ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

大河ドラマで男色シーンはあるか!?藤原頼長

2012-03-02 04:08:12 | Weblog
大河ドラマ「平清盛」が面白い
ちょうど今描かれている清盛の青春がとてもイキイキしている。

「面白うもないこの世を面白くする!」と、
いづれ平安の貴族社会を変えていくだろう清盛に、共感するものを感じている。

自由な発想で既存の社会システムを変えていくだろう清盛の元になる部分を見てるようでワクワクしています。

で、今日の話題は若い清盛に立ち塞がる強敵の一人、藤原頼長という人のこと

藤原摂関家に生まれ、非常に学問に秀で、17歳にして内大臣となり30で左大臣にまでなる。
根っからの潔癖なのか、粛清政治を行って「悪左府(さふ 左大臣のこと)」と呼ばれ恐れられた人でもある。

そして、この頼長はかなりの美形だったらしく
そのプレイボーイぶりは男色に向けられていた!!というのです。

平安では男色はステイタスとされていたほどで、何も変わったことではなかったらしい。
恋愛や性的なことに、性差は関係なかったということでしょうか?

この頼長、男を落とすために凄いエネルギッシュなのです。

目定めたイケメンはあらゆる手立てで落とす。
立場も利用したし、強引に夜這いもする。

なぜ、そんなことが分かるかというと、その頼長自身が書いていた日記「台記」の中で
それはこと細かく書き残されているのです。

たとえば・・

1、康治元年七月五日 今夜於内辺会交或三品(件三品兼衛府)、年来本意遂了。

意訳:今夜、衛府三位と会って交わる。数年来の念願を遂げる。

2、同年十一月二十三日 謁或人(彼三位衛府)、遂本意、可喜ヽヽ。不知所為。更闌帰宅、与或四品羽林会交。

意訳:衛府三位と思いを遂げる。とても嬉しい。深夜に帰宅してから、近衛四位とも交わった。

3、天養元年十一月二十三日、深更向或所(三)、彼人始犯余、不敵々々。

意訳:深夜、彼が初めて私の上になる(彼は初めて私を犯した)。なんと不敵なことよ

4、天養二年一月十六日 彼朝臣漏精、足動感情、先々、常有如此之事、於此道、不恥于往古之人也。

意訳:彼が精を漏らすさまに感動する。いつも彼はすばらしく、先人と比較しても全く恥じるものがない。

5、同年一月五日、今夜入義賢於臥内、及無礼、有景味(不快後、初有此事)

意訳:今夜、義賢(木曽義仲の父)と床に入る。彼は私に無礼をしたが中々よかった(腹は立ったが、初めての事で意外と気に入った)


メモ魔だったのか、もう何もかもでしょう?!
自分が食べたイケメンの事と次第を、、、こんなふうに残して満足してたんでしょうか?

いいなあ~(笑)

何でもありぶりは、自信がみなぎっているようで、こちらまで元気が出てくるほど。
当時の日記はとても公的なもので、代々子孫に残されるものとして書いてあるものらしいので
何も恥じることは無かったのでしょう。

そう、当時は男同士の恋愛は何もおかしなことではなかったのでしょうね。
そんな様子も垣間見れて面白いです。

その藤原道長は、今回の大河「平清盛」では山本耕史がおどろおどろしくかつ嫌味に演技してますが、さて男色はどう描かれていくのでしょうか?

当然そんなシーンが大河に出てくるわけない?

いやいや、そうでもないらしいのですよ

山本耕史さんのインタビューによると、どうも男色シーンはちゃんと脚本にあり描かれるらしいのです。
(大河ドラマ ガイド本より)

たぶん今週か、来週かと思われますが、さてはて本当か!!
さあどのように描かれるでしょうね。

敵役なので嫌な感じに描かれるかもしれません。
貴族社会の終わりは同性愛の蔓延・・などと廃頽的に演出されるのは勘弁して欲しいですけど。

立ちはだかる藤原親子3大臣(こわいです)
http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/special/cd/09/01.html


去年、同じくNHKの歴史番組「歴史秘話ヒストリア」で、頼長のことが特集されてました。
思いっきりボーイズラブ貴公子として取り上げられてたんです。
http://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/74.html
またそのうち再放送あるかもしれません。

清盛も取り立てられた北面の武士は、院の護衛親衛隊であるとともに院がつくる男色関係パラダイスでもありました。
院が寵愛したものは、出生を問わず出世。
平家の盛り上がりには清盛の父と白河院の関係も大いに関係したそうで・・

こんな目線で見ていると、あの人も!?この人も??と妄想広がります。
大河ドラマ、目が放せなくなるでしょ~!!(笑)


NHK大河ドラマ 平清盛
http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/

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