platea/プラテア

『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

ぶるーまうんてんさんより出演者情報:男性コーラスに小田原友洋さん

2007-07-31 | ROCKIN' Broadway
 「お願いします」と書くたび、救いの手を頂いて感激しています
 今日はぶるーまうんてんさんより、NEW YOKA 2007 ROCKIN'Broadwayにアーティスト・作家・ミュージシャンの小田原友洋さんが男性コーラスとして出演される、との情報をお寄せいただきました。本当に有難うございます。昨日の記事のコメント欄をどうぞ皆さんご覧下さい。
 「お笑い担当」だなんて書いておられますが、Kinki Kidsの「春雷」、Chemistryの「Almost in Love」、8月22日発売のSunMinさんの「Starting Story」の作曲をしておられ、ライブでも活躍しておられます。
 ブロードウェイの音楽をロック調にアレンジ、と銘打たれているのに、音楽担当の方のお名前がなかなか見つからず凹んでおりましたが、作曲家の方がコーラスで出演だなんて豪華というか贅沢なコンサートですね~。

 さて私事ですが、8月上旬は移動が続き、それが終わると帰国準備に取り掛かりますため、ブログの更新を少しお休みさせていただきます。
 ですが、皆さんから情報を頂いた場合は極力アップしたいと思っておりますので、このナマケモノにも教えてやろう、という寛容な方は、どうぞこれまでどおりコメント欄かメールアドレスまで情報お寄せくださいませ。少し対応が遅くなるかもしれませんが、ご容赦のほどお願い申し上げます。また、おかげさまで10日ほど前にアクセス数が21万pvを超えました。拙文にお付き合い頂き、本当に有難うございます。
 では皆さんお元気で、また近いうちに
 

ROCKIN' Broadway 出演者情報

2007-07-30 | ROCKIN' Broadway
 ・・・とはいってもそこは素人ブログ(しかも島流し中)の悲しさで完全なものではありません。(今日もまた付け焼刃で出演作を書きました。)不備も多く失礼もあるかと思いますが、どうぞお許しください。
 補足情報・訂正その他大歓迎ですので皆様どうぞ宜しくお願いします
 ではレディーファースト・敬称略で。


《ダンサー》
飯野めぐみ 『TOMMY』『INTO THE WOODS』
池田美千瑠 『マンマミーア』『アンデルセン』
一倉千夏 『ハウトゥサクシード』『エリザベート』
ヴァネッサ・ルート 『キャッツ』『オンディーヌ』
小石川園美 『マイフェアレディ』『ミー&マイガール』
平田紗知子 『白蛇伝』『キスミーケイト』
星野千雅 『TOKYO AUTOSALON 2003 with NAPAC』
柳田ようこ 『ボーイフロムオズ』『Rock'n' Jam Musical 2』

青山航士 『SHOW店街組曲』『TOMMY』『ボーイフロムオズ』『ビューティフル・ゲーム』
晃映ヒロ 『タップダンスフェスティバル』『忘れモノ探しモノ』
江田あつし 『大人計画』『夢追い 迷探偵物語』
下道純一 『ハイスクールミュージカル』『ビューティフル・ゲーム』

《コーラス》
鈴木智香 CD『NOBU-SONS IN CLASSICS』『レ・ミゼラブル』(もし間違いでしたら申し訳ありません)
中山眞美 『SHOW店街組曲』『GENRATIONS』

小田原友洋 『[si:]ライヴ』『The Rainbow Star 春』

《バンド》
ギター 稲葉智(バンドマスター)
ドラム 大久保敦夫
ベース 黒田元浩 
キーボード 八代恒彦
マニピュレーター 池亀洋平


 翌日追記:ビー玉さんより飯野めぐみさん出演(コーラス&ダンス)の情報教えて頂きました。有難うございました。
 31日追記:ぶるーまうんてんさんより小田原友洋さんコーラス出演の情報いただきました。有難うございました。

