ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

同性愛ペンギンの絵本

2006-11-21 00:22:21 | Weblog
通常、こんなことで目くじらを立てる大人と言うのは、自らの器の小ささや
自らの意識の低さを公言するようなもので、みっともないと言ったらありゃ
しないのだけど。宗教的な後ろ盾で言っているのだからタチが悪い。

同性愛:ペンギンの絵本、保護者が撤去要請 米イリノイ州
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20061120k0000e040017000c.html

世の中のすべての人を愛せよと博愛を説くならいざ知らず、宗教が差別を助長
するなんて・・。

この絵本は、同性愛権利擁護の一環で書かれたものであることは十分推測で
きるけどでも、こういった絵本で多様性を持った器の大きな人に育って欲しい
と思う気持ちは純粋なものだ。

絵本とは効果的なやり方だなあと思っていた。

今回も、その絵本を取り上げて撤去せよ!と言う一部の保護者の偏った思想で
騒ぐのも、世の中の問題点をより明らかにさせる意味で有効だろう。

子供たちの間でも大人の世界の鏡のように、ホモは笑いの対象。忌むべきものと
の情報が氾濫し、ホモはいじめても良いのだ!という意識を幼子から植え付けて
いる。

子供のうちから差別に加担する育ち方をさせない為にも、こういう絵本に触れる
ことはよいことだろうな。

このような差別的な保護者の言動をいさめている校長は、本当に立派だ。

さて、気になるのはこの毎日新聞記事の最終段落(怒)

この絵本の雄ペンギンは別れてしまってて、片方はメスと一緒になり
片方は独り者のまま・・・。

なんとなく悪意を感じるこの書き方じゃない?

そもそも両性愛を普通のものとすれば、いたっておかしなことではないし
片方がメスを求め始め「まとも」に戻ったわけでもない。

一人残された方のペンギン・・・それを笑うなんてことは到底出来ない話。

このような記事の書き方を吹き出して大笑いしながら読む輩もいる。

それを狙う毎日新聞の見識を疑うよ。

しかし、実際はそのまま人間のゲイの話にも持ってこれそうな話の結末では
ありますね。さまざまなプレッシャーにより女性との結婚を選択して別れる
彼氏・・残される彼。

笑える話じゃないです。
コメント
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