platea/プラテア

『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

ウエストサイドストーリー/Cool Ⅱ

2006-09-29 | 出演作品イラスト
 以前アップした絵の全身版です

 やっとネットに接続したと思ったらたったの一日半でダウンしました
一時間半カスタマーサービスと電話でやり取りしてもだめ なので明日技師の方に来てもらうのですが復旧のめどは未定です またネットカフェのお世話になりそうです。
 日ごろの行いの悪さがこういう形で出ようとは・・・

 翌日付記:SF映画(死語?)で見るような巨大コントロールパネルを搭載した、装甲車状の車で技師の方が到着。
 壁に穴どころか、家ぐらい潰せそうな勢いでしたが、電話回線そのものに問題があるので明日取り替えてくれるそうです。アメリカはなんでも大きいですわ~。
 


花の命は

2006-09-26 | うたっておどろんぱ!プラス
 や~っと今日からネットが使えます。最初に申し込んだところはとにかくのんびりしているのでキャンセルし、Yahooにしたら3営業日で開通しましたアメリカでネットを・・・とお考えの方、ご参考までに。
 「今週は新作よねっ!」と勢い込んで見た『うたっておどろんぱ! プラス』、曲は昨年度放映ぶんの「カレーなるせかい」でしたね~。青山ファンは『テネシーワルツ』で満たされている人が多い時期なので、よしとするべきなんでしょうか。

 急な坂道を行くケーブルカーがトレードマークになっているサンフランシスコ、スキーをされる方なら最大傾斜28度のスリルを想像していただけることと思います。当然乗り場は観光客で混雑しているので、脇のスペースではいつも何かしらストリートパフォーマンスが行われています。
 先日はまるで「踊り隊」のようにビシッと無駄のない体躯をした黒人の男の子が数人、「みんなでみんなを!'06」の2番、「みんなのいうことちがうんだ」で青山さんが披露されたような技を順番に披露していました。年は14,5才でしょうか、美しく筋肉の発達した肢体は、スポーツカーが雑踏に現れたように際立って見えます。残念ながら殆どの黒人は体質的に脂肪がつきやすく、成熟と共に体重が急激に増加する事が多いそうです。あの美しさがたくさんの人の目に触れることなく、ほんの何年かで跡形もなく消えてしまうのかな・・・と溜息が出ました。
 それを思うと我らが「踊り隊」、お三方合わせて90才超とはとても思えないスリムなラインで14,5才の少年にもひけをとりません。何度もしつこく書いて申し訳ありませんが、日本に、長い時間をかけて完成させる「芸」という考え方があるのは、やはりこの「老けにくさ」に支えられているのだという気がします。黒人少年のあの素晴らしいダンスはショービジネスのなかに組み込まれる間もなく、時と共に彼らのものでなくなるというのに、青山さんはそれを今テレビで私たちに見せる事ができるのです。それと同時に年月を重ねることでしか得られないものも手にしていくことが可能なのですから、舞踊のなかの日本、というのはとても面白い国だと改めて思います。もっとも、それは青山航士というダンサーを知って見えてきたことですが・・・。ああ~、"Love Crazy"見たいな~

めぐりあいの大陸

2006-09-23 | ボーイ・フロム・オズ
 『ボーイ・フロム・オズ』は、エンターティンメント性にあふれた作品ですが、胸を締め付けられるような場面もいくつかあります。なかでもピーターの父親の最期の場では、この夏の『ムーヴィン・アウト』でも扱われていた戦争帰還兵の苦しみが、時間と空間をこえて迫ってくるようでした。オーストラリア人である彼が終の棲家として母国ではなくアメリカを選んだのも、無関係ではないと思います。
 ブロードウェイ版CDにボーナストラックとして収録されている”Tenterfield Saddler”で、ピーター・アレンは彼の「父親」を語ります。BW本公演でも東京公演でも歌われなかったこの曲、今年のオーストラリア公演ではどうだったんでしょう。坂本昌行さんの柔かい、温かみのある声で聞けたら、このドラマがより鮮明になり、深みを増すような気がするのですが・・・
 アレンの妻であったライザ・ミネリも「よき父親」とは縁の薄い生涯でした。父親はジーン・ケリーの『雨に唄えば』に並ぶ代表作、『パリのアメリカ人』を監督したヴィンセント・ミネリ。世界に名を馳せたこの大監督は、1930年までに400~500万人が流入したイタリア移民の「誇り」という存在ですが、この父子が生活を共にすることはほとんどなかったそうです。
 サンフランシスコの観光スポットであるチャイナタウンの賑わいを通り過ぎると、ノースビーチと呼ばれるイタリア人街がひろがり、著名なイタリア系アメリカ人の写真が飾られたお店が目に付きます。『キャバレー』のライザ・ミネリの写真はそのなかでもひときわ華やかです。アメリカ芸能界のサラブレッドであるライザはオーストラリアから来た青年に何を感じたのでしょうか。

 人種のるつぼ、という表現そのままに、世界中からひっきりなしに沢山の人たちが移り住み、出会いと別れを繰り返すこの大陸に、14才の青山航士さんが足を踏み入れた日のことを思います。舞踊の女神とこの地で出会ったThe Boy from Japanの物語はまだまだこれからですね。

ウエストサイドストーリー/Cool

2006-09-19 | 出演作品イラスト


 『テネシー・ワルツ』某公演会場のサウンドチェック後、佐々木誠さんと青山さんが「クール」を踊ったという話を知り、頭がくらくらしてまいりました。電話回線の名義が家主さんになっているから手続きが遅れるとかで、またネットカフェのお世話になっています。ここの主人はメキシコ人、スペイン語の飛び交うまったくクールさに欠ける場所にいるせいか、出来上がってもいないのに上半身だけアップしてしまいます~。この大きさで全身だと、表示に時間もかかりますので「アップ編」ということでお許しを・・・。カッコよかったですよね~~~。「全身編」はいずれまた改めて。以前から「明日出来ることは今日するな」主義だった私、南米出身者の多いここに来てすっかり「アスタマニャーナ」体質に・・・。