ROCKIN’ Broadway振付・前田敦さん

2007-07-29 | ROCKIN' Broadway
 毎回こんなに付け焼刃で文章書いていいもんだろうか、とは思いながら、今回のROCKIN’Broadway、面白いコンサートになりそうで、ついああだこうだと書いてしまいます。
 KAZUMI-BOYさんと同じく振付を担当される前田敦さん、お名前でグーグル検索してプロフィールを拝見すると、この方もニューヨークでダンスを学ばれていますね。なかでもAlvin Ailey American Dance Theaterのスクールは、青山航士さんも93年の夏季プログラムに参加された、米ダンス界で指折りの有名校です。カテゴリー『グランドホテル』に、少しだけエイリーについて触れたものがありますので、興味のある方はこちらをご覧下さい。
 ニューヨーク、香港と活動の場を移されたのち帰国し、ジャニーズの振付を多く手掛けておられますね。日本のダンスファンには、いわゆる「芸術的」でない、ポピュラーなものには目を向けない方もおられますが、いつも残念だなと思っています。アメリカ最初のバレエマスター、ジェローム・ロビンズは、数多くの正統派バレエ作品を創る一方、ダンスが専門でない出演者を一流のダンサーのように見せる名人で、映画・舞台で有名歌手や俳優の振付を担当し、たくさんの名作を残しました。専門的な訓練を受けたダンサーを動かすのとは違った意味で、振付家の力量・個性が分り、面白いと思うのですが・・・。
 前田さんが振付を手掛けた少年隊や嵐のメンバーの方と、青山さんは『ウエストサイドストーリー』、『ビューティフル・ゲーム』で共演されていますが、少年隊や嵐ファンの方のダンスへの関心の高さは、歌中心のミュージカルを観にいく度、周りの観客との温度差に苦しむこのダンスオタクを喜ばせてくれました。それもファンの方がそれまでにいいダンスを目にしていたからなんだと思います。ジャニーズと宝塚という最大の観客動員力を誇るパフォーマンスを支えてこられた前田敦さんとKAZUMI-BOYさんの振付、楽しみですね~♪ 

ROCKIN' Broadway振付KAZUMI-BOYさん

2007-07-27 | ROCKIN' Broadway
 ももこさんに教えて頂いたROCKIN' Broadway振付のKAZUMI-BOY/金子一美さんは、2001年の宙組公演『ダンシング・スピリッツ ダンシング・キャッツ』以後、宝塚の振付をなさっていて、和央ようかさんファンにはなじみの深い方のようですね。涼風真世さんのコンサートの振付も担当されていますので、今回の「宝塚+ロック+ブロードウェイ」の世界も、ファン心をがっちり掴んだ内容になりそうです。
 さて、KAZUMI-BOYさんが教えておられるBroadway Dance Centerのサイトでは、KAZUMI-BOYさんのレッスン風景も見られます。インデックスの"Teacher"をクリックし、お名前「金子一美」のところをクリック、ビデオマーク下の'for Windows'あるいは'for Mac'をクリックしてください。う~ん、スクールの映像にはならないとは思いますが、今回のコンサートの稽古風景もぜひ公開していただきたいですよね~
 このスクールは世界に通用するジャズダンサーの育成を目指している、とありますが、いかにもモダンな雰囲気のこのスクール、バレエクラスがかなり充実しているのが印象的です。案内のページでもすべての受講生にバレエクラスを薦めておられますね。
 和央ようかさんもクラシックバレエを小さいときから習っておられたそうですが、「いい悪い」以前にバレエを学んだ人とそうでない人の踊りというのは、一目見てわかるほど違います。普通の運動の中ではありえないような動きが叩き込まれた身体には、一歩踏み出すだけでも「舞踊」を感じますよね。現在のブロードウェイでも、クラシックバレエの分野からかなりの人材が流れていると聞きます。青山航士さんもさまざまのダンスを習得したダンサーですが、ダンスの世界ではボーダーレス化とレベルアップが同時進行しているのかもしれません。 

