毎日新聞で去年特集された「告知されて 6人のHIV感染者」という
記事をBASE KOBEの方からコピーを送っていただきました。
ネットで検索すると2004年にも同じような記事の特集があり、合わせて読んで
みましたが、今回の方がより身に詰まされる内容で迫力を感じる物となって
いたように思います。
2004年版はこちら(こちらも読んでみて)
http://www.mainichi-msn.co.jp/kansai/kokuchi/news/20041127ddn041040999000c.html
2006年の記事は残念ながらネットで読めないみたいなので抜粋で書くと
●一度だけのコンドームなしの性行為(子供を妊娠するため)で感染した女性。
思いつくのは夫のみ、やはり夫も感染していて、さらに浮気もばれる。
HIVは淫らな性行動をする人が感染するもの・・そんなイメージ付けが
感染爆発を広げている。この女性はたった一度の妊娠のための行為で感染した。
子供に感染しなかったことは本当にラッキーだったが元夫を恨んでいる。
●ゲイの彼は性感染症のことも元々詳しく、気にもして行動してきた。
9割9分コンドームを使用していたのに・・しないことがあった。自分を責める。
世間の関心とは反比例するように感染者は増えている。
不安な心を紛らわすかのように自分の経験を元に予防啓発の活動をしている。
●妊娠検査を機に感染が発覚の女性。昔付き合ってきた人からの感染のようだ。
結婚相手には感染してなかった。そして過去を詮索することなく支えてくれる夫。
出産する子供への感染が心配されたが、帝王切開などで注意すれば子供への感染
は相当数抑えられる。母乳は与えられない。
子供のおかげで感染者の母親は強く生きていける。
コンドーム、その場の雰囲気や妊娠しないと思えば使わないのは多くの人の意識
だろうと振り返る。
●友達から感染をカミングアウトされた。こんなこと聞かされた友達は堪らない
ものなのか?その友達への取材。誰にもいえない辛さはあった、でも本当につら
いのは彼女。支えてあげたい。
●入院検査で発覚した女性。昔付き合ってた男性は癌で死んだと聞いていたが
エイズだった。その彼のことは本当に好きだったから恨んではいない。
厳格な両親、性の話題はタブーだった。でも家族から性感染症の教育、家族での
話題があれば、行動を気をつけられたと思う。
感染は広がっているのに無知のままでいる子供たち、多くの社会人も。
●薬害エイズの被害者の高校生。会社や近所の人に知られると家族が差別にあう
のを恐れ薬害訴訟の和解後も隠している。性は不潔だと思う。薬害エイズと性感
染のエイズとは別物としたい。でも最近は治療に通院しても薬害のエイズは少なく
性感染の人であふれている。
俺たちとは背景が違う、と複雑に思いながらも予防セミナーを企画。
社会がどれほどつらいか分かるから・・
●夫がエイズ患者であることは死の直前1週間前だった。
夫の遺骨と自分自身にHIVが残った。無理解な家族は食事のお皿まで別にした。
ようやく向き合ってともに生きていく力が備わってきた。
多くの人が思い込んでいることと、この実態の差に読む人は愕然とされると思う。
読んだ人には他人事では済まされない気持ちがわいてくるに違いない。
9回も続く特集でもあり、良く行き届いた記事になっていたと思います。
感染をしないでおくにはセックスをしなければいい・・・
HIVのことに向き合うとそこまでに行き着いてしまうほどに難しいこと。
感染するような行為をした人が悪いといった圧力は、問題を他人事にするし
表に出にくくさせることで感染を爆発させる。
感染してないことは、ただラッキーなだけなのですね。
予防啓発は、せめて少しでもと感染を減らす努力でしかないのかもしれない。
感染した後の社会全体のフォローが大切だと思える。
記事の最後にあった、「日本にある”普通”という思い込みの危険」のことが
書かれてあった。
日本社会には、この「普通」ってやつが大きく横たわっている。
普通じゃないことを排除する、普通でありたいと普通を求めつづける日本社会。
普通と言う名の多数派でありたいと言う異常なまでの脅迫観念?
