいていのオスはあぶれてしまうわけです。多くのお母さん達がダンサーズに対しては乙女心を再燃させているのも当然で、「種」として優良であると判断を下している、ということになるらしいのです。

 とくに最近の青山さんはファンの目から見てもちょっとカッコよすぎました。WSSのタイガーもOZの多重キャラクターズもマネトリックスも三忍者も。世の男性が何億年、何千万年にわたるオスとしてのおぼろげな記憶によって「なんとなく、このへんで」被り物をしてもらいたくなっても不思議ではありません。番組としては森川さん、照井さんまでそろっているとなれば、不定期の被り物は不可欠とさえいえるでしょう。お父さん達だってそこはかとない安堵感を得ておられるかもしれない。

 そんなわけで今回の被り物、私としてはむべなるかな、という感じでした。・・・読んだ何冊かのうち、ある本の作者は、男性の友人から激しい非難を浴びたと書いておられましたが、ううむ確かに、下世話になるか罵倒されるかしかないような話になってしまいます。でも「子供が喜ぶ」というのはちと嘘っぽいな、と思ってるんです。遠い現役コドモ時代、私は被り物が嫌いでありました。いろいろ問題発言をいたしましたが、普通にダンスが見たいので、やっぱり書いておこう。 

 書いている間に20000pv超えていました。「数」は一切気にしないで書こうと思って始めたブログでしたが、駄文にお付き合いくださる方、本当に有難うございます。舞台人としての青山さんへの関心の高さを感じる毎日です。

ストップモーションは3Dで

2005-08-27 | うたっておどろんぱ!
おどろんぱが新作! でも、「三忍者」は再放送だし、 「ボーイ フロム オズ」にイベントと3Dで青山さんを目にする機会が続いたせいか、当たり前なんだけどすごく「平面」ぽく見えます~。うーん、やっぱり立体が見たい・・・

 ストップするまでの動きはどれもダイナミックだし(左右交互に脚の向きを変える連続ジャンプを見ると「レマンゾ」、「春の祭典」、「ボレロ」等々が頭の中を走馬灯のように・・・。どれも青山さんで見てみたいなあ)、ストップしたときのポーズも綺麗なんですけど、立体感がほしくて、どうしてもカメラさんにぐる~っと回っていただきたくなります。360度とはいいません、せっかく止まってるんだからせめて90度ぐらい・・・。もしそうだったら写真でも舞台録画でもない、スタジオで撮るTV番組だからこその取っておき映像になったのに、とオタクとしてはとても悔しいです。

 贅沢の味を覚えてしまいました。「テネシーワルツ」までもつのだろうか。

八王子そごう、いってきました~

2005-08-08 | うたっておどろんぱ!
とにかく大盛況でした。とくに1回目は早くから待っている方が多数おられて、カーペットを敷いた観覧スペースはすし詰め状態。そこを囲むようにしてイベントを見下ろせる4階バルコニーも三重、四重に人だかりが。2回目は3分の2くらいの感じでしたが、それでも上から見てざっと数えても250人ほどが観覧していました。大半の方が握手会も参加で、不景気なんかどこ吹く風、キャンペーンとしては大成功だったと思います。お店のほうでは、こんなにあつまるとは予想しておられなかったような感じだったので、次のDVD発売の折にはぜひ企画の規模とコンサートの時間を拡大していただきたいです。

 曲は「YMOP」と「ダンシングメイト」だけ、トークもあわせて約15分だったのでガックリかというと、そんなことはありませんでした。好きな曲は、という質問に青山さんは「ダンシング・・・」をあげておられたのですが、曲が始まると同時に、まるでぱっと空気をまとうように、普通に立って話をしているとき(もカッコいいんですけど~)とは違って見えるんです♪ 動きが空間を振動させ弾んだ音色を響かせているみたいな、青山さんのまわりの空間がぐっと立ち上がるような錯覚をおぼえます。惜しいことにスペースが狭く、TVバージョンより少し小さく踊っておられましたが、シャープでウイットにとんだ持ち味はかわりません。

 以前、杉浦日向子さんの遺作に寄せて、青山さんのところに天女が訪れて云々書きましたが、天女の「羽衣」というのは、ひょっとして優れた舞踊手のさまを見て出来た言葉かもしれないな、と思いました。きらびやかなライトも装置もない、普通のビルのフロアなのに青山さんが踊り出すと空気が一瞬で「舞台」になり、足は軽快な曲に合わせて「地を蹴る」、というよりは地表の少し上の空中を駆けているように見えます。

