ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

一億総活躍の中にLGBTも含まれる!大臣答弁

2016-02-04 05:09:41 | Weblog
昨日の衆議院予算委員会で、またすごいやり取りがありました!

先日は衆議院本会議で安倍総理がLGBTについて答弁していましたね
http://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/65735058.html

昨日あったのは、自民党の政調会長である稲田朋美議員による外交防衛に関しての様々な質問の後、LGBTのことが登場したのです。

以下に稲田議員から加藤勝信一億総活躍担当大臣への質問のやりとりを書き起こしてみました。まずは読んでみてください。
(自分が衆議院の国会ネット配信から聞き取ったもので少々正確ではないかもしれません)


【稲垣朋美議員】

最後に一億総活躍担当大臣にお伺いします。
一億総活躍は、すべての人々が生まれながらに置かれた境遇や身体的状況によって差別されることがない、そしてすべての人々にチャンスが与えられる社会をつくらなければなりません。
その意味において、今LGBTと言われる性的マイノリティの人権が注目をされていて、世界を眺めればこのLGBTを理由に犯罪となり死刑判決が下される場合もあるわけですけれども、LGBTの人々が日本の社会においてもチャンスが与えられ、充分活躍できるようするために、まずは学校での差別や職場での差別をなくしていくことが重要だと思いますが、一億総活躍担当大臣のお考えをお伺いします。


【加藤勝信 一億総活躍担当大臣】

今ご指摘いただきましたように、まさに一億総活躍社会とは、誰もが個性を尊重され将来の夢や希望に向けて、もう一歩前に踏み出すことのできる、そして多様性が認められる社会ということですから、その社会を実現していくその理念においても、いわゆるLGBTと言われる性的少数者に対する偏見あるいは不合理な差別、こういったことはあってはならないわけであります。そうした偏見をなくし、また一人ひとりの方がその人権が尊重され安心して活躍できる社会、これを実現していくために、いまご指摘ありました教育あるいは啓発といったことも大変必要だと思いますし、また個別事案に対して適切に対応していく、そういったことを通じてまさに一億総活躍社会を通じてまたそうした皆さん方も活躍できる社会をしっかりつくっていきたいとこう思っております。


【稲垣朋美議員】

一億総活躍社会は、私は国にあれもこれもやってくれという社会じゃないと思うんです。GDPの200%を抱える借金大国の我が国において国があれもこれもどれもこれもやるってことはもはや無理だと思っています。国はあれかこれかを選んで優先的にやっていかなければならないと思います。そんななかで老若男女その一人ひとりがその持てる力を最大限発揮していく、希望をもって活躍をしていくというのが一億総活躍社会だと思っています。期待されているのはGDPの稼ぎ手としての活躍ではなくて、一人ひとりがその持てる力の中で他人を気遣ってみんなの為に貢献をして社会的な課題を他人事ではなくて自分事として解決をしていく、そういう自立した参加型の社会を目指すことが一億総活躍社会であり、そのための仕組みを作っていくこと、そして政府は小さいかもしれないけれど社会は大きい、日本人は自分だけが幸せと感じるのではなくてみんなが幸せではじめて幸せと感じる、国が出来ないことも社会全体で支えあっていくような、そういう基盤づくりをするのが一億総活躍社会で、それによって世界に先駆けて課題を解決することで世界から尊敬される道義大国を目指すことができる、そういった一億総活躍社会の理念や哲学を総理や大臣には語っていただきたいと思います。そして最後に、私は政治で求められているのは国民からの信頼だと思います。そしてその信頼の為にはやはり政治家が謙虚にならなければならないと思います。私も今年で政治家11年目ですけれども、謙虚さに立ち戻りたいと思っています。我が党としても謙虚に、そして怯まず、党一丸となって党所属議員総活躍で骨太の政策議論を通じて一億総活躍社会を目指してまいりたいと思います。


(正確には議事録を待たねばなりませんが、下記の衆議院インターネット審議中継を見てください)
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=45477&media_type=


このあいだの参議院本会議の首相答弁でも一億総活躍は多様性だの尊重と言ったのを聞いて感心したのですが、今回のやり取りもすごいですよね!

一億総活躍担当大臣が、こう答えてくれました

・性的少数者に対する偏見あるいは不合理な差別はあってはならない!

・性的少数者の人権が尊重され安心して活躍できる社会を実現するためにしていくために教育や啓発が大事。個別事案に対して適切に対応する。

・一億総活躍社会はLGBTも活躍できる社会のことである。


いやあ、感動的です!!

こんなふうにまで言ってもらえる時が来るとは・・

以前、自分たちが自民党に公開質問をしたときに「性的少数者について人権問題として取り組まなくてよい」とショッキングな回答があったことが嘘のようです。

自民党の中にLGBTに関するプロジェクトチームが立ち上がることになり、昨日はさらに連立与党の公明党の中にもプロジェクトチームが立ち上げられることがニュースになっていました。


◆性的少数者の差別解消へPT設置 公明党が決定
2016年2月3日05時00分
http://www.asahi.com/articles/DA3S12190942.html


与党として、本気で動き出してくれているということでしょうか。

この稲田議員が質問に立った予算委員会には、安倍総理ほか副総理をはじめ各大臣も座っていました。当然に今回の質問のやりとりは事前に承知していたと思いますから、その意味でも心強いですよね。

一億総活躍というなんか安心できなかったフレーズも、本当に一人ひとりの国民が活躍できる環境作りを目指したいということから出てきた言葉であるのなら、素晴らしいです。

わざわざLGBTをそこに組み込んで話すというのは、今までには無かったことですから、LGBTだけにかかわらず、日本に暮らす全員が、という意味につながっていくことでもあると思えてきます。

自民党のような政権与党には、どの国民もを愛情持って接してほしいと常々願うところでした。
そのような信頼があって国民から託されているものだと思います。
これから自民党が変わっていくといいのだけどなあ。

稲田議員の最後に出た謙虚にという言葉は、たぶん度重なる同性愛への問題発言をしてしまう自民党議員への注意喚起も含んでのことかもしれません。

そのためにも、国民同士が理解を進めていけるための仕組みづくりが必要だろう
そこでLGBT理解促進法(仮)なんだけど!


さあ、与党でも動き始めたか・・
日々の国会でもその動きが感じられ始めています。

いまの政権の中枢からこのような心強い発言が出始めたというのは有難い。

不安な当事者たちを、少しは勇気づけられるだろう希望の言葉を、国のリーダーが出しはじめてくれたことを素直に嬉しく思った昨日でした。




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