青山航士さんの動画

2007-07-25 | ROCKIN' Broadway
 青山航士さんのお「顔はどんなんでもいい」発言までしたこともあるぐらいで、やっぱり青山さんは動いている姿が一番、と私は確信しています。・・・が、まだご覧になったことのない方に、以前のように「是非『うたっておどろんぱ』(07年3月終了)を見てみてください!」といえなくなりましたので、今年3月のdippsの『TOMMY』ゲネプロ映像をご紹介します。トップページにリンクがマナー、とは思うのですが、インデックスに不具合があるらしく、リンクが途切れてしまいますので、直リンクで失礼致します。
 最初に左側から登場するのが青山さんです。『TOMMY』は正真正銘のロック+ブロードウェイ作品なので、”ROCKIN’ Broadway”と通じるところがあるかもしれません。
 

ももこさんからROCKIN' Broadway振付の方を教えて頂きました

2007-07-23 | ROCKIN' Broadway
 ももこさんから、和央ようかさんコンサート「NEW YOKA 2007 ROCKIN' Broadway」の振付に関して情報をお寄せいただきました。「教えてください」とお願いしたところ早速教えていただき、感激しています。本当に有難うございました 以下、22日の「ROCKIN' Broadwayにリクエストするなら」に頂いたコメントのコピーです。開幕まで4週間を切り、いよいよ、という感じですよね。


和央さんのコンサートの振り付けは、KAZUMI-BOYさん、前田 敦さんです。

KAZUMI-BOYさんは宝塚の振り付けもされています。

前田さんは、前回の和央さんのコンサートの振り付けをされています。

お二人ともとてもカッコいい振り付けをされる方なので、青山さんのダンス楽しみになさって下さい。



 宝塚の華やかさを知る方と、前回のコンサートで新しい和央さんの世界を振付けた方、そして演出はロックコンサートを知り尽くした方・・・観客の期待は膨らみますね~。「世界有数」という5012席の大ホールに、ダイナミックな演出で、暑さを忘れるような熱いコンサートになりそうです♪

ROCKIN' Broadwayにリクエストするなら

2007-07-22 | ROCKIN' Broadway
 ロックのアレンジでブロードウェイの名曲・・・いったい何が演奏されるのか気になる和央ようかさんのコンサート「NEW YOKA 2007 ROCKIN' Broadway」。
 やっぱり『ウエストサイドストーリー』はやるんじゃないかとか("Cool"を踊る青山航士さんは最高~)、宝塚とご縁の深い『グランドホテル』もやるんじゃないかとか("Maybe My Baby Loves Me"での青山さんの、音符の上を軽やかに渡るようなステップがありありと目に浮かぶ)、とにかくキリがありません。リクエストしたい曲がいっぱいです。
 なかでも、和央ようかさんは『キス・ミー・ケイト』が初舞台だったそうですが、この作品の"From This Moment On"は7月10日付「J.ロビンズとボブ・フォッシー」で触れた、ロビンズがフォッシーの才能を発見することになった曲です。フォッシーが振付けたのは映画版ですが、舞台で展開されるのを観てみたいですね~。そういえばこのコンサート、振付はどなたが担当されるのでしょうか どなたかご存知でしたら是非教えてください~  

Frank Wildhorn 公式サイトに和央ようかさんの・・・

2007-07-20 | ROCKIN' Broadway
 コンサート”ROCKIN’ Broadway”ではブロードウェイの名曲がロック調アレンジで披露されるそうです。青山航士さんのこれまでの出演作からも何曲か聞けるかもしれませんね。・・・ここで『TOMMY』の"Eyesight to the Blind"を思い出して思わず手が止まってしまいましたが今日はフランク・ワイルドホーン氏の公式サイトのご紹介です。

 Frank Wildhorn Website
 
 もう皆さんご覧になっているとは思いますが、トップページのインデックス"Music"をクリック、開いたページで"Never Say Goodbye"をクリックするとジャケットに和央ようかさんの写真が使われているアルバムが3点とスコアブックが表示されます。この作品だけは個人輸入の形でしか手に入らないようで、ワイルドホーン・ファンにとってはどうしても揃えたくなるお宝グッズですね~。
 人気作曲家の公式サイトで紹介されているとなると、和央ようかさんは今のブロードウェイで一番顔を知られている日本の俳優かもしれません。
 

ブロードウェイが嫉妬する?

