goo blog サービス終了のお知らせ 

ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Crown in Darkness : (3)

2008-09-12 23:35:55 | Athelstan・Doherty
ここでQueen-Dowagerという言葉が出て来まして,てっきり,ヨランダの名字かと思いましたが(笑),"dowager"とはお金持ちの未亡人をちょっとからかい気味に表す言葉だったのだそう。

会見が終わり,邸宅の外に出たコーベット,門番は来た時よりずっと態度を和らげ,すぐに帰ってもよいし,一晩泊まって,朝一の船で渡ってもよいと言います。コーベットは,「王太后のお付きの,あばずれ娘は誰だね?」と門番に持ちかけ,彼女の名前(アグネス・レノックス)を聞き出す事に成功。

一晩滞在する事にしたコーベットは,王が亡くなった当日,船付き場で世話役をしていた人物,王と同名のアレキサンダーと話をする機会をゲット。アレキサンダーは,仲間と酒を飲んでいて,相当酔っ払っていましたが,当日は王のお供は2人,うち1人は町の酒場で一緒に飲んでいたそう。しかしもう1人は何をしていたのか,王妃は夫が来ると連絡を受けていたのに,何故迎えを出さなかったのか,いろいろ気になります。

ただの「おくやみ旅行」にしては質問し過ぎ,と,思われるのが嫌なコーベットは,翌朝さっさと出発,…しようとしたら,王太后のお付きの,例のチャラチャラ侍女,アグネス・レノックスが声をかけてきます。しかしコーベットは,何故か「また今度ね」?(^^;)と,慌てて逃げます。

そして修道院に戻り,図書館で優雅に読書。え~,職業柄フランス語とラテン語に堪能な彼は,ネイティブの言葉が理解できない国では,きっとそこが1番居心地がいいのでしょうねぇ。(笑)


Crown in Darkness : (2)

2008-09-11 22:52:24 | Athelstan・Doherty
コーベットは滞在先のホーリールード修道院を少し楽しむ余裕が出て来ました。共通語はここでもフランス語とラテン語だそうで。まあ,現在はスコットランド人は英語を話しますが,最初からそうだったんじゃないよ~,という事情はわかりますね。当時イングランド人が国際的に活躍しようと思ったら,フランス語とラテン語が必須だったんですね。(笑)

彼らに今の世界,見せてあげたいねぇ。(笑)
な~んて,800年後に世界中で日本語が話されているかも(ないない)

コーベットは,まだ王が亡くなった時にいたキングホーンの館にいる元王妃(現在は王太后ですね)ヨランダに会いに行く事を決意します。

彼は、Firth of Forthを渡る為、Queensferry(こちらの地図参照)という船着場にやって参りました。。。船着場(Ferry)というと,また指輪物語の光景が浮かんでします(笑)が,そこから船に乗り,珍しく英語を話せる船頭から(船頭がさらに金を要求しようとしたらナイフで脅してる(笑)),当日,王を向こう岸に無事送り届けた後、誰かが待っていたという情報をゲット。しかし当日は,その周辺で、死者が多数出たほどの嵐だったようです。

コーベットは船を降りて,海辺の崖の上の道を進みます。王様が亡くなった場所,キングホーン岬は,そんな崖の最も高い地点。潅木の一部がわざと引っ張られたようになっていましたが,王様の死に関係あるのかどうか不明。

コーベットは注意深く岬を降りて,麓の要塞のような塔のある邸宅に到着。そこでイングランド王とバーネル卿の名代と言って,前王妃ヨランダにお目通り。ヨランダは,コーベット的には,美人だけど性格の悪さが顔に出ている?そうで,この女の為に命を賭けて嵐の日に会いに来るか?とますます疑問をもつコーベット。

それにしても,ヨランダの後ろで何やらクスクスしている侍女が気になります。


Crown in Darkness : (1)

2008-09-11 22:51:30 | Athelstan・Doherty
さて,本編は,ヨランダを迎えに行く王様の様子から。彼は相当無理やり馬を蹴りながら(汗)進んでいたようです。馬は一生懸命走りましたが,突然躓き,王様も馬ももんどり打って真っ逆さま。。。(汗)

