ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

The Other Boleyn Girl

2008-07-05 02:08:19 | 映画
エリザベス・ゴールデンエイジと,エリザベスのDVDを注文しました。今年の夏はエリザベス漬けです。(笑)

さて,これはそのエリザベス1世の両親,ヘンリー8世アン・ブリン,そしてアンのお姉さんメアリー・ブリンの物語です。日本では公開されてなく,英国版のDVDを買いました。

アン・ブリンに出会ったのも,レディ・ジェーンと同様,別ブログで読んでる,アセルスタンシリーズ読書のバックグラウンドの知識ゲットの過程でです。プラス,エリザベス・ゴールデンエイジを映画館で観た時の誤訳(シーッ(^^;))「私の母も女王だった。」のセリフ。それでええっ?!と思って,思わずウィキペディアを確認しちゃいました。(笑)

アン・ブリンは,有名なヘンリー8世の6人の妻の2人目です。非常に悪い言い方をすれば,彼女は,ヘンリー8世に,イングランドとバチカンの関係を切らせた人,英国教会を特別な存在にクローズアップした人,つまりは,歴史的にすごい人なんですよね。

しかし,アセルスタンシリーズを書いている作家の別のシリーズで,ヘンリー8世の時代を扱った物があるのですが,その主人公ロジャー・シャロットは,ブリン一家を,娘達を有力者に「与える」事でのし上がった成り上がり者(確かに,映画の中でも彼らは積極的にメアリーとアンの姉妹をヘンリー8世に与えております),アンはwhore(淫売),アンの姉メアリーはイングランドのmare(雌ロバ),と,もう言いたい放題。(笑)

アン・ブリンを演じているのは,ナタリー・ポートマン,姉のメアリはスカーレット・ヨハンソン,ヘンリー8世はエリック・バナ。かなり豪華な俳優陣です。これで何故日本公開してないのか,ちょっともったいないですね。

お話の進み方は,ウィキペディア辺りに書いてある事を,そのまんま並べたようで,ちょっとお手軽かなあ。。。でも,あまり重厚に進めたら,映画が長くなるので仕方ないのかなあ。それにしても,メアリーが簡単に2度目の結婚をするのであれれ?と思ったら,最初のダンナウィリアム・キャリーが知らないうちに(って聞きそびれただけかもしれませんが(笑))亡くなってたり(映画にはもちろん出てきませんが,死因は当時のイギリスを震撼させたインフルエンザに似た謎の病Sweating sicknessです。この時代の少なからずの有名人がコレで亡くなってます),アンがあっという間にフランスとイギリスを往復(笑),簡単にヘンリーをのぼせ上がらせ,結婚しらた簡単に不仲。。簡単に近親相姦の。。。という感じで,ちょっと「薄い」です。

アン・ブリンは,姉を平気で裏切る,王を手玉に取るなど,ある意味悪役です。後に娘のエリザベスが,ずっと売女と言われたのも,なるほどなあと思いました。メアリーは,妹に裏切られても,結局妹を守る為に奔走する良いお姉さんなんですね♪ エリック・バナは,トロイやミュンヘンでのセクシーな役から,一転してメタボ王。(爆)意外と?似合ってましたよ。長身で体格も良い(メタボという意味ではなく(笑))ので,華やかな衣装もしっかり似合ってました。

ヘンリーの最初の妻,キャサリン・オブ・アラゴンがめちゃカッコいいです。離婚のゴタゴタにあたって,当然王やブリン姉妹を責める場面があるわけですが,彼女の言う事は全然間違ってないし,やっぱ悪いのはろくでなしヘンリー(笑)だな,と思わせる迫力があります。王妃の座を追われても,国民に人気があったそうですが,よくわかります。

この映画を観たら,レディ・ジェーンと,エリザベスシリーズもイッキミしたいなあと思ったりしました。。。。(笑)

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