<20141020>“奇跡の奥穂”第2日目(10月16日)は宿とした涸沢小屋からどこかピークに立ち、連泊する涸沢小屋に戻って来ると言うものでした。涸沢と言えば“モルゲンロート”…夜中降っていた雨は予報通り上がっており、6時には奥穂高岳や涸沢岳、それに北穂高岳が見事に焼けました。
天気予報では晴れのち雪となっていたので少し思案しましたが、とりあえず穂高岳山荘まで行き、そこで奥穂へ向かうか涸沢岳に向かうか決めようとし、ザイテングラートを登りました。連泊するので重いザックは小屋に置いておき、必要な物(ヘルメット、ゴアテックスのレインウエア、厚手のダウンジャケット、厚手のグローブ、水、コーヒー、フルーツ等)だけの登山は身軽でした。ナナカマド越しに見た奥穂はクリア…シャッターを押す度に足を止めたため、身軽にも関わらず2時間25分掛かって穂高岳山荘に着きました。
雪に覆われ真っ白になっていた前庭の登山者に聞いたところ、「奥穂に向かったものの引き返して来た」と言う声や「強風で危険だったけれでも何とか行けた」との声が聞かれました。そこで、行ける所まで行こうとレインウエアと厚手のグローブで防寒…同僚の山女子も靴の紐を締め直して気合十分でした。
足を滑らせると一巻の終わりと言う所が何箇所もあったのですが、それらを越えつつ登ったところ予定通り50分で頂に立つ事が出来ました。
2シーズン前の“
奥穂へ”で立った時はガスで絶景は拝めなかったのですが、今回は正に絵に描いたような槍ヶ岳が…夜に降った雨(雪)で霜が降りたような槍ヶ岳は山岳雑誌でもあまり見た事がないだけに幸せに包まれました。
風の当たらない所でコーヒーやフルーツと共に絶景を1時間程楽しみました。出来る事ならもっと居たかったものの雪が心配だったので下山する事に…ジャンダルム等の絶景を楽しみつつも大変な犠牲が出た御嶽山には複雑な心境になりました。
12時25分に下山を開始し、涸沢小屋に着いたのは15時25分…ピッタリ3時間でした。その後は前日と同じくストーブが置かれてある売店前で山談義…明日登る予定の人にザイテングラートや奥穂の状態を伝えたりしました。涸沢小屋の2泊目(素泊まり)は連泊割引で5,500円…お得でした。※行程=涸沢小屋0740→1005穂高岳山荘1030→1120奥穂高岳(3,190m)1225→1310穂高岳山荘1345→1525涸沢小屋泊 ※参考=御嶽山の写真はかなりのズームで撮影…噴煙が確認出来ました。
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