ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

特別企画:日本人の英語力向上に貢献した人達

2007-10-02 23:59:58 | 英語・一般
この20年,日本人の英語力の向上は,目覚しいものがあると思います。中でも,特筆すべき事象,貢献したと思われる人物を挙げてみました。お金があれば,是非,表彰したい人達ですね。(順不同,敬称略)

(1) ビル・ゲイツ
12年前のWindows95の発売は,それまで,日本人英語ピラミッドの底辺を支えてきた,英語難民,英語貧民,何とでも言え(爆)理系人間,エンジニアの英語力を,飛躍的に底上げする原動力となりました。それまで,先輩から後輩への一子相伝,口移し(^o^;)だった技術力の継承が,このWindowsの出現で根底から途絶えてしまい,電子立国日本は絶滅の大ピンチ。新しい技術をいち早く取り入れる為には,訳本が出るのを待っている暇はありません。おまけに,会社側はそれっとばかりに,インド人など英語圏の技術者を雇い始め,もう待ったなし。ついに技術者達は,禁断の学問,英語に向かって大移動せざるを得なくなったのです。(これは,真面目に,真実です)

(2) J.K.ローリング
英語難民技術者の大移動とは別に,もう1つ日本人の英語大移動の源流となったのがハリー・ポッターです。大人も子供も楽しめる話で,高校程度の英語力で読める,という事で,最初から,英語力を伸ばす救世主と言われていましたが,現実には特殊ボキャブラリの難しさなどから,挫折する人続出。まあ,お約束通りの運命を辿る所でした。ところが,5巻で,大きな転機が訪れます。何と,原書出版の間が3年も開き,訳本も2年かかるという事態が発生。すると,Windows技術者と同様,訳本が出るのを待っていられないハリポタ難民が巷に大量に溢れ,続きを早く知りたいポッタリアンと呼ばれるファンは,原書に手を出さざるを得なくなりました。読書マラソンBBSも乱立,皆助け合いながら,頑張ってきました。その甲斐あって,6巻7巻になると,ネイティブ並みのスピードで読了する人も続出。それまで,英語の原書を読むというのは,英文科の教授や学生など,英語を職業とする人達に限られてきましたが,普通の主婦,果てはWindows英語難民のエンジニアに至るまで,ネイティブ並みの読解力を獲得したのです。これは日本英語史上,特筆すべき事態です。

(3) 猿橋望
ここ1~2ヶ月の間に急速な危機が危惧されるNOVAですが,この英会話学校の良い所は,圧倒的に安い事,何を勉強するかを押し付けない所,普通ならガイジンと話をするチャンスもない人達に,そのチャンスを与えてくれる所,決まった曜日の決まった時間に行かなくても良い所,です。そして子供のバイリンガル化にいち早く貢献したのも,NOVAです。いろいろ問題があって騒がれ,巻き込まれた生徒さんはお気の毒とは思いますが,私に言わせりゃ,大多数の生徒さんは,自分が週何回来れるかちゃんと予測,計算してチケットを買い,首尾一貫しない教育方針はそれはそれでよいと割り切り,問題が起きる前に事前に回避していますよ。おかげで,留学のチャンスもないのに英会話の力を伸ばした人がいかに多い事か。日本人の英語力の底上げにかなり貢献したと思います。是非,頑張って立て直して欲しいと思います


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