王様が,お供も付けずに花嫁を迎えに行くですか,現在では,普通は,考えられませんねぇ。。


続いて,エジンバラに到着して,バーネル卿に手紙を書いているコーベットです。当時の,イングランドからスコットランドへの旅は大変だったようです。前回の事件から2年経っているそうですね。彼はいまだに,彼が愛した女をためらいもなく火あぶりの刑に送った王様とバーネルの事をぐちってます。(^^;)

そして彼は怖い(笑)スコットランド兵を思い出してます。下っ端は変な言葉(^o^;)を喋っていたそうですが,若いリーダーはフランス語を理解したとありますので,当時の公用語はフランス語なのでしょうかね。現代では考えられない、ちょっと不思議な感覚ですね。

このスコットランドの景色に関する記述,"Vast forests of pine, dark and forbidding, where boar and wolf ruled; wide wastes of lonly, haunting moor, bogs, mountains and lakes covered theland."は,ホビットや指輪物語に出てくる風景に非常に近いですね。

バーネル卿がコーベットにこの仕事を依頼したのは王の死後間もない3月末,そこから7週間もかけてエジンバラに来たのだそう。てことは,5月。日本なら良い季節ですが,スコ国では「寒々」なのね。(まあ,イングランドで6月にストーブって位だし。。)。。ここで,突然ですが、コーベットは36才という事がわかります。はあ,第1作を読んだ時30ちょい過ぎだろうと思いましたが,予想通りね。しかし,このシリーズのほとんどは,今回の本の15年後位になるので,シリーズのほとんどは、50才過ぎの渋いコーベットが活躍する事という事ですね。

コーベットは,スコットランドには秘密裏にやってきたようです。実際,今回の仕事の依頼人はバーネル卿本人で,イングランド王にさえ,彼の仕事は公開されません。。。という事で,まずは,ただの旅行?のふりをして,ベンスティードというイングランドの外交官に会い,スコットランドの王様の死についての情報を集めます。

まあ,不思議な点というと,何故嵐の日に供も付けず,慌てて新王妃に会いに行ったのか? に尽きますね。しかも王と王妃は,それほど仲良しではなかったというような噂もあったらしいです。

ともあれ,ノルウェーに住むアレキサンダーの幼い孫娘マーガレットが,次の王位に付くべく,向かってくるのだそうです。


Crown in Darkness : Introduction

2008-09-05 23:10:38 | Athelstan・Doherty
ちょっと薄い本を読みたかったので(笑),またドハティに戻って参りました。今度はヒュー・コーベットシリーズ第2弾です。
Crown in Darkness (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)Crown in Darkness (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
価格:¥ 1,504(税込)
発売日:1991-02-11

今回のお話は,13世紀のスコットランド王アレキサンダー3世の死の謎解きだそうです。彼は,ある嵐の夜,新しい后フランス王女ヨランダに会いに行く途中,落馬して亡くなりました。彼はその前5年の間に,長男次男を次々失い跡継ぎがいなかった為,王様になりたい輩がうじゃうじゃ。(そんなに王様って魅力的な商売か?(爆))当時国際的にも,イングランドやフランスから注目される立場だったスコットランドの王様の椅子について,何か企み等なかったのかどうか,ロバート・バーネル卿は,忠実な部下の書記官,ヒュー・コーベットを,調査に派遣しました~。

まだデビュー間もない頃のドハティさんの文章が,固い固い。(笑)

ところでこのアレキサンダー3世は,名君だったそうで,彼の在位中はスコットランドはかなり栄えたのだそうです。彼の死により,イングランド王エドワード1世が介入、スコットランド国民に苦痛を与える事になり、あのウィリアム・ウォレスの活躍につながったのだそうです。


The White Rose Murders : 感想

2008-06-14 11:04:59 | Athelstan・Doherty
いや~,結論から言うと,実は,今まで読んだドハティ小説で,1番面白かったですよ~。「Satan in St.Mary's」は,まだデビュー直後の作品だったからしょうがないのかな?というのもあるし,アセルスタンシリーズとコーベットシリーズは,ロンドンがベースでそこからほとんど動きませんが,この話は旅行が多かったというのも一因かもしれません。あるいは,他の2つのシリーズは,コンビの真面目な方が主人公ですが,コレはそうでない(笑)方が語るので,より面白いのかもしれませんね。