お詫びです

2006-09-16 | ダンスファンの独り言
 ゆ~ったりした西海岸、案の定、予定日を越えてもまだ我が家のネットはつながっていません~。なので今日はネットカフェから更新です。
 気になっていた『タイタニック』ですが、どうやら青山航士さんの出演はなさそうです。書きっぱなしで行方をくらましたようになってしまい、お騒がせして本当に申し訳ありませんでした。あゆあゆさんにタイムリーなフォローをしていただき、平に感謝です。

 九州の方には待望の『テネシー・ワルツ』公演が始まりますね。いつも馬鹿の一つ覚えみたいに「エル・クンバンチェロ」のことを騒いでいる私ですが、こうして西海岸にいると、青山さんのあの独特の透明感とラテン的な熱情の共存は、こんな世界中から人が集まる、抜けるように高い空と乾いた空気の中で培われたのかな、としみじみ思います。
 『テネシー・ワルツ』の振付は、率直に言ってしまえば青山さんの技術が充分に発揮される、とは言えないのですが、場面、曲に応じて万華鏡のように変わる表情が楽しいですよね。そしてそれと同時に「あの個性は他のどこにもない」とも思います。人種ごとの体型の違い、文化の違い、感性の違い、そうしたものを感じずにはいられない毎日ですが、青山航士というダンサーはその「違い」をバランスよく無数に積み上げていった、コスモポリタンのひとつの理想形のような気がします。「個性的」であるということと、「多面体的」であるということが矛盾しないんですよね~。
 
 青山さんのダンスの軽やかさ、永遠の若さは、ブレブレの画面で見る『うたっておどろんぱ! プラス』でもしっかり感じられます。懐かしい「こころのこえをきかせてよ」、'02年バージョンよりもある意味「若さ」を感じたのは私だけではないと思うのですが・・・・。こんなダンスは、西洋人の大人にはぜ~ったい無理。青年期の激情を描いた『ウエストサイドストーリー』に青山さんを起用したマクニーリーさんはやっぱり見る眼あるわ~。
この秋の『ボーイ フロム オズ』再演、"Love Crazy"は全踊り隊ファン必見です。愚痴はやめようと思うけれど、青山さんのダンスが見られるって、本当に羨ましいです、迷っている人は今度こそ見に行ってしまいましょう お詫びのはずがまた勧誘になってしまいました~。重ねてお許しを
 

タイタニック、甦る

2006-09-02 | ダンスファンの独り言
 出発前に思い残すことのないように、『テネシーワルツ』と『ムーヴィン・アウト』を見たのですが、この『ムーヴィン・・・・』はですね~、色々な意味で私の欲を刺激してくれてちょっと逆効果、思い残すことが増えてしまいました。ラスタ・トーマスに何の不満もない(どころか全力投球のステージに大満足)けれど、こういう生命が燃焼するような作品を見るとやっぱり青山航士さんバージョンを想像せずにはいられないのがファンですわ~。ホントにフジTVで次はこれにしてほしいですサープの振付を青山さんが踊る・・・想像するだけでもシアワセなんですが、以前から熱望しているこの組み合わせ、いつかこの眼で見たいですねえ。
 それからもうひとつ、公演当日配っていたチラシの中に来年1月のミュージカル『タイタニック』が・・・。これ、青山さん出演の芳香がそこはかとな~く漂ってるんです~。演出はグレン・ウォルフォードさん、キャストに(以下レディファースト+順不同)紫吹淳さん、諏訪マリーさん、藤木孝さん、岡幸二郎さん、大澄賢也さん、そして『ビューティフル・ゲーム』の浜畑賢吉さん。想像するなと言われても~、と後ろ髪引かれて暮らしている私の目に、なぜか”TITANIC”の文字が飛び込んできて・・・。そうなんです、なぜかこの流刑地(?)で「タイタニック展」が開催されているのです。
 野次馬なので早速行ってみると、海底から引き上げられた遺留品と共に、あの時計の飾られた階段や一等客室、レストランの一部が原寸大で再現・展示され、一等客室の通路の復元モデルは実際に通り抜ける事が出来る、という大規模なものでした。
 『ビューティフル・ゲーム』の記事でも少し触れましたが、この船はとにかく特別で、最高の客室は現在のお金に換算すると78,950ドル、950万円ぐらいでしょうか。二等客室でも、他の客船の一等級のサービス内容だったのだそうです。レオナルド・ディカプリオ扮する主人公が映画の冒頭で手にした三等客室の切符は、まさに夢の切符だったのです。
 この展覧会は日本にも行くのでしょうか。『ビューティフル・ゲーム』で知ったベルファストという街で作られた悲劇の豪華客船が、港町サンフランシスコでゆっくりと彼女の物語を皆に聞かせています。東京の国際フォーラムで、タイタニックが甦る日、自分がそこにいないのはとても残念ですが、乗船していた方ひとりひとりのドラマの重さが、どんな形であっても人の胸をうつだろうと思います。

 プロバイダの事務的手続きのため、一週間ほどネットが使えません。以前しばらくのあいだ休みます、と書いた後も連日たくさんの方にご覧頂き、11万pvを超えていました。本当にいつも読んでいただいて有難うございます。これからも愚痴っぽくならないように気をつけながら(手遅れ?)続けますので、どうぞ宜しくお願いします。