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ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Spy in Chancery : 5

2008-11-09 11:15:58 | Athelstan・Doherty
Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
価格:¥ 1,209(税込)
発売日:1991-07-04


ランカスターのコーベット嫌いの原因は,兄王が,彼よりコーベットを信頼しているから?なんですかね? ま,とにかく,彼は,ぶしつけに,ポエールとフォーヴェルを殺した犯人を捜せ,とだけ。

コーベットはラナルフを従え調査開始です。ようやくポエールが最後にいた酒場を発見,ヘンな訛りの外国人(笑)に,機嫌悪そうですが,足が不自由な乞食が彼に付いて言ったと証言。続いて,フォーヴェルのアパートを発見。

"Je suis Anglais."

あ,これ位のフランス語ならわかるよ~(笑),私はイングランド人だ。。。すると,管理人の女性はイングランドのデボン出身で英語が話せるという事で,よくイングランド人にアパートを貸すのだそう。フォーヴェルはアパートの前で喉を刺されて死んでいたそうですが,彼の手から,彼が最期に乞食に渡そうとしたスー硬貨がこぼれ落ちていたと言います。

コーベットは,外交団一行の素行調査を開始。まず,ウォータートンに目を付けます。彼は身分の割りには優雅な服装だし,会話には注意深い,確かに何かありそうです。また,母がフランス人で,フランス語はネイティブ並み,なので,夜のパリを歩くにも,怖い物はないのだそう。

ウォータートンが出掛けるのを見て,尾行を試みるコーベットです。彼はある酒場に入りました。一体何の用事かと待っていたら,現れたのは,ドゥ・クラオンとトロイのヘレンも羨むほどの美女。。。そして彼女と楽しそうにお話するウォータートン。それを見届けたコーベット,帰り道にさんざん乞食にまとわりつかれ,怖い思いをしました。


Spy in Chancery : 4

2008-11-07 23:04:57 | Athelstan・Doherty
Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
価格:¥ 1,209(税込)
発売日:1991-07-04

シモン・フォーヴェルは,エドワード王の,え~と,agentっていかなる風にも訳せますけど(笑),スパイ? 外交官? 代理人? で,主にガスコーニュの事についてフランス側と交渉するのが,現在のお仕事。フランスはガスコーニュをぶん取っていて,返還する気がないんですね。え,ガスコーニュってフランスじゃんって思います(^^;)けど,イングランドにとっては,やっぱり,まあ,現在の,北方領土問題のような物ですね。

で,フォーヴェルという人は,信心深くはないけれど,パリの自宅近くの小さな教会の,世間のギラギラも陰謀も関係ない,清らかな雰囲気が好き。本日は亡妻の命日です。彼は仕事で妻の死に目に会えなかった事を非常に悔いて,毎年命日の,妻の亡くなった時間にお祈りしているそうです。

何か,コーベットによく似た人ですね。

。。。な~んて感心していたら,

ポエールと定期ミーティングしてた? それはやばいと思った瞬間,しつこい「乞食」がっ!!(泣)

コーベットは,パリに到着。食べ物等,結構楽しんでおります。一行は,やがてフィリップ4世に謁見。高価なオコジョ(って要はイタチね)の毛皮に縁取られた青いビロードのガウン,肩までの金髪のイケメン王様。。

がっ; コーベットは,王の隣に,と~んでもない人物を大発見!(笑)で,腰を抜かさんばかりにび~っくり。ドゥ・クラオンでございます~。

この外交団,表向きはガスコーニュの返還交渉に来たんですね。(今頃納得(笑))ですがもちろん,交渉は難航。シモン・フォーヴェルが殺されたと聞いて,騒然のイングランド交渉団。ですが,もちろんフランスのスパイを捜しに来たなんて言えませんので(笑),若造の王様に言いたい放題言わせざるを得ません。


Spy in Chancery : 3

2008-11-07 23:01:35 | Athelstan・Doherty
Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
価格:¥ 1,209(税込)
発売日:1991-07-04

