ペパキャンのサバイバル日記

円形脱毛症で髪の毛がなくなりました。今はスキンヘッドライフ満喫です。
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リベンジ高野山(宿坊本覚院編)

2011-07-27 11:22:38 | 日記・エッセイ・コラム

昨年訪れた高野山。あの宿坊、本覚院さんに宿泊したいと願いつつ一年経過。

梅がお友達の家に泊まりに行くというので、ひゃっほー!ついに念願叶うことになりました。

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南海電車、「こうや」に乗り込み、早速こんな感じで・・・。およそ宿坊に泊まるとか、お参りするとかいう人のやることではないですけど(笑)

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極楽橋が近づいてきたらこんな感じの車窓です。大阪は晴れていましたけど、この様子だと山の上はお天気が悪そうな感じ。どこまでも雨女な私。とほほ。でも雲の中を電車が山を分け入っていくのはなかなか気持ちがよいものです。だんだんと日常から非日常へとシフトしていく感じ。

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極楽橋到着。このケーブルカーに乗って、バスに乗って目的地まであと少し!

あたりはもう山の澄んだ空気に包まれ、涼しい、涼しい!!

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はい。到着。昨年とても丁寧にご案内してくださったので、是非ともお邪魔したかったところです。

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門をくぐると番犬のうちの一匹(上の方)が狼みたいに「わおーーーん!」と鳴いて、来客があったことを知らせませす。そうしたらお坊さんたちが出迎えてくださるという段取り。

のんびりしていていいですね。

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この日は全国の小学生の野球の大会があるらしく、こちらの宿坊にも2チーム泊まっている様子でした。予約の際に、少しそのあたりは(静けさを求める方も多いので)ご容赦をと言われましたが、夏休みですものね。それくらいは仕方がないです。

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お部屋はこんな感じ。10畳ほどの和室です。トイレと洗面所と内風呂と鍵がないだけで、普通の旅館とさほど変わらないですね。後で、子どもたちが合宿してるであろう部屋もちらっと見ましたが、そちらはもっと簡素で床の間もありませんでした。

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こんな綺麗なお庭が見えるお部屋でした。

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もう苔が綺麗で、綺麗で。ヒグラシのカナカナカナ~~~♪という鳴き声と、池の鯉が時折ぽちゃっと水の音を立てる以外は、まったくの静寂です。しーーーーん。

静かや~~~。

涼しい~~~。

夫と二人でごろりと畳に横になるとすぐに睡魔が襲ってきそうになりました。

ウトウトしていると、急に廊下がにぎやかになってバタバタバタと、廊下を駆けていく物音が。

あ、子どもたち帰ってきたんやな~と思い、子どもたちが集団で押し寄せてくる前に(特に男湯)夫と急いでお風呂をいただきました。案の定、男湯は大層にぎやかだったそうです。

女湯は引率の女性二人しか他にいなかったので、ゆっくりできました。

ボディーソープ、バスタオル、ドライヤーも完備で、いいお水を使ってお風呂を沸かしているのかお肌がすべすべになりました。あ~~、極楽、極楽。

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お風呂から帰る時、こちらの大広間で子どもたちがずらりと一列にお膳を並べて、皆で必死になってカレーライスを食べていました。カレーライスね。確かに。精進料理は子どもには無理っぽいし、手間暇かかり過ぎだし、カレーだったら嫌いな子もいないだろうし、栄養のバランスもいいしね。なるほど、なるほど。お腹が空いている子も多そうでした。野球少年たちは皆、綺麗に日焼けしていい笑顔ばかりです。

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で、こちらが私たちがいただいた精進料理です。お豆腐や野菜、生麩、こんにゃくなどをいろいろ工夫してお料理してあります。ちゃんとお料理を運んでくる前に電話で「お飲み物は?」と聞かれ、「じゃあビールを。」ということでビールもいただけました。

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揚げもの、あまりに美しくあられをまぶしてあったので一枚。芸術だね、こりゃ。

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飲み足りない人にはこんな自販機もあります。宿坊っていってもこれくらいちゃんとサービスが行き届いてないとダメなんでしょうね。この自販機のあたりから見える石庭がステキでした。

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冬はここに雪が積もって、また、一層美しく見えるのでしょうが、寒がりの私には無理かな?

ゆっくり精進料理を堪能した後、お膳を下げに来られたお坊さんに「あれ?なんか、急に静かになったのですが、子どもたちはもう寝たのですか?」と聞くと

「いえ、彼らは負けてしまったので、夕食の後、すぐに帰ったのです。」と。

ええ!?帰ったんですか?私たちが見たチームは京都の子たちだったので、あの時間から帰ると到着は夜10時か10時半くらいになるそうです。

だからあんなに急いで廊下を走って、急いでお風呂に入って、カレーをかきこんでいたのですね。聞けば、朝は6時からのおつとめにも参加して、昼間は試合やって、なかなかハードなスケジュールですね。帰りのバスでは皆スヤスヤ寝ているのかもしれません。

もう1チーム、沖縄から参加しているチームは、私たちが到着する前にやはり、負けて、宿坊を後にしたとのことでした。ただし彼らは大阪でもう一泊してUSJで遊んで帰るのだとか。

勝ち進んで高野山に最後まで残れるのも嬉しいし、負けたら負けたでUSJで遊べる。

子どもたちにはどっちもパラダイスですね。ふふふ。まあ、夏休みだしね。

それもいいよねーー。

お坊さんはお布団の支度をしながらそんな話をしてくださいました。

「毎年のことですので、高野山全体が子どもたちのにぎやかな声に包まれるのは楽しみです。」とおっしゃっていました。確かにあの涼しい環境でプレーするのは本当に気持ち良いだろうな。

で、子どもたちが去って行った宿坊は、ひっそりと静まり返り、夫と二人で

「静かやね。」とポツポツ話していると

夜が更けるに従ってどんどん肌寒くなってきて、長袖に着替え、ソックスを履いて、窓をきっちり閉めないと夜の空気は本当に冷たくなってきました。

まあ、でも今は電気がありますからいいですけど

昔電気が通っていなかった頃の高野山ってどんなに暗かったのかな?と想像すると

少し怖いくらいの気持ちになりました。

ちなみに空海が高野山を真言宗の総本山にしてから女性が山に入れるようになるまで1000年以上かかっているのです。まだ女性は高野山の歴史の中では新参者ですね。

今は女性一人客も多いですし、海外からも女性二人連れで訪れている人達も何組か見ましたので、ずいぶんそういう意味では高野山も様子が変わったのだろうなと思います。

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ホテルでいうフロント(?)部分にはパソコンもあります。なぜかパソコンに虫コナーズが引っかかっています。(笑)

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でもこんな風にぴかぴかに磨きこまれた廊下や

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こういうのを見ると高野山がやはり修行の場であることには違いありません。

怖いくらいに静かな部屋で夫がポツリと。

「二人だけで旅行に出かけたのって、梅が生まれる前の金沢が最後やったからもう15年になる」と。

ああ、確かに。梅を入れて3人で近場の温泉に行ったり、このあいだみたいに石垣島へ旅行したことはありますが、夫と二人で旅行するのはマジで15年ぶり。ひゃー。

お互い歳をとったねーと言いながら、その夜は更けて行きました。翌日に続く。


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