 そして、曲の合間の「ダンスはどうしたらうまくなる」というトークでは、その場で「ダンス会長」に選出(?)された青山さんが、「自分の好きな音楽に合わせて踊ることがまず最初にあった」、というお話をなさったんですが、本当に青山さんのダンスは音楽が形を与えられてキラキラとあふれ出るような感じがしますよね。ちなみにこのお話、歌会長は照井さん、お笑い会長は森川さんというオチ。森川さんはとても真面目な感じのする、TVで見る以上の正統派美青年で、そのお役はちょっと勿体無いかな、という気がしました。

 「オチ」といえば「三忍者」の話題で、青山さんは「この企画を最初にもらったときはどこかで必ずオチをつけないといけないんじゃないか」と思われたそうですが、実際にはああした純粋にダンスを創り上げる企画なので、思い切り動いて、楽しんでおられるというお話でした。ファンとしても青山さんのダンサーとしての魅力がストレートに味わえるだけでなく、どこにもないオリジナルのダンスが見られて毎回とても楽しみです。こっちに笑う気がないと笑えないような凡庸な「オチ」なんかつけずに、ぜひこのままどこまでも羽衣をまとったまま飛んでいっていただきたいです。

 いつも思うことですが、立体の青山さんは本当に魅力的でした。TVという動「画」には写しこめない、空間の揺れみたいなものを肌に感じます。遠方のファンの方、いろいろと問題は有ると思うのですが、ぜひ一度は同じ空間で踊るところをご覧になってください。実はこの日、他にバレエ公演もハシゴして、いい公演だったのですが、やっぱり青山さんのステップが特に鮮明に目に焼きついています。青山さんの舞台を見た人ならきっと皆さんうなずいてくれますよね♪

イベント当日はこんな感じ(らしい)

2005-08-01 | うたっておどろんぱ!
「あくまで現時点での予定」で、状況に応じて柔軟に対応する可能性も(要するになんでも)あり、ということを前提にお読みください。

6日 そごう八王子店  >来店者なら誰でも観覧でき、整理券は発行なし。11:00よりDVD、VTの販売を開始し、購入者には「握手券」(!)を発行。ステージ前に子供用の積み木のようなイスを2~3列並べる予定だそうです。キャンペーンとしてのイベントなので、そう長いものではなく、「2~3曲ぐらい」とのお話でした(が、断言は避けておられました)。握手会はステージの後で。

7日 ビビットスクエア  >こちらも来店者なら観覧自由。DVD等の購入者には整理券を発行し(すでに配布中:8月3日追記)、優先的に観覧スペースにはいってもらうとのこと。買わない方もそのまわりを囲むようにして見てもらえます、という話でした。こちらも「30分・・・程度だと思うんですが」という明言は避けたお返事。握手会はやはりステージ終了後です。

どちらもどれぐらいの人数が集まるのか読めないので・・・と仰っていました。ファンとしてはびっくりさせて差し上げたいと思いますです。近郊の方はぜひ! 同じコロムビア所属の氷川きよしさんのファンなどはシングルを10枚、20枚と買って、知り合いに挨拶代わりに配ったりするのだそうな。ウチら薄情なのかしらん。

8月6・7日青山航士さんイベント情報

2005-07-29 | うたっておどろんぱ!
 「ウエストサイドストーリー」「ボーイ フロム オズ」などの舞台で青山航士さんをみそめた方に、あらためて今夏のイベントのご案内です。子供番組だからこそ、の隙のないダンスが楽しめると思います。間近で見る青山さんの動きの切れ味は格別ですので是非~!

「うたっておどろんぱ!」~おねえさん・おにいさんがやってくる~ ミニコンサートと握手会

(握手会は当日DVD、VTを購入された方限定)おどる君は欠席。下記開催会場のHP上には、あまり詳しい情報がないようですが、念のため。

 8月6日(土) 13:00~ / 15:00~ 
   そごう八王子店 (JR八王子駅北口すぐ)3階  時季の広場
   問合せ先 : 山野楽器そごう 八王子店  0426(26)1399 
 

 8月7日(日) 14:00~ / 16:00~
   ビビットスクエア (JR京葉線南船橋駅徒歩10分 京成本線船橋競馬場前駅徒歩15分)   1階 イベントスペース
   問合せ先 : HMV船橋 ビビットスクエア店  047(410)1010