コーベットの一行はイングランドの使節としてパリに向かうようで,結構たくさんの人が同行しているようです。皆ひどい船酔いから回復して,出発の日は結構な大騒ぎです。

ラナルフは,ニューゲート監獄でコーベットに救われてはや10年,現在はコーベットの忠実な執事です。..てことは,彼の年齢換算が正しい(笑)とすれば,2巻から8年の歳月が流れているという事ですね。ラナルフは,相変わらず,女性を追いかけ回しているらしいです。きっと魅力的なんだな。。。ラナルフは現在27才という事か。でコーベットは,1巻では28才,2巻で30才だったのね。(笑)

コーベットの目には,フランス北部の田園は,過去転戦したウェールズなどより,ずっと豊かに映ります。

しかし,交差点ごとに点在する,店の商品や絞首台を見るに,地主の取り立てや,法律が厳しい事もわかります。

イングランド外交官ご一行様のうち,エドワードの弟ランカスター伯は,むっつり意地悪,妹婿のブリタニー伯は,自意識過剰でラナルフに負けない女好き(笑)なのだそうです。また,ヘンリー・イーストリーというカンタベリーの修道士は,ウィンチェルシーの公証人で,王の内々の情報を扱う人物。しかし,ランカスター,ブリタニー,ウォータートン共々,そういう仕事をしているので,誰もが裏切りの容疑者になり得るのです。

そんな方々と一緒の旅は,コーベットにとって,とっても退屈。。(笑)

。。。と,ここで突然,一行は襲われます。コーベットは,実は自分を狙って来たんじゃないかと,慌てます。ラナルフが顔を負傷して大騒ぎ。

一段落ついて見てみると,結構大きな損傷を被っていました。馬2頭,もう1頭も大怪我(もう連れて行けないね(泣)),味方3人敵1人が,犠牲になりました。
ランカスター伯,思わず「我々の中に裏切り者がおるな。」
でもコーベット,「このように賑やかに行進したら,我々の行動は,ノルマンディの半分に知れております。」

その頃,とある教会。この事件の黒幕は,ドゥ・クラオンでした。珍しいねぇ,悪役を複数の本に出すの。お気に入りなんだな。(笑)彼は,よっぽどコーベットがお嫌いのようです。


Spy in Chancery : 余談

2008-11-02 11:53:44 | Athelstan・Doherty
Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
価格:¥ 1,209(税込)
発売日:1991-07-04


フランスのハンサム王フィリップ4世に興味を持って(笑)、彼のその後をちょっと調べてみました。そしたら、出るわ出るわ(^o^;)次々驚くべき事が判明。

彼が所属したのはヒュー・カペー(わっ怖そう(^^;))から300年続くカペー朝。フィリップ4世は、この当時は老練なエドワード1世を翻弄する若き頭脳派だったようですがが、1314年に46才の若さで狩猟中に脳の発作を起こして他界。彼には3人の息子、ルイフィリップシャルル(この人が1番父の美貌を受け継いだね)がいて、次々王位を引き継ぎましたが、次々早世。カペー王朝は途絶え、従兄のフィリップが後を継ぎ、ヴァロア朝に移るわけです。

まあ、3人の息子たちの行末、これだけでも衝撃的ですが、さらに超~びっくりなのは、末娘イサベラ。エドワード1世ったら、あんなにフィリップ4世嫌いだったのに、ななんとその末娘を、跡取りの嫁にしているんですね~。てことは、彼女は、そう、知る人ぞ知る、イングランド王家最悪の悪妻、イサベラ王妃なのですよ。(汗)彼女は父に似ずとろい夫エドワード2世を食い物にして、最後は愛人と計って惨殺(ひぇ~~)したという、世にもおっそろし~~王妃様です。

てことは、もちろん、後のアセルスタンシリーズに顔出しする、エドワード3世は彼女の息子(つまりはフィリップ4世の孫だ)、エドワード黒太子、ジョン・オブ・ゴーント、エドムンド・オブ・ラングレーの3兄弟は、彼女の孫なのです~。


Spy in Chancery : 2

2008-11-02 10:28:53 | Athelstan・Doherty
Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
価格:¥ 1,209(税込)
発売日:1991-07-04


イングランド王アキテーヌ公エドワード1世は,お怒りモードでございます。
彼の評議会の皆さんは,おとなしく座って耐えております。カンタベリー大司教ロバート・ウィンチェルシーはやおら「王よ,ここに反逆者がいます。下水の如く臭く汚らわしい事でございます。」

すると王はすかさず「カンタベリーの司教殿,それではあたかもフィリップ4世に知られずに屁をたれる事もできぬようじゃな。」

(あ~~~ごめんなさい,下品な言葉を。。(^^;))

王は,愛妻エレノアと,良き友ロバート・バーネルを亡くし,この頃怒りっぽくなりました。彼は信頼できる友を無くし,ウィンチェルシーも信用していません。

この場にいるのは,王の親族たち、エドワードの弟ランカスター伯エドムンド,妹婿リッチモンド伯ジョンヘレフォード伯ボフンノーフォーク伯ロジャー・ビゴッドですが,王は皆アホ(汗)で,役立たずと思っております。

そして,他にはハンサムで良き事務官ではあるけれど,生活が分相応でないと噂の,ラルフ・ウォータートンがいます。

会議が終了,王に忠実なバナレット騎士,トマス・テューバービルが,皆が去るまで待って,他に何かお申し付けはありませんかと尋ねます。テューバービルは王のお気に入りです。

ふうっ,単語と人名で,疲れましたわ。(笑)

ドハティ小説のお約束,この中に「犯人」がいるという事なのでしょうかね?

当時のイングランドを取り巻く状況は,この間の読書で,スコットランド王とフランス王女が結婚していた事からもわかりますが,フランスがイングランドの周りを固めて,イングランドを孤立させようとしています。え,当時は,ダルタニャンの出身地として有名なガスコーニュもイングランド領なのね? ここももちろん,フランスが狙ってます。

エドワードによれば,フィリップ4世(実際Philip the Fairと呼ばれたイケメン王)は金髪碧眼のブリッ子で,罪のない顔をして皆(ヨーロッパ中)を騙す(爆)のだそうです。そして,大帝国を築く魂胆なのだと。

王は,もしバーネルならどうするか,彼が生きていたら誰にその役を命じるか,考えます。すると,もちろん,彼の脳裏に浮かんだのは,

アイツです。(笑)

そして王命により,アイツはフランスに送られました。彼はまずはブーローニュシュルメールのノートルダム教会にお参りしております。何でも,今回のドーバー海峡の航海はひどかったそうで,ずっと船首でうずくまったまま,だったそう。

現在,コーベットは,国家の全ての公的文書に関わる責任者です。

で,
あれれ?

彼は現在38才? アラフィとばかり思っていたのですが,アラフォーじゃんっ。いやだわ,どこで勘違いしたのかしら?

とにかく,その時代,35才まで生きられればラッキー,だったのだそうです。でも彼はまだまだ元気だそうで,何よりです。

バーネル卿の死から既に4年の歳月が経っていました。彼の死後,なんとなく過ごしていたコーベットは,突然王に呼び出され,そこで受けた命令は,もし必要ならその場で裏切り者を殺せ!という恐ろしいものでした。

もしかすると,裏切り者は,同僚かもしれません。もう早速,誰かが潜んでいる気配を感じるコーベットでした。


Spy in Chancery : 1

2008-11-02 10:27:58 | Athelstan・Doherty
Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
価格:¥ 1,209(税込)
発売日:1991-07-04


サザンプトンの船乗りで,エドワード王の騎士であるジョン・イーウエルは,フランス・ガスコーニュから,情報を持って帰って来た所です。嵐ではありましたが,どうにかうまく持ちこたえています。