ドハティ小説で1番好きなキャラクタはアセルスタン,で,それは今も変ってないと思うけど,ロジャー・シャロットにベンジャミン・ドーンビー。。! 不思議な魅力のある人達ですねぇ。これを語る時のシャロットは,90才の因業爺(笑)ですが,話の中では,調子の良い不良少年,でも,真面目,なんですよね。ベンジャミンは一見ひ弱なお坊ちゃま,ですが,曲者。(笑)性格は全然違うのに,2人共天然,2人共ボケ?,のホントに不思議なコンビです。

コンビの年齢についてですが,2人共20才そこそこの若者です。これも他のシリーズと違いますね。コーベットシリーズは,最初は比較的若いですが,実はシリーズのメインはその15年後位になるのだそうです。でもこのシリーズは,5巻でも10年と経っていません。つまり,このシリーズは,他の2つのシリーズに比べて,圧倒的に若いコンビなんですよ。(もっとも,語りが90才の爺ですので,何となくジジ臭く感じてしまいますけど(爆))

中世ミステリーというジャンルが新鮮で読み始めたドハティシリーズですが,今回は,歴史カテゴリー上中世ではなく,ルネッサンス期になるんですね。という事で,歴史的なバックグランドの情報が多くて,勉強するのが大変でした。(^^;) さらなる理解の為に,これをオーダー中。

The Other Boleyn Girl - Limited Edition Sleeve and Free Bookmark (Exclusive to Amazon.co.uk) [2008]The Other Boleyn Girl - Limited Edition Sleeve and Free Bookmark (Exclusive to Amazon.co.uk) [2008]
Price: £12.98
発売日:June 30, 2008


当時,フランスはイタリアと組もうとしていたし,スペインは虎視眈々と力を付けていたようです。お気に入りのキャラクタになったアグリッパが,こんな事を言ってました。
England is balanced on a tightrope above these clashing powers and dare not make a mistake. These islands shoud be united - England, Ireland, Scotland and Wales - under the one king, and who better than our noble Henry?
あのろくでなし(笑)も,それだけのポテンシャルを持っていたという事ですね。また彼の後,娘のケイト・ブランシェットじゃない(笑)エリザベスはイングランドの独立を守りつつ,結果的にスコットランドの王をイングランドの次期王に就けて連合を果たし,大英帝国の基を築いたんですね。

また話が逸れましたが,このシリーズも,これからも楽しんで読めそうです!

追記:双子?「スカート履いた殺し屋」(笑)コリンとアレインも忘れられません。。が,一体誰が(何が)彼らのモデルなのでしょうねぇ。。。(^o^;)


The White Rose Murders : Chapter 10-12

2008-06-14 09:26:37 | Athelstan・Doherty
シャロットは,ル・コクドールに連れて来られて,食事を与えられ,休憩。目を覚ますと,ベンジャミン。彼は,謝りながら,何故遅れたか,説明しました。スコットランドでの用事の後,何と,Sweating Sicknessにかかっていたんですね。(汗) 前も書きましたが,現在で言えば,新型インフルエンザのような,でも,謎の病気です~。また,彼は,実はムーディから預かった「土産」が,シャロットを狙う殺し屋への合図だったと説明。

シャロットは,フランシスコの修道士からゲットした暗号解読情報を耳打ち。2人は,宿を後にして,サン・ドニ に向かいます。シャロットはこっそり,悪い思い出しかない宿に放火。(^^;)

2人は,セルカークが遺した箱を受け取ります。中には紙の資料が幾つか入っているようです。で,その中に「真実」があるようなのですが,何故かそれらしい物が見当たらないようです。

ベンジャミンとシャロットは,イギリスに戻って来ました。どうして知ったのか,ドーバーの酒場でアグリッパがお出迎え。(ま,一応,ベンジャミンの渡仏は,アグリッパの上司でもある枢機卿の管理下ですが)でも,アグリッパ,結構好きです,私。(笑)犯人でない事を祈りたいですねぇ。。しかしそこからの道は大変。3人は,今度はプロの殺し屋のお出迎えを受けます。(汗)

マーガレット皇太后の一行は再びロンドン塔に滞在中でした。迎えに出たケーツビーが,さらに殺人。。おっと,一応自殺,があったと報告。(そう言えば,ヤバイぞ,あまりそういう言葉を使うと,予告.inに登録されちゃうんだな)ベンジャミンは,すぐ自殺じゃないと見抜きますが,皆さんはこれで一件落着と思い,ご馳走が振る舞われました。(そのわりにしょぼい食卓だたけど(笑))

