果報は寝て待て!

浮世は疲れることばかり…
いそがず,あせらず,のんびりいきましょう。

天地人(第8回)

2009年02月23日 | 大河ドラマ
「第六天魔王」という仰々しい題字から始まった今回の天地人…
いよいよ信長サマの行ってきた数々の魔王たる所業を次々と劇中で表現してくれるのかと思いきや,今回出てきた信長サマは安土でくつろいでいるお姿だけでした…
まったくもって期待はずれです。

そして,今回の目玉の一つだったはずの,上杉VS柴田の「手取川の戦い」もまた,謙信が「時を待て!」と言いつつ,いざその「時」が来たら,突然場面が上田庄に変わり,謹慎中の兼続の前に現れた初音ちゃんが手取川の戦いの戦況報告をして終わるという,これまたミラクルな肩透かしを食らいました
さらに言えば,その初音ちゃんと兼続の会話のシーンは,例によって舞台セットなしの真っ暗舞台+照明のみ…そしてこの会話シーンが終わると,次の場面では初音ちゃんは一瞬で安土に戻っているというミラクルさ!なんという高レベルなクノイチなのだろうとただただ脚本と演出にびっくりです!
最近,毎回申し上げておりますが,NHKの看板である大河ドラマに,どうしてここまで金をかけない体質になってしまったのか,受信料をしっかり払っているワタシからすれば悲しい限りです。
せっかく面白いドラマなのだろうから,手を抜かないでもらいたいものです。

次に,与七の就職活動について…
お偉方の誰に話すことなく,与七を侍にせんと勝手にお城に連れて行く兼続。当時の兼続には,そんな人事を勝手に出来るほどの立場にあったとは到底思えないのですが…
さらに景勝サマに引き合わせるためとはいえ,与七のような卑しき者を,あのような城の奥まで勝手に上げるなど,言語道断です。
普通に考えれば,せっかく謹慎が解かれた兼続は,再び謹慎を命じられてもおかしくないと思います。

最後に,兼続が「北斗の七星」の話をされ,夜空を見上げるシーンがありましたが,当然「北斗七星」と「北極星」のある夜空が映し出されるのかと思いきや,映し出されたのは「さそり座」が煌々と輝く「南天の夜空」でした…

ある意味突っ込みどころ満載の天地人であります!!