イーウエルは,フランス軍に包囲されている,当時イングランド領だったガスコーニュを,フランスから守る為の情報を携えていました。

しかし,彼の恐れていた事が。。フランス船が追いついてきます。フランス船は完全武装,船尾に射手が並びます。当時の習慣?海上の戦いでは,ほとんど捕虜は取りません。

フランス船はカタパルトで火の玉攻撃。イングランド船はなすすべもありません。イーウエルは,書類を守るようにして息絶え,彼の執事アップルビーは,ゆっくり死の苦しみに浸りながら,何故,フランス船は我々の動向を知っていたのだろうと,思っていました。

こちらはパリの酒場,イングランド大蔵省?財務省の事務官でエドワード1世のスパイ(最近,政府機関の事務官は皆スパイなんだな(笑)),ニコラス・ポエールがみすぼらしい身なりに変装して,汚い酒場でお食事。彼はフランス王フィリップ4世が,弟達,シャルルとルイまで動員して,イングランドに不穏な行動を企んでいるという情報を入手した所です。ガスコーニュ育ちの彼は,フランス語は完璧です。

ポエールは,その日,どうも誰かにつけられているようで不安でした。酒場に入り,追手がついて来ると思いきや,膝下を切断され腕に板を付けられた乞食のみ。しかし帰り道も,誰かが馬に乗って追いかけて来るような気がしてなりません。

交差点に来た時,また先程の乞食。無視して通り過ぎようとしたポエールを,乞食がいきなり襲います。乞食は,手枷をはずして立ち上がりました。

すると,馬に乗った男が現れます。彼は「乞食」に,ポエールを袋詰めにしてセーヌ川に捨てるよう命じます。「せめてのどをかき切るお情けを。」と乞食が言うと「それはお前が何かをやり損じた時にな。こいつはスパイだ,そんな情けはいらん。言われた通りにしろ。」

やっぱし,アセルスタンシリーズと違い,スパイ小説ですね。


Spy in Chancery : はじめに

2008-11-01 00:03:41 | Athelstan・Doherty
Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
価格:¥ 1,209(税込)
発売日:1991-07-04

いよいよ読み始めたこの本ですが、実は、んもう、てっきりアラフィコーベットが見れると思って、このブログはもとより、他ブログでも思いっきり宣伝(笑)していたのですが、2章読んでて、コーベットは38才って書いてありましたよ。あれれれれ~?

しかも、前作より少なくても4年以上経っているはずですが、前作のコーベットは36才。
(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)

既に、年関係はかなりヘンです。(笑)

という事で、アラフォーコーベットをお楽しみ下さい。(大爆)


アラフィコーベットとは?!

2008-10-03 06:36:27 | Athelstan・Doherty
これからいよいよメインの時代に突入、という事で、前にも書きましたが、今1度整理しようと思います。コーベットシリーズ。


  1. Satan in St. Mary's (1284)
  2. Crown in Darkness (1286)
  3. Spy in Chancery (1299)
  4. The Angel of Death (1299)
  5. The Prince of Darkness (1300)
  6. Murder Wears a Cowl (1302)
  7. The Assassin in the Greenwood (1302)
  8. The Song of a Dark Angel (1302)
  9. Satan's Fire (1303)
  10. The Devil's Hunt (1303)
  11. The Demon Archer (1303)
  12. The Treason of the Ghosts
  13. Corpse Candle (1303)
  14. The Magician's Death
  15. The Waxman Murders (1300)
  16. Nightshade (1304)


今回読んだCrown in Darknessで、コーベットは36才という事がわかりました。またラナルフは19才。つまり、コーベットは1250年頃、ラナルフは1267年頃の生まれという事ですね。次のSpy in Chanceryで、一挙に時代が変わり、それ以降はほとんどその辺りのお話になりますので、前から予告(笑)しておりますが、シリーズのメインでは、コーベットは50才前後、ラナルフは30代半ばという設定のようです。

