今日はTTTとROTKのビミョーな境,"The Two Towers"と題されたEpisode 9の話‥
ここ,実はとてもお気に入りなんですよ。前にも書きましたが,登場人物達が,ROTKの,運命の決戦の場所へ移動していくシーンばかりで。。。
ローハンでアラゴルンに追いついたハルバラド,アルウェン様からの言伝が‥,おっと,原作と違うでしょう。わからない所があるくせに,妙に細かい事を覚えている私(笑)。原作では,直接アルウェンの名は出さず,"the Lady of Rivendell"からの言伝だったと思います。この頃,the Ladyと言えば,大抵,ガラドリエル或いはエオウィンを指していたので,いきなり別のthe Ladyの出現に,おや?と思ったんですよ。やんごとなき女性の名前を直接口にしない所が,なんとなく日本と似ているなあ,と,思ったもので。
アラゴルンに連れて行ってもらえないメリーは,ここでセオデンに剣を捧げて忠誠を誓うのですが,そこで余計な事が頭をよぎってしまいました。エオウィンは,セオデンに忠誠を誓ったのか? 多分,正式の方法でやる事はセオデン自身が許すはずないだろうから,もしやったとしたら,ある晩セオデンの居室の方向に向かって密かに剣を掲げて誓いの言葉をつぶやくとかしたのでしょうかね?
しかし,またさらに余計な疑問が頭に浮かんでしまいました。
映画のアルウェンは,一体誰に捧げて剣を振り回していたのか?
BBC版ではこの(ハルバラド)シーンと兎のシチューがシンクロしているんですね。映画版では,まだこれからヘルム峡谷の戦いに臨もうという所でしたが。(TTT SEEのちょうど1枚目~2枚目に切り替わる所で) サムとゴラムが鍋問答をしている最中に鳥の鳴きまねが聞こえて,ファラミアに見つかってしまいますが,また原作と微妙に違いますね。ちょっとタイミングが早いですね。時間がないせいでしょうか。
で,私はこの期に及んで"I am Faramir, Captain of Gondor."にウケてしまいました。と言いますのも,この頃Odysseyを読んでいる事もあって,"son of ~"(~の息子)という言い方にすっかり慣れてしまったもので,この言い方はやや突飛に聞こえてしまったんですよ。おかげで彼は読者の皆さんに「大将」と呼ばれているんですよね。まあ確かに,ここでは,フロドにも読者にも,彼がボロミアの兄弟だって事を隠す必要がありましたんで,しょうがないですが。。。フロドは,ここで自分の事もサムの事も,"son of ~"と紹介してますね。
ただ,それで結局,この物語の中では,その後も彼の事を"son of Denethor"と言う事は,全然ではありませんが,ほとんどないんですよね。これはまた何ともな皮肉ですねえ。。
それで,ファラミアがフロドとサムをヘンネス・アンヌーンに連れて行く所も,何か今までと違ったモノを感じました。これもOdyssey効果で。古いヨーロッパでは,治安のリスクもあったはずなのに,自分の領地に来た見知らぬ旅人に対する「おもてなし」の習慣があったんですよね。だから,わざわざ秘密の場所ヘンネス・アンヌーンに連れて行くというのは,話を聞きたいというのもありますが,「おもてなし」の意味もあったのだと思います。原作では,ファラミアが盛んに"courteous"という言葉を口にしているのがその表れ? おみやげもあげるますよね。
そう言えば,ホビットの冒険でのビルボのドワーフのもてなしに始まって,裂け谷,ロスロリアン,エドラス,まあミナス・ティリスも,確かに皆そうなんですよね。おみやげをくれる所も少なからずありますね。
余談ですが,そのヨーロッパの古い習慣を今も伝える場所が,ニュージーランドにあるそうです。ロッジという宿泊施設。え?ロッジ? でもこれは日本で言うロッジとは随分違うそうです。ホテルとも一味違い,ご主人が旅人を文字通り「もてなす」のだとか。おみやげもあるのかな? 私も今年3月に行った時,どこかで"xxxx Lodge"という看板を見かけました。
何故またニュージーランドに?というのも不思議ですが,あそこは「絶海の孤島」状態ですので,昔の物がそのまま残り易かったんじゃなかな。本家以上にスコットランドらしい町があったりとかする位ですから。
もちろん一般の人も泊まれるので,挑戦してみたい?と言いたい所ですが,それには,お金,英会話,だけの問題じゃなくて,それ以上にもう1つ身に付けなくてはいけないものがありますねえ。
courtesy。(汗;)
読書と旅行はいろいろ糧(トリビア)になる事があるなあと思ったのでした。
エオウィンが馬鍬砦でアラゴルンを引き止めるシーンがありますが,この時アラゴルンが,選んだのではない,行かなくてはならないのだ,というような事を言いますね。ここに,何か「女性にはそんな(選ぶと言う)余裕があっていいねぇ」とちょっと羨ましがっているような気がしてならないのは,私だけ?
後にエオウィンが恋に落ちる事になるファラミアは,それこそ剣も弓も扱えますよ,ですが,実はこの時エオウィンが1番嫌がっていた仕事をする人なんですよね。
で,イヤミとまでは言いませんが,そういう人と一緒になってしまうという所が,やはりちょっと,トールキンさんちょっくら皮肉入れてるな,と思ったのは,のはやっぱし私だけでしょうか?
Disc 9 の最後,エオウィンがメリーを馬に乗せると,勇壮な男声ソロのセオデンのテーマ曲が流れます。ここすごくいいなぁ~。
ここ,実はとてもお気に入りなんですよ。前にも書きましたが,登場人物達が,ROTKの,運命の決戦の場所へ移動していくシーンばかりで。。。
ローハンでアラゴルンに追いついたハルバラド,アルウェン様からの言伝が‥,おっと,原作と違うでしょう。わからない所があるくせに,妙に細かい事を覚えている私(笑)。原作では,直接アルウェンの名は出さず,"the Lady of Rivendell"からの言伝だったと思います。この頃,the Ladyと言えば,大抵,ガラドリエル或いはエオウィンを指していたので,いきなり別のthe Ladyの出現に,おや?と思ったんですよ。やんごとなき女性の名前を直接口にしない所が,なんとなく日本と似ているなあ,と,思ったもので。
アラゴルンに連れて行ってもらえないメリーは,ここでセオデンに剣を捧げて忠誠を誓うのですが,そこで余計な事が頭をよぎってしまいました。エオウィンは,セオデンに忠誠を誓ったのか? 多分,正式の方法でやる事はセオデン自身が許すはずないだろうから,もしやったとしたら,ある晩セオデンの居室の方向に向かって密かに剣を掲げて誓いの言葉をつぶやくとかしたのでしょうかね?
しかし,またさらに余計な疑問が頭に浮かんでしまいました。
映画のアルウェンは,一体誰に捧げて剣を振り回していたのか?
BBC版ではこの(ハルバラド)シーンと兎のシチューがシンクロしているんですね。映画版では,まだこれからヘルム峡谷の戦いに臨もうという所でしたが。(TTT SEEのちょうど1枚目~2枚目に切り替わる所で) サムとゴラムが鍋問答をしている最中に鳥の鳴きまねが聞こえて,ファラミアに見つかってしまいますが,また原作と微妙に違いますね。ちょっとタイミングが早いですね。時間がないせいでしょうか。
で,私はこの期に及んで"I am Faramir, Captain of Gondor."にウケてしまいました。と言いますのも,この頃Odysseyを読んでいる事もあって,"son of ~"(~の息子)という言い方にすっかり慣れてしまったもので,この言い方はやや突飛に聞こえてしまったんですよ。おかげで彼は読者の皆さんに「大将」と呼ばれているんですよね。まあ確かに,ここでは,フロドにも読者にも,彼がボロミアの兄弟だって事を隠す必要がありましたんで,しょうがないですが。。。フロドは,ここで自分の事もサムの事も,"son of ~"と紹介してますね。
ただ,それで結局,この物語の中では,その後も彼の事を"son of Denethor"と言う事は,全然ではありませんが,ほとんどないんですよね。これはまた何ともな皮肉ですねえ。。
それで,ファラミアがフロドとサムをヘンネス・アンヌーンに連れて行く所も,何か今までと違ったモノを感じました。これもOdyssey効果で。古いヨーロッパでは,治安のリスクもあったはずなのに,自分の領地に来た見知らぬ旅人に対する「おもてなし」の習慣があったんですよね。だから,わざわざ秘密の場所ヘンネス・アンヌーンに連れて行くというのは,話を聞きたいというのもありますが,「おもてなし」の意味もあったのだと思います。原作では,ファラミアが盛んに"courteous"という言葉を口にしているのがその表れ? おみやげもあげるますよね。
そう言えば,ホビットの冒険でのビルボのドワーフのもてなしに始まって,裂け谷,ロスロリアン,エドラス,まあミナス・ティリスも,確かに皆そうなんですよね。おみやげをくれる所も少なからずありますね。
余談ですが,そのヨーロッパの古い習慣を今も伝える場所が,ニュージーランドにあるそうです。ロッジという宿泊施設。え?ロッジ? でもこれは日本で言うロッジとは随分違うそうです。ホテルとも一味違い,ご主人が旅人を文字通り「もてなす」のだとか。おみやげもあるのかな? 私も今年3月に行った時,どこかで"xxxx Lodge"という看板を見かけました。
何故またニュージーランドに?というのも不思議ですが,あそこは「絶海の孤島」状態ですので,昔の物がそのまま残り易かったんじゃなかな。本家以上にスコットランドらしい町があったりとかする位ですから。
もちろん一般の人も泊まれるので,挑戦してみたい?と言いたい所ですが,それには,お金,英会話,だけの問題じゃなくて,それ以上にもう1つ身に付けなくてはいけないものがありますねえ。
courtesy。(汗;)
読書と旅行はいろいろ糧(トリビア)になる事があるなあと思ったのでした。
エオウィンが馬鍬砦でアラゴルンを引き止めるシーンがありますが,この時アラゴルンが,選んだのではない,行かなくてはならないのだ,というような事を言いますね。ここに,何か「女性にはそんな(選ぶと言う)余裕があっていいねぇ」とちょっと羨ましがっているような気がしてならないのは,私だけ?
後にエオウィンが恋に落ちる事になるファラミアは,それこそ剣も弓も扱えますよ,ですが,実はこの時エオウィンが1番嫌がっていた仕事をする人なんですよね。
で,イヤミとまでは言いませんが,そういう人と一緒になってしまうという所が,やはりちょっと,トールキンさんちょっくら皮肉入れてるな,と思ったのは,のはやっぱし私だけでしょうか?
Disc 9 の最後,エオウィンがメリーを馬に乗せると,勇壮な男声ソロのセオデンのテーマ曲が流れます。ここすごくいいなぁ~。