ペパキャンのサバイバル日記

円形脱毛症で髪の毛がなくなりました。今はスキンヘッドライフ満喫です。
見た目問題当事者としての情報発信中!

「わたしを離さないで」読了

2014-02-10 09:16:08 | 本と雑誌
わたしを離さないで わたしを離さないで
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2006-04-22

この本、最初読んだ時は30ページくらいで、なかなか内容に入り込めず、放置しておりました。

年末にまとめて本を古本屋に売り飛ばす作業をしていた時に、ふと、この本に目がとまりました。売る側のリストにこの本も入っていたのですが、せっかくなので最初からまた読み始めたら今度はこの本の世界観にどっぷりハマってしまい、読んでしまいました。

本との出会いは実に不思議なものです。あの時、もう一度ページをめくらなければ、二度と読むこともなかったのかと思うと・・・。

内容は御存知の方も多いと思いますし、映画化もされているようなので、あまり詳しくは書きませんが、イギリスの気候、風土が綿密に描写されており、それが語り手の心象風景と実に綺麗にシンクロして、独特の世界観を紡ぎだしています。

思春期独特の自意識過剰なやり取りや、恋愛や友情、羨望と諦め、そして何より命の尊厳とは一体どういうことなのかを強く語りかけてくるというより、淡々とした語り口で読者を引きずり込む手法はすばらしいと思います。

時間のある方は是非ご一読を。

久しぶりに読み応えのある一冊でした♪


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