三忍者 Ⅲ/リズムはスパイス

2005-07-05 | うたっておどろんぱ!
 ずっと「ボーイ フロム オズ」の話題ばかり追いかけてきましたが、公演中に放映された「うたっておどろんぱ/リズムはスパイス」の三忍者Ⅲ、アイディアが好きです。このブログは、舞台関連の各記事のアクセス数が「おどろんぱ」のものより圧倒的に多く、最大で15倍ほども違うのですが、舞台で青山さんのダンスをご覧になった方も、是非一度「おどろんぱ」ご覧になってください~。(土曜日午前9:00~9:15 隔週で17:25~17:40も)子供番組とはいえ、ダンス・曲とも質はとても高いです。「学期」にあわせたスケジュールなので、しばらくは再放送やお休みが多いかもしれませんが・・・ジャニーズの方かと見まごうような美青年の森川次朗さん、もし「娘の婿にしたいタレント」でアンケートしたら若い世代のパパ、ママから票を集めるであろう好青年の照井裕隆さんもお出ましです。

 さて、三忍者ですが、日本の発明である「廻り舞台」的な発想で前景が動き、どこまでも追いかけてくるように見える月と一定のリズムがあいまって効果的ですよね~。風と最後の犬の遠吠えで、空間が広く感じられ、前二作のひたすらのかっこよさとは少し違う、映像としての面白さがありました。最後にススキの影に消えて、月だけが残るのも素敵です。とにかく今回は頭脳プレイが光って新鮮な印象でした。

 順番が前後しますが、番組最初の曲の終わりに、セット奥へ移動するときも、青山さんは頭を殆ど上下動させずにすべるように走っていって、それだけでも「ダンス」になってますよね。いつもながら青山さんの一挙手一投足に、動きの軸を完全に制御した質の高さを感じます。「ボーイ フロム オズ」で、ちびピーターがおじいちゃんに真似して見せる往年のスター、ジーン・ケリーがこんな滑るような足運びをしますが、日本にこういう人いるんだなあ・・・。以前マクニーリー氏が日経エンタテインメントで「(WSSのために)来日して日本のダンサーのレベルは本場とかわらないと思った」と語っている記事を目にしましたが、青山さんという人は本当にいろんな偏見を取り除く人です。

 そしておどる君が「(リズムがなくて)踊りにくい」とこぼす二曲目、青山さんは晴れやかにメロディを踊って見せてくれます。リズム感あふれるダンスも素晴らしいけれど、こうした流れるようなメロディを踊るときのラインも、端正でのびやかで大好きです。有名なベジャールの「ボレロ」は、真ん中のテーブル上で踊る役を「メロディ」、群舞を「リズム」と呼び、やはり一つのリズムを保ちながら、身体でシンフォニーを「見せる」作品ですが、合成画面で青山さんがシンフォニーを奏で、見せる曲なんか見てみたい! 弦楽器、管楽器、打楽器、どの感じも青山さんなら演じ分けてくれると思います。ダンサーの動きで曲の世界を緻密に表現する「ボーイ フロム オズ」でも、"Love Crazy"なんか、空中を駆け続けるような軽いステップで、足音もポップな音色を帯びているように見えました。

 昨夜サーバーはまたまた「緊急メンテナンス」でした。こんな見にくい状態なのに、アクセスしてくださる方、本当に心から、有難うございます。

三忍者 Ⅱ/青龍

2005-05-23 | うたっておどろんぱ!
 ナレーションの「すぁんにんぢゃっ!」のあと、前回の映像が来ても傷ついたりしないわよ、と腹をくくってTVをにらみつけてたら、新作だったわ~、嬉しい~。

 幾重にも弧を描く流れるような動きは、二度と同じ像を結ばない走馬灯をみているような気分にしてくれますよね。普段バレエを見ていると、男性のソロなどで難度の高い技の前には、明らかに「次の動きに備えている」間があって、音楽と同調することをやめている瞬間というのが目についてしまうことも少なくありません。確かに高い技術を見るのも楽しいものですが、あまりにもあからさまだと作品世界に入っていけなくなるのです。今回の三忍者は、すべての動きが自然に次の動きにつながっていて、たたみこむようなリズムとともに、見るほうの意識を吸引するような力を感じてしまいます。

 それから専門家が口を揃えて「難しい」という床を使った振付も、青山さんのしなやかさな敏捷さが際立って何回見てもいいですわ~。地を這う生き物ってグロテスクなイメージがありますけど、こんな生物ならいくらでも増殖してもらいたいものです。高松塚古墳の青龍(もちろん今の「緑」色です~)図を思い出してしまいます。

 音楽は(オリジナルだと思うのですが)クールで画面の感じともぴったり、欲を言えば電子音もよいけれど、なんとなく最後には柝の音でしめてほしいような・・・。それと日本調って決してモノトーンっぽいということじゃないと思うので、忍者のお三方の衣装はともかく、バックや照明は次回あたり新しいのを期待してしまいます。私の脳内では、深い水底のような青い光や、宗達の「風神雷神」図などを拝借して、とっかえひっかえモンタージュしています。なんだかいい感じ。