2007-07-18 | ROCKIN' Broadway
 フランク・ワイルドホーン氏が和央ようかさんコンサート"ROCKIN' Broadway"のために曲を書きおろすことは前の記事でもふれましたが、あちこち覗いたところ、アメリカのワイルドホーン・ファンにとって『NEVER SAY GOODBYE』は幻の作品のようです。ファンの掲示板には同作品のポスター(チラシ?)画像が掲載されています。
 フランク・ワイルドホーン・ファン・ネット

 どうもこの作品のDVDを海外発送しているお店はないようで、一部を聞いたというファンの方が「言葉の壁は大きい」「だれかCD聞いた人いませんか」等々書き込んでおられるのを見ると、これまでの日本のファンと立場が逆転していて、またしみじみと感慨に浸りました~
 東京が世界の一流のパフォーマンスが見られる場所として認知されてはいても、日本から発信したものが海外のファンの注目を浴びる、というのはなかなかないことだと思います。宝塚というとなんとなく保守的なイメージを抱いていた私、やはり先入観というのはよくないですね、反省しています
 8月の"ROCKIN' Broadway"もワイルドホーンが曲を書いた、ということで「知る人ぞ知る」コンサートになりそうです ブロードウェイのファンが嫉妬するようなコンサート・・・いいですよね~ 
 

『ジキルとハイド』とフランク・ワイルドホーン氏

2007-07-16 | ROCKIN' Broadway
 和央ようかさんの”ROCKIN’ Broadway”に青山航士さんが出演されると知ってから、気になっていたフランク・ワイルドホーン氏。
 『TOMMY』上演中、日生劇場に張られていた『ジキルとハイド』のポスターが思い出されますが、ちょうど10年前の7月、同作品のブロードウェイ公演が始まりました。会場のプリマス・シアターとしては史上最長のロングランを記録し、これまで13ヶ国で上演され、99年には『ジキルとハイド』をはじめとして彼の3つの作品がブロードウェイで同時に上演されています。
 「ヒットメイカー」と呼ぶのがぴったりで、耳になじみやすく、スケールが大きい曲調のせいでしょうか、ビッグイベントにはこの人の曲が良く使われ、クリントン元大統領就任式、オリンピック、スーパーボウル、ミス・アメリカ選考会など書き出すとキリがないほどです。そんな人が”ROCKIN’ Broadway”のために曲を書きおろすなんて、普通のコンサートではないな、という気がしてきます。
 あちこち覗かせていただいたところ、ワイルドホーン氏は和央ようかさん、花總まりさんの退団公演『NEVER SAY GOODBYE(小池修一郎さん作)』(06)の全曲を書いているんですね、そんな縁の深い方なら、和央さん退団後の一大イベントに曲を書きおろすのもうなづけます。日米合作は長い宝塚の歴史のなかでも初めてだったそうですが、日本のミュージカル界もいいものを翻訳するだけじゃなくて、合作という形で独自の歴史を刻んでいると思うと感慨深いですね~。
 現在ワイルドホーン氏は「ブロードウェイ・シアター・プロジェクト」として、南フロリダ大学で『(不思議の国の)アリス』を素材に「よく知られているキャラクターを斬新で現代的に創りあげる」プログラムを行っているそうです。ブロードウェイ初期と最近のヒット曲の対比も盛り込むとのことで、未来の舞台人を育てることにも積極的な方のようですね。いったいどんな曲が用意されているんでしょうか、聞きたい~ 

