ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

ゲイ目線で憤慨しちゃうNHK「女と男」

2009-01-13 01:08:57 | Weblog
NHKスペシャル「女と男」3回シリーズの2回目までを見た。
男女の違いを最新の研究で読み解くとかいう番組

短絡的だなあ、と突っ込みまくりです。

血液型で自分探しをするのと似たり寄ったりですね。
人との違い、他人との違いというのを考えると
あまりに複雑なので、血液型とか性別とか、そういうところからはじめないと
いけないってことですか?

何か相手を思いやるきっかけになるためというのなら
こういうのもいいのかもしれませんけど、こんなレベルではじめなきゃ駄目なのか。

1回目は男女はなぜ惹かれあうか?というところから始まっていますが、
ゲイである自分としては
この番組の、世の中を男と女にだけ限定し、恋愛関係を「男女関係」と表現する
といった、まるっきり同性愛者とかトランスジェンダーとかの存在をまったく
無視しちゃってどんどん話を進めちゃう姿勢には辟易しちゃいました。

男だからこう、女だからこうって
人それぞれでしょうが!!!!!バカらしい

もう、今の時代なら
こういう性差を深く見ようって企画の番組が出来るならさ

「男」「女」という枠組みでは語りきれない人間の性の多様性とか
複雑さについても、やるべきじゃないのかいねえ?

2回ではアメリカでは小学校の授業で男女別にクラスを分ける取り組みが
進みつつあるそうで
男組にはボス先生の命令口調で、女組にはプロセスを大切にするやさしい授業
こういうのが授業の進みが良いのだそうです。

男女が混ざると、互いの違いを認め合えず進行が悪くなるんだと

どうも、この番組の元はアメリカの番組のようで
アメリカ版ジェンダーフリーや同性愛へのバックラッシュにも見えてきます。

女性的とされる得意な考え方取り組み方でも
俺もそうだけど?って思うところたくさんあったぞ???
それはゲイだからですか?

ゲイは女性脳だ!
そんな研究もあるんですよ(バカらしい)

この手の研究は、研究者の思い込みを仮定として研究し
少しでも自分の考えに合ってたら「やっぱりそうだ!」とかいうようなもので
ふー

狩猟が得意な男・木の実を集めるのが得意な女
1万年前からそうだったのだ!みたいなのって、どーなんかいなあ?

そして、次回の3回目では
Y染色体が無くなり男は絶滅する・・そんな話になるそうで

はいはい、ジェンダーフリーで世の中性別が無くなって・・
ってこってすかい??笑
(まあ3回目見てみないと分かりませんけど)

この気分の悪さ、中高校時代の保健の授業以来です。
性的少数者のことなんて、なーんにも考えてないんですから。

この番組を作っているNHKの方ってどんな意識なんでしょうね。
文句伝えなきゃ分からないんだろうなあ・・・。


■NHKスペシャル シリーズ「女と男」
http://www.nhk.or.jp/woman-man/index.html
人間の基本中の基本である、女と男---。じつは、その実態を私たちはほとんど知らない。女と男は、どこがどう違うのか。なぜそんな違いができたのか。その謎を紐解いていくと、数百万年におよぶ弱肉強食の世界での熾烈な生存競争が浮かび上がってくる。
私たちの身体に潜む仕組みを越えて、私たちの心はどんな道を歩んでいるのだろうか。「女と男」の仕組みを知ることは、その道のりを照らすひとつの灯りになる。
NHKスペシャル「女と男」。3回シリーズで見つめていく、私たちの物語。
コメント
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