そのことが巡り巡って・・こんな不幸の連鎖になるのですね。
記事をBASE KOBEの方からコピーを送っていただきました。
ネットで検索すると2004年にも同じような記事の特集があり、合わせて読んで
みましたが、今回の方がより身に詰まされる内容で迫力を感じる物となって
いたように思います。
2004年版はこちら(こちらも読んでみて)
http://www.mainichi-msn.co.jp/kansai/kokuchi/news/20041127ddn041040999000c.html
2006年の記事は残念ながらネットで読めないみたいなので抜粋で書くと
●一度だけのコンドームなしの性行為(子供を妊娠するため)で感染した女性。
思いつくのは夫のみ、やはり夫も感染していて、さらに浮気もばれる。
HIVは淫らな性行動をする人が感染するもの・・そんなイメージ付けが
感染爆発を広げている。この女性はたった一度の妊娠のための行為で感染した。
子供に感染しなかったことは本当にラッキーだったが元夫を恨んでいる。
●ゲイの彼は性感染症のことも元々詳しく、気にもして行動してきた。
9割9分コンドームを使用していたのに・・しないことがあった。自分を責める。
世間の関心とは反比例するように感染者は増えている。
不安な心を紛らわすかのように自分の経験を元に予防啓発の活動をしている。
●妊娠検査を機に感染が発覚の女性。昔付き合ってきた人からの感染のようだ。
結婚相手には感染してなかった。そして過去を詮索することなく支えてくれる夫。
出産する子供への感染が心配されたが、帝王切開などで注意すれば子供への感染
は相当数抑えられる。母乳は与えられない。
子供のおかげで感染者の母親は強く生きていける。
コンドーム、その場の雰囲気や妊娠しないと思えば使わないのは多くの人の意識
だろうと振り返る。
●友達から感染をカミングアウトされた。こんなこと聞かされた友達は堪らない
ものなのか?その友達への取材。誰にもいえない辛さはあった、でも本当につら
いのは彼女。支えてあげたい。
●入院検査で発覚した女性。昔付き合ってた男性は癌で死んだと聞いていたが
エイズだった。その彼のことは本当に好きだったから恨んではいない。
厳格な両親、性の話題はタブーだった。でも家族から性感染症の教育、家族での
話題があれば、行動を気をつけられたと思う。
感染は広がっているのに無知のままでいる子供たち、多くの社会人も。
●薬害エイズの被害者の高校生。会社や近所の人に知られると家族が差別にあう
のを恐れ薬害訴訟の和解後も隠している。性は不潔だと思う。薬害エイズと性感
染のエイズとは別物としたい。でも最近は治療に通院しても薬害のエイズは少なく
性感染の人であふれている。
俺たちとは背景が違う、と複雑に思いながらも予防セミナーを企画。
社会がどれほどつらいか分かるから・・
●夫がエイズ患者であることは死の直前1週間前だった。
夫の遺骨と自分自身にHIVが残った。無理解な家族は食事のお皿まで別にした。
ようやく向き合ってともに生きていく力が備わってきた。
多くの人が思い込んでいることと、この実態の差に読む人は愕然とされると思う。
読んだ人には他人事では済まされない気持ちがわいてくるに違いない。
9回も続く特集でもあり、良く行き届いた記事になっていたと思います。
感染をしないでおくにはセックスをしなければいい・・・
HIVのことに向き合うとそこまでに行き着いてしまうほどに難しいこと。
感染するような行為をした人が悪いといった圧力は、問題を他人事にするし
表に出にくくさせることで感染を爆発させる。
感染してないことは、ただラッキーなだけなのですね。
予防啓発は、せめて少しでもと感染を減らす努力でしかないのかもしれない。
感染した後の社会全体のフォローが大切だと思える。
記事の最後にあった、「日本にある”普通”という思い込みの危険」のことが
書かれてあった。
日本社会には、この「普通」ってやつが大きく横たわっている。
普通じゃないことを排除する、普通でありたいと普通を求めつづける日本社会。
普通と言う名の多数派でありたいと言う異常なまでの脅迫観念?
そのことが巡り巡って・・こんな不幸の連鎖になるのですね。