11章に入った所で不思議な記述を発見。
エジプト人がどうとか,ヘースティングズの戦いがどうとか。。。。これは,ドハティさん,

To Kill a MockingbirdTo Kill a Mockingbird
価格:¥ 883(税込)
発売日:1988-10


を読んでますね。(笑) To cut a long story short(笑),昔,萩尾望都のマンガで,娘婿のご先祖様がゲルマン民族の主な6種族のどこにも属してない事を不服に思い,その父に似ているという理由だけで孫の兄妹の兄だけに嫌がらせをするドイツ人の婆に,めっちゃ腹立った事があるんですが,上の本の1ページ目に,アメリカ人(もちろんアメリカ人のほんの一部だと思いますよ)が,ご先祖様が中世ヨーロッパの天下分け目の戦いの時誰に仕えたかを気にすると書かれていて,ドイツ婆と同レベルじゃん,と大いに呆れたんで,記憶に残っていたんですよ。(それを言うなら,アジア圏とイスラム圏は2000年前に既に文化を持ち交易していたけど,当時のヨーロッパなんか,まだ野蛮で遅れていて,とてもそんなレベルじゃなかったじゃんと言い返してやりたいね)

で,話が完全に逸れました(汗)
ベンジャミンとシャロット,いよいよ,いろいろな事がわかってきたようです。ここで彼らは,ロンドンの外にある,使われなくなった教会に,エサを撒いて犯人をおびき寄せる事を計画。これは見事に成功。犯人と,無関係な人物まで(笑)教会にやってきます。

‥という事で,ここからは事件解決なので,略。


The White Rose Murders : Chapter 9

2008-06-12 23:37:47 | Athelstan・Doherty
全体の2/3ほど読んだ所ですが,楽しいシャロット爺のお話,一転して,非常に心配な章になってしまいましたよ。
シャロットは単身渡仏,待ち合わせの宿ル・コクドールに到着,セルカークについて,情報を少しゲット,ムーディにパリの女性へと頼まれたお土産を置いた,までは予定通りでしたが,ここで調子に乗ってちょっと天然っ気(笑)を出したら,いきなり刺客。

ここで助けてくれたのは,ジョアキムというフランシスコ派修道士。彼は自分はマイヨタンという組織に所属している,との事。また,彼がこれから行くと言った場所の名が,セルカークの暗号と一致するのでちょっと嬉しい。。と思いきや,シャロットの泊まった部屋に誰かが押し入り,荷物と金を全部取られたという知らせが。。。

異国で一文なしになったシャロット,しばらく鍛えられた(笑)逞しさで凌ぎますが,やがて真冬になり(汗),約束の時期を過ぎてもやって来ないベンジャミンを心配したり,恨んだり。。。そして,何と,人食い狼の一団(え?!パリ,でしょ?)に追われ,逃げた先は,クロード・ブルサックとジャン・カポーティという男達の隠れ家。彼らは,マイヨタンのメンバーでした。マイヨタンとは,石川五右衛門のような義賊の組織。金持ち等から盗みを働き,貧しい人達で山分け,なんですね。ここで命拾いしたシャロット,春になるまで何とか生き延びますが,ある日,酔っ払ってブルサックの天敵に出くわし,騒動になり,ブルサックだけは逃げますが,カポーティとシャロットは捕まり,裁判の末,盗みやら強盗やら騒動やら,いろいろごった煮の罪状で,判決はもちろん(汗)釜茹でならぬ,絞首刑。

今回は,もちろん(汗)誰も助けてくれず,刑場まで連れて行かれ,階段上って,首に縄をかけられ,。。。私は,ウィル・ターナーが剣を足台に突き刺して,キャプテン・スパロウがぶら下がるのを間一髪で食い止めたシーンを思い出しましたが,。。。いやまさに,全く同じタイミングでした。飛んで来たのは剣じゃなくて,「そいつはダメだ!」の声。


The White Rose Murders : Chapter 7-8

2008-06-12 00:21:07 | Athelstan・Doherty
そうそう,私はマーガレットさんの呼称を間違えていた事に気付きました。彼女とジェームズの間にできた息子が,まだ幼いながらもスコットランドの王様なんですね。そりゃ当然だわ。マーガレットさんは,王妃様じゃなくて,皇太后様でした!

