ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

ゲイの立場を重ねて見る「X-MEN」

2009-01-11 21:39:04 | Weblog
今日の日曜洋画劇場で「X-MEN」シリーズの最終章が放送されてましたね。

映画「X-MEN」の描く世界は、人間と同じような姿ながら特別な能力を持って
生まれたミュータントたちが人間への反乱と調和を模索するグループとに分かれて
戦う様子を描いているのですが、ミュータントはその普通でない能力のせいで
他の人間から恐れられ、嫌われて差別され排除されているのです。

そのミュータントたちの悩みが、そっくり同性愛者の立場に重ねられるのですよね。
映画を見る同性愛者たちは自分のことのように感じながら見ていると思います。

突然変異のため、一般の家庭からミュータントの子供が出てくる
子供仲間からは仲間はずれされ、親からも排除される

自分の子供がミュータントだと分かったときの親の悲しい眼差し・・

ミュータントの教師は子供たちに悪影響を与えるからと排除

国会でミュータントは隔離すべきだ!と

そして「普通の人間にはなれないの?」と息子に問う母

今回の最終章では、ミュータントを直す薬が発見されたことで
ミュータント同士が意見が割れる

(ゲイを治せる薬が出来るなら欲しい・・?)

発明者の父親は自らの息子がミュータントであることを悩んで完成にこぎつける。
その試験に息子は父親の期待にこたえるべく、投与を受けようとして・・

もう、ひしひしと感じるわけです。

SFアクションものではあるけれど
同性愛者の解放運動というのがどうであればいいのだろう?とか
当事者同士の考え方の違いとか・・(パレードやカミングアウトなどの是非とか)

本当に複雑に考えさせられる映画です。

特に最終章の羽を持つ青年(写真)が、親の前で堂々と自己を見せて大きな羽を広げたその時!
自分たちのカミングアウトに重なって、激しく感動し涙が出ます。

自分を否定した親に対しても、愛情を無くさない青年の姿にもなんともいえぬ気持ちを重ねます。


異性愛者の方はこの映画をどのように見ているのだろう?
同性愛者が日頃感じている気持ちが、この映画で少しは伝わってくのかなあ?


3部作ありますのでレンタル屋で探してみてね!
(最終章ってことだったけど、エンドタイトルの後で
まだ続きそうな終わり方だったね)

■X-MEN
http://www.excite.co.jp/event/X-MEN/index.dcg
参考
http://www.jdla.jp/cgi-bin04/column/shimizu/log/0067.htm
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする