<20100715>日頃から何かとお世話になっている方に借りている山に関する本の中から、4冊目として新田次郎作の「栄光の岩壁」を読みました。これは凍傷で両足先の大半を失いながらも不屈のクライマーとなり、日本人として初めてスイスとイタリアの国境に位置する標高4,478mのマッターホルン北壁を征服した芳野満彦氏をモデルにした山岳小説…「槍ヶ岳開山」→「孤高の人」→「栄光の岩壁」と、新田次郎の3作品を物語の時代背景順に読んだので、登山の歴史が少しわかったように思いました。「栄光の岩壁」はクライマーの物語であり、本格的な登山は昨年9月の“憧れの槍ヶ岳”しか経験のない私とは別世界のものですが、新田次郎の作品に一貫して流れている“不屈の精神”は山以外においても大切なもの…これからの生き方に反映させたいと思います。
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