さて,ノッティンガムのお城で,ベンジャミンとシャロットは,シャロットによれば,「クリーチャ」(笑)な,トウィードルダムとトウィードルディのような(笑),スカートにサンダル履きの(笑)2人組,コリンとアレインという,恐ろしい殺し屋に出くわします。2人は彼らの命を狙っていたのではなく,アンガス伯爵の家来で,護衛?の為に,ロイストンへの帰途に一緒に送られる事になりました。

しかしコイツら非常に失礼な連中で,"he turned, raised a leg and farted like a dog."日本人ならどんな無作法な奴でも,初対面の人に対して決してやらないような事を。。。(爆)

ベンジャミンは,アービンとコンタクトを取っていた男と思われる人物を発見。酒場に入った所で話しかけます。彼の名はオズワルドといい,セルカークが残した詩の一部の意味がゲットできましたが,もっといろいろ聞こうと思った瞬間。。。(汗)

ロイストンに戻ったベンジャミンとシャロットは,それぞれスコットランドとパリに行くと皆に言います。シャロット,実はフランス語,少しできるんですね。

ところが,ベンジャミン,そう言って邸宅を出た直後,突然行き先を,ロンドンに変更。彼らは,大胆にも,シーン城(現在のリッチモンド城)にあるジェームズ4世の遺体が本物かどうか怪しんでいるんですね。

ベンジャミンとシャロットは,一路ロンドンへ向かいます。
と,突然,「服を脱いでくれないか。」とベンジャミン。シャロット,めっちゃ焦ります。(爆) これに対してベンジャミン,"Don't worry. I have no design on your lithe, young body."を私,最初,「大丈夫だ,君の若いしなやかな体にいたずら書きしようとしているのではない。」という意味かと思って,爆死(^o^)。でもよく調べてみたら,「大丈夫だ,君の若いしなやかな体をモノにしようというつもりはない。」。。でした。。(結局爆)ベンジャミンは,ジェームズ4世が生前鎖(お,邦題のタイトルロールですねっ)を肌身離さず見に付けていたと聞き,シャロットに数日間付けてもらって,跡が付くかどうか試そうとしているのでした。

ベンジャミンが,枢機卿の命令書(彼がどこにでも行ける事を示す)をふりかざし,安置所に潜入成功。遺体を観察した結果,戦場で受けたと思われる傷がたくさん付いている事を確認。但し鎖の跡は見つかりませんでした。出てきた所で,ヘンリー8世の第1の妻,アラゴンのキャサリン王妃に出くわします。シャロットは,マーガレット皇太后を「bitch」,アン・ブリンは「whore」と呼ぶのに(笑),キャサリン王妃は好きなんですね。(^^) 親切そうな王妃に思わず「ジェームズ4世の御遺体はどのように南に運ばれたのですか?」と質問。王妃は詳しく説明してくれます。確かにジェームズ4世でしたか?(大胆)の質問に,「生前にお会いした事がないので,亡くなられてはわかりませんわ。」と率直にお答え。「セニョールドーンビー,セニョールシャロット,お気を付けなさい。夫もこの件には関心を持っていますわよ。」

ここでようやく,シャロットはドーバーへ向かう事になりました。


The White Rose Murders : Chapter 6

2008-06-12 00:17:26 | Athelstan・Doherty
レスターの町の,アービンが持っていた納品書の酒場シー・バークで,彼らはアービンが常連だった事,顔にあざのある男と会っていた事を突き止めます。

ロイストン邸に戻ってきたベンジャミンとシャロット。ベンジャミンは敢えて憶測は語らず,見た通り,つまり,修道院にいたら行商人がアービンの死体を持っていたという事だけを話します。任務に失敗したと聞いて,機嫌の悪いケーツビー,何故か薄ら笑いのアグリッパ。他のメンバーもそれ見た事かと。2人は,翌日,アグリッパと一緒に,スコットランドの要人に会わなくてはなりません。早朝,シャロットはベンジャミンに起こされます。慌ててロイストン邸を出る2人。しばらく進んでから,彼が差し出したのは,白バラでした。

そこへアグリッパが追いついてきます。今シャロットが最も怪しんでいるのがアグリッパ。思わず,あなたは誰ですか?と聞きます。すると「私は枢機卿の為に働いている。枢機卿は嫌われているのだよ。だから守ってくれる物が必要だ。特に彼は王を恐れている。実は王はマーリンに予言された,ジョン王から12代後の暗黒のプリンスなのだよ。彼は血と破壊の後に治世を終えるであろうと予告されているのだ。」

