ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

プリンセス・トヨトミ 本当の大阪愛と性同一性障害

2012-04-19 02:10:49 | Weblog
映画「プリンセス・トヨトミ」を見た。

何も知らずに適当に荒唐無稽なのを流し観しったら、結構はまってしまった。

大阪には豊臣の末裔が今なお生きており、それを守るべく大阪の男たちは
この400年もの間、親から子へと脈々と受け継がれてきたものがある・・という話

本当に何も知らずに観たので、面白い設定に素直におかしさを感じつつ楽しんだ

大阪の男は、亡くなる前の父親から
そして自分が死ぬ前に子どもへ、重大な大阪の秘密を受け渡す

ほおっておくと、男親と男の子どもというのは関係が希薄になるもの
父親との関係を濃くする役割を持つ大阪の秘密

そのやりとりが、みょうにしっくり来て心動かされてしまったのだった

代々と引き継いでいくもの・・と言うフレーズは、同性愛の自分にとっては
自分を苦しめてきたもので、そこは複雑な気持ちになるところなのだけれど
それでも代々と受け継がれてきた父親たちの愛情のバトンだと思うと妙に感動があった

そのつなぐべき、男同士の秘密、役割の系譜・・・

自分が異性愛の普通の男だったら素直に心開けられるのだろうかなあ
そんなことを考えながら見ていた。
やはり憧れがあるのだ。

MtF性同一性障害の子が出てきて、いじめられても女子として学校に行く!と
ボロボロになりながら通学する息子に親子の話しをするところがある

性同一性障害を理解するとかでなく、子どもそのものを受け入れる愛情
それで生きていけるのだと思える

大阪のような?密かな受け継ぎ方法でなく、素直に父親と向き合える時間
そういう時間をつくりたいよねと思える、思わぬちょっといい映画でした。

みょうちくりんな映画なんですけどね、なぜか妙な説得力を感じたのです。

(あっ、本当の大阪人には橋下氏の大阪都構想なんて軽い話じゃないものが受け継がれてるらしいです)



プリンセス トヨトミ
http://www.cinematoday.jp/movie/T0009689
コメント (2)
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