前々からうすうすと感じていたのですが,ふと,重大な事に気付きました。
「登場人物達は一体何語を話しているんだろう?」
ええええ!? 英語でしょ?
いや~,それがですねぇ,おそらく理系の私などより,皆様の方がよっぽど御存知だと思います,英語の歴史。専門家ではないので,詳しく書きませんが,現代の英語が使われるようになったのは,実はシェークスピアの時代以降なんですよ。
じゃあその前は一体何を喋っていたのかって,英語の1番古いやつが,11世紀まで使われた古英語,いわゆるアングロサクソン語,トールキンの専門ですねっ。でも実はこれは,現代の英語とは似ても似つかないシロモノ。指輪物語で,ローハンの人達は,古英語を話すそうですが,映画でエオウィンがセオドレドの墓の前で歌った歌なんか,一言も理解できませんっ(汗)
これが何で今の英語になってきたかって,10世紀頃から,ノルマン人が現在の英国に入って,フランス語が入り,政治、法律などの公式な場での公用語はフランス語になったのだそうです。この結果,英語にフランス語が混じる事になるんですね。でも,百年戦争でフランスとの関係が悪化して,しだいにイギリス人の偉い人達も英語を話すようになり,それが庶民にも広まったというわけです。しかし一旦おふらんす被れになった英語は,もはや元には戻りません。何故フランス語が英語に似てるかって,ぶっちゃけ英語がフランス語を取り入れたから,だったんですねっ。
14世紀の,ちょうどこのお話の時代は,英語公用語化の過渡期に当ります。イギリスで英語公用語化なんて,もうっ,超ビックリですね! この頃,ようやく,法廷や議会で英語が使われるようになったそうですよ。実はこの本によく登場する単語,いきなりCranston卿の職業coronerにしても,彼の仲間達bailiff,覚えるのに苦労したgaol,Athelstanの職業friar,その他諸々,フランスから来た言葉だらけなんですよ。
それはそうと,もう1つびっくりがあります。実は,たとえCranston卿やAthelstanが英語を喋っていても,現代の英語とは全く違う発音で喋っていたようです。1400年頃から,「大母音推移」というのが始まり,現在の英語の発音になったという事ですが,それより前は,実は,ローマ字読みに近い発音をしていたのだそうです。timeがteamとか。指輪物語などトールキンの原書をお読みになった事のある方は,これ聞いてピン!と来ると思います(私も(笑))何故ドワーフの王様がDainと書いて「デイン」でなく「ダイン」と読むかって。古英語研究者らしく,大母音推移以前の発音方法を,使っていたのですね。
2章読み始めたばかりですが,完全に脱線,でした。(笑)
「登場人物達は一体何語を話しているんだろう?」
ええええ!? 英語でしょ?
いや~,それがですねぇ,おそらく理系の私などより,皆様の方がよっぽど御存知だと思います,英語の歴史。専門家ではないので,詳しく書きませんが,現代の英語が使われるようになったのは,実はシェークスピアの時代以降なんですよ。
じゃあその前は一体何を喋っていたのかって,英語の1番古いやつが,11世紀まで使われた古英語,いわゆるアングロサクソン語,トールキンの専門ですねっ。でも実はこれは,現代の英語とは似ても似つかないシロモノ。指輪物語で,ローハンの人達は,古英語を話すそうですが,映画でエオウィンがセオドレドの墓の前で歌った歌なんか,一言も理解できませんっ(汗)
これが何で今の英語になってきたかって,10世紀頃から,ノルマン人が現在の英国に入って,フランス語が入り,政治、法律などの公式な場での公用語はフランス語になったのだそうです。この結果,英語にフランス語が混じる事になるんですね。でも,百年戦争でフランスとの関係が悪化して,しだいにイギリス人の偉い人達も英語を話すようになり,それが庶民にも広まったというわけです。しかし一旦おふらんす被れになった英語は,もはや元には戻りません。何故フランス語が英語に似てるかって,ぶっちゃけ英語がフランス語を取り入れたから,だったんですねっ。
14世紀の,ちょうどこのお話の時代は,英語公用語化の過渡期に当ります。イギリスで英語公用語化なんて,もうっ,超ビックリですね! この頃,ようやく,法廷や議会で英語が使われるようになったそうですよ。実はこの本によく登場する単語,いきなりCranston卿の職業coronerにしても,彼の仲間達bailiff,覚えるのに苦労したgaol,Athelstanの職業friar,その他諸々,フランスから来た言葉だらけなんですよ。
それはそうと,もう1つびっくりがあります。実は,たとえCranston卿やAthelstanが英語を喋っていても,現代の英語とは全く違う発音で喋っていたようです。1400年頃から,「大母音推移」というのが始まり,現在の英語の発音になったという事ですが,それより前は,実は,ローマ字読みに近い発音をしていたのだそうです。timeがteamとか。指輪物語などトールキンの原書をお読みになった事のある方は,これ聞いてピン!と来ると思います(私も(笑))何故ドワーフの王様がDainと書いて「デイン」でなく「ダイン」と読むかって。古英語研究者らしく,大母音推移以前の発音方法を,使っていたのですね。
2章読み始めたばかりですが,完全に脱線,でした。(笑)