(それって当ってますよ(^^;) でも,ヘンリー8世の治世の最初に,ホントにこういう事を予言した人ってどのくらいいたのでしょうね)

一行はノッティンガムに到着。もう,相変わらず町は汚い事。(汗) また,彼らは,ここで町の兄弟が斬首刑に処せられる所を目撃してしまいます。この時代,通常の犯罪は絞首刑,反逆罪は斬首刑,さらにヒドイ裏切りは例のあの刑になったようです。(どれも極刑には変わりないぞ(滝汗))反逆罪の定義って,支配者のサジ加減1つで決められる事ですから,う~ん,つまり,通常の斬首刑に処せられる方々は,道徳的には悪い事はしてない,という事ですね。(泣)処刑人の方々も辛かったでしょうね。(マクネアみたいな奴もいるけど。。)

で,お城に到着。スコットランドの紳士方,故ジェームズ王の親族ドービニュイ卿と,マーガレットの現在の夫アンガス伯爵にお目どおりです。シャロットはスコットランドの旗にライオンの紋章がある事に気付き,セルカークが遺した詩の中にライオンが出てくるなあと思いを馳せます。しか~し,スコットランドの旗なんかいくらでも見た事のあるはずのケーツビーやアグリッパが,何故それを含んだ詩を見た時,何もわからんと言ったのか,めちゃめちゃ不審に思う私です。だって,それ,私だって気が付きましたよ。(笑)

ドービニュイ卿は紳士らしくてしっかりしていて親切な人ですが,アンガス伯爵は,何か大きな駄々っ子みたいです。(汗)


The White Rose Murders : Chapter 5

2008-06-08 17:30:14 | Athelstan・Doherty
翌朝,皆で朝食を取ろうとしたら,1人来ません。
案の定,第2の殺人勃発。今回は,ベンジャミンとシャロットが一緒に止まった部屋の隣の部屋に泊まった人物。ベンジャミンが口のにおいを確認して毒殺と判断。(Athelstanシリーズでもこれで毒殺かどうかを判断してました)傍らにカップがあり,ワインが少し残っていましたが,そちらには毒はありません。(アグリッパが舐めて(^^;)確認) そして白いバラ。

シャロットは,その人物と,前夜最後の挨拶を交わしました。その後寝付けませんでしたが,不審な物音は聞いてません。

王妃様は激怒です。彼女はヨーク派リチャード3世に打ち勝ったランカスター派ヘンリー7世の長女であり,犯人が,ヨーク家の象徴白バラを現場に残しておく事に不快感を示すのも当然です。

王妃様のお付き女官キャリー女史が,シャロットが被害者と最後に会ったでしょ,第1の被害者と最後に会ったのはベンジャミンさんじゃありませんでしたっけ?と,鋭い観察を。。しかし王妃様は,ウルジーさんの甥はどこも怪しい所はありませんよ!とたしなめます。

ベンジャミンとシャロットは,ここで,ウルジー卿のスパイ,ジョン・アービンに,コールドストリームの修道院まで,会いに行く事になっています。シャロットは,何故アービンが直接会いに来ないのかいぶかしがりますが,ケーツビーによれば,ここにセルカークらを殺した反逆者がいるからだとの事です。(しかしキャリー女史のせいで,いみじくも彼らに疑いがかかってきた所なのですが。。(汗))

‥で,言われた修道院に着いたのですが,出てきたのは,どこか小狡い感じの若い女性の修道院長,しかも,修道女の服装でなく,俗世の服装です。2人は枢機卿の手紙を彼女に見せ,アービンという人と会う約束をしていると言いますが,そういう人物は来てないとの事。翌日も,その翌日も待ってみましたが,アービンは現れません。

翌日,行商人が道で遺体を見つけたと言って修道院に持ち込みます。シャロットは,秘密のポケットからジョン・アービンと書かれた,レスターの酒屋の納品書を発見。それを見てベンジャミンとシャロットは,ここにいてもムダと感じて,立ち去ります。

ベンジャミン,誰が犯人か,わかってました。とにかく,最後の手がかりを求め,レスターに戻ってその酒屋に行く事に。


Run!Run!Run!