現代では50才前後はまだまだ渋カッコいいというイメージですね。現在50才前後というと、あのヴィゴ・モーテンセンが、実は今月ずばりお誕生日を迎えますので、外見的には参考になるかなあ。ただ、比較的近い時代の一寸法師では、アラフォーのお母さんは露骨に老婆扱いだし、中世のアラフィは、一体どんな扱いを受けているのか、心配です。(汗)


Crown in Darkness : 感想

2008-10-02 20:10:33 | Athelstan・Doherty
Crown in Darkness (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)Crown in Darkness (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
価格:¥ 1,389(税込)
発売日:1991-02-11

コーベット第2弾、とても面白かったです~。
1巻も面白かったですが、かなり進化しておりました。

で、推理小説というよりは、スパイ小説でした。
アセルスタンシリーズなどは、ロンドンに土着(笑)だし、このシリーズも第1巻はロンドンでしたので、ロンドンを離れて、大丈夫なのかなあと思いましたが、どっこい、スコットランドの初夏を満喫できました。

そういえば、話は逸れますが、スコットランドの描写は、どことなくトールキン的でしたね。そうそうエトリックの森で出会った不思議な人達も。トールキンの小説は、英国(スコットランド含め)の伝統的な風景や民話伝承が基になっていたんだなあ、と、こんな所で気が付き、結構な収穫でした。

今回セリフらしいセリフがありませんでしたが(うん、確かに記憶にないぞ(汗))ラナルフがしっかり成長して、19才で既に結婚はしてるわ、剣は扱えるわ、という辺りもツボでした。次は、セリフあって欲しいですねぇ。

Firth of Forthというのは、フィヨルドなのだそうです。実は私は、エジンバラという地名は良く聞けども、そういう地形になっている事は全然知りませんでした。私はフィヨルド好きですので、機会あれば、是非行ってみたいと思います。

さて、今回で若いコーベットは終わりで、次からいよいよ、シリーズの中心的な時代に移るようです。このコンビ、一体どうなっているのか、大変気になりますねぇ。。。。という事で、次の読書は、シリーズ第3弾
Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
価格:¥ 1,389(税込)
発売日:1991-07-04

に緊急決定しました!

掟破り(爆)の同一シリーズ連続読書です。

と、言っても、今他に読まなきゃならない本が3冊あるので、すぐには読めませんが。(笑)


Crown in Darkness : (18)(19)

2008-10-02 19:52:53 | Athelstan・Doherty
コーベットは,エジンバラにウィシャートを訪ね,報告します。
しかし,今回その真実は辛いものです。ウィシャートは報告を聞くや否や,「危険なのは犯人ではない。そなただ。48時間以内にスコットランドを出るのだ。さもなくば,反逆罪で逮捕する。」

思わずブチ切れコーベット,聖書の一節"Put not your trust in Princes."(君主を信頼するモノではない,でいいのかな;そんな一節があるんだ(^^;))を唱えると,ウィシャートは慌てて「待て! 私はスコットランドを内戦に陥れないようにするのが精一杯なのだ。王は殺された。スコットランドの王でさえ危険な状況であるのに,イングランドの使者ならなおの事だ。私に何ができると言うのだ!(意訳)」(それにしても,当時の坊さんって国のリーダーにもなるほど偉いんだねぇ)

コーベットは,タガートの未亡人の面倒を見て欲しいと言い残し,足早に立ち去ります。

コーベットとラナルフは,セルカークを護衛に,ホーリールード修道院を,惜しまれながら(笑)出発。修道院からは「安全の為に」国境まで2人の修道士が付きました。

途中でバーネルと再会。バーネルは,今回の任務について,イングランド国王の承認を得ずに遂行したのは,実は彼自身,意外?にも,イングランド王エドワード1世の野望を快く思ってなくて,イングランドとスコットランドが仲良くする事を希望していたからなのだそう。(それってまた1歩間違えれば反逆罪モノ。。)

この後,エドワード1世は,スコットランドにあれやこれやと介入する事になるんですよね。。。

そして,犯人は。。。まあ,それは書かない事にしておきます;


Run!Run!Run!