ROCKIN’ Broadwayのチケットをカードで

2007-07-14 | ROCKIN' Broadway
 和央ようかさんのコンサート”ROCKIN’ Broadway”会場の東京国際フォーラム・ホールAのキャパシティはなんと5012席! これだけ大きいとお祭り気分でいくのが正解ですよね~ また販売されているチケットは残り僅かのようで青山航士ファンには辛いですが、席はお任せでいいなら、カード会社で予約できるようです。夏の運だめし、と思って申し込むにはいいかもしれません こうして書いているうちにも受付が終了しているかもしれませんが、どうかご了承のほど

JCBオンラインチケットマガジン
 右上部インデックスの「東日本版」をクリック。和央さんのお写真のあるところをクリックすると拡大され、申込ボタンが表示されます。
三井住友VISAカードVpass
 上部インデックスバーの「サービスいろいろ」をポイントし、「チケット&エンターティンメント」をクリック。現在トップ表示されています。

和央ようかさんと市川訓由さんの対談

2007-07-13 | ROCKIN' Broadway
 ブログ『宝塚プレシャス』7月6日付けの記事「公演情報エトセトラ :宝塚歌劇団退団から1年──いま花開く、新生・和央ようか」で、"NEW YOKA 2007 ROCKIN' Broadway"への意気込みを和央ようかさん・演出の市川訓由さんのお二人が対談形式で語っておられます。グーグルで検索するとすぐヒットしますので、皆さん是非ご覧下さい。
 普段はロックコンサートの演出を手掛けておられるという市川さんの「いい意味での事件」ってどんなものになるのでしょうか、期待してしまいますね。2005年3月、カナダのトロントで開催された「ワールド・ステージ・デザイン」で、コンサート業界では唯一の日本人ノミネート者として最終審査まで残ったとのことですが、世界中から532作品が参加という大規模なイベントだったようです。
 Canadian Institute for Theater Technologyのニュースレター"StageWorks"1ページ目の下部と7ページに写真が掲載されています。ううっ、こういうイベントってオタク心が刺激されますね、見てみたい 市川さんの演出するステージで踊る青山航士さん、カッコいいでしょうね~

和央ようかさんコンサートに青山航士さん出演

2007-07-12 | ROCKIN' Broadway
 もう皆さんご存知とは思いますが、和央ようかさんのコンサート"NEW YOKA 2007 ROCKIN' Broadway"に青山航士さんが出演されます。「ロック」「ブロードウェイ」なんて聞くと、思わず『TOMMY』でのHawker役がありありと目に浮かびますよね~。
 演出は真琴つばささんの"THE LIVE 2005"や"Exile Live Tour 2007/Exile Evolution"が大好評の市川訓由(いちかわくによし)さん。そしてミュージカル『ジキルとハイド』の音楽で知られるフランク・ワイルドホーン氏がこのコンサートのために曲を書きおろすのだそうです。スケールの大きい華やかな舞台になりそうですね。

 チケットは残り少ないようですが、会場の東京国際フォーラムAはかなり大きなホールですので、探せば必ず「シアワセの切符」が手に入ると思います一般のチケット販売各社のほか、JCBオンラインチケットセンターでも取り扱いがあるようです。

"NEW YOKA 2007 ROCKIN' Broadway"
2007.8月17日(金)
 18:30(17:00開場)
2007.8月18日(土)
 13:00(11:30開場)/ 17:00(16:00開場)
2007.8月19日(日)
 15:00(13:30開場)

会場:東京国際フォーラム・A
 全席指定/S席 8,000 A席 7,000

 帰国の予定とタッチの差ぐらいで行けない私のぶんも皆さんぜひ観にいってください~。

J.ロビンズとボブ・フォッシー

2007-07-10 | ウエストサイドストーリー
 当時まだ駆け出しだったソンドハイムを迎えて『ウエストサイドストーリー』は始動することになります。バーンスタインは彼のことを「一つの発見」と語っていますが、この時期のブロードウェイには、もう一人、のちに巨匠と呼ばれる若い才能が頭角を現しています。27年生まれのボブ・フォッシー、最初は映画界で活躍していた彼をブロードウェイに呼んだのはロビンズだそうです。
 映画『キス・ミー・ケイト』の振付を見て、フォッシーの独創性と個性を高く評価した彼は、自分に依頼された"The Pajama Game"(54)の振付をフォッシーに任せてはどうかと提案します。そしてロビンズは初の監督・振付作品となる'Peter Pan'カリフォルニア公演に取り掛かるところでしたが、共同ディレクターとして"The Pajama Game"にも同時に関わることになりました。
 フォッシーに振付の仕事を譲ったのは、ロビンズに「振付師」としてだけでなく、「ディレクター」として活動していく意図もあってのことだそうですが、この二人が一つのステージに関わった事があるなんて、ダンスに興味のある人ならクラクラするような組み合わせですね
 もちろん立場はロビンズが上で、フォッシーが振付けたものを彼が変更することもあったそうですが、フォッシーは「彼を二、三時間見つめている間に、それまでの自分の人生すべてで学んだことよりも多くのことを学んだ」と語っています。また、フォッシーの目の覚めるような振付が、ショーストッパーという言葉はあっても、本当にショーの流れを止めてしまうほど際立っていたのを嫌った監督がそのナンバーをカットしようとしたのを、ロビンズが阻止することもあったそうです。
 二人とも頑固者だとか譲ることを知らない完全主義者だとか、なにかと気難しい面を語られる事が多いのですが、創作という真剣勝負に同じテンションで挑む者同士、わかりあい、尊重しあっていたようで、いいエピソードですよね~。そして"Bells are Ringing"(56)振付のオファーも、ロビンズはフォッシーに手渡して、いよいよ『ウエストサイドストーリー』に取り組むことになります。

『ウエストサイドストーリー』4人目の作者

2007-07-08 | ウエストサイドストーリー
 少し前になりますが、青山航士さんがブログで『スウィーニー・トッド』を観劇したと書いておられました。79年トニー賞作品賞受賞のこの作品で音楽賞を受賞したスティーブン・ソンドハイムは、『ウエストサイドストーリー』の作詞を担当しています。1930年生まれ・・・WSS作品製作は55年に始まっていますから当時わずか25才! 大抜擢ですね。
 55年の若いギャング達の事件をきっかけに、ロビンズのアイディアを作品化することになったものの、ロビンズもバーンスタインもすでに大変な売れっ子で、なかなかスケジュールの都合が付かなかったそうです。ロビンズは映画『王様と私』の撮影でNYを離れ、相変わらずの完全主義者ぶりを発揮して細部にもこだわるため、撮影は予定より遅れ気味。能や歌舞伎で、蜘蛛の糸を表すのに使用する「なまり玉」と呼ばれる小さな紙テープのような小道具があるのですが、アメリカのスタッフが用意したものは気に入らず、わざわざ日本の能楽堂から取り寄せたということです。またバーンスタインは『キャンディド』製作にかかりきりで、当初予定していたWSSの作詞は断念するしかない状況でした(曲は記事を見た瞬間、頭にリズムもメロディも浮かんだそうです、頭の中、覗いてみたいですね)。
 そんなときにローレンツは偶然スティーブン・ソンドハイムと知り合い、WSSへの参加を打診します。人の曲に作詞だけ、というのは彼の本意ではなかったようですが、バーンスタインの曲なら、とOKし、バーンスタインも彼を気に入って、4人目のWSSの作者が決まりました。他の3人も55年当時は37才、随分若い作者達だったんですね。
 こんな風に若い才能が抜擢されるのは、ミュージカルが巨大ビジネスになった現在のブロードウェイでは難しいことになったそうですが、WSSという作品の持つあの熱情や勢いは、創作のエネルギーの塊のような若い力でなければ、創りあげることはできないのかもしれません。その後のソンドハイムは71、72、73年のトニー賞を連続受賞したのをはじめとして、ピュリッツァー賞も受賞、ミュージカル界の重鎮と呼ぶに相応しい存在です。日本の年功序列社会では難しい、とはわかっていても、日本のパフォーミングアートの世界でも、こんなふうに舞台裏にもドラマが起きているといいな、と思ってしまいます。