ぺんぺんぐいん

ぺんぎん歩きは卒業したよ。

さて

2005-12-31 21:33:11 | いろいろ
天国のような将棋ボケ頭からだんだん元に戻りつつあります。

今年はほんとにたくさん全国優勝した年でした。キリン個人・団体、箱根、王座戦。こりゃ、頭もボケるわぁ。
対局相手、チームメイト、観戦者、応援してくれた人たち、みなさんどうもお世話になりました。

将棋やってないやってないと言いつつも、なんだかんだで切り離せないものだなぁ。

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レコード大賞やってる。テレビを見るのは久しぶり?!

それにしてもJポップの人気はスゴイなぁ。市場の大きさはどれくらいなんでしょ。
本来はラジオで放送されてたただの歌だったはずなのに。。
今ではビジュアルにキャラクター、ダンスや喋りなど複合的な要素で多面的に人気を獲得してるってこと?

このテの曲が「流行り」という言葉と切り離せない当たりもなんか引っかかる。
オリコン10位になんとか入ってるくらいじゃ、すぐ忘れさられそう。思いっきり、消費財。

とはいえ。
それでも10年20年と残る名曲があるんだから、侮り難しJポップ。
あーカラオケ行きたくなってきた。笑

++++

はい、来年もよろしくお願いします!

来年はネットを極力やらないようにしよう。
増えた時間で、手触りのあるものを大切にしたいと思う。

それでは、よいお年を~

最近

2005-12-30 20:57:33 | 将棋
おおっぴらに話題にのぼるようになったmixi。

なんと昔住んでたLAの日本人学校のコミュニティまで発見★しかも当時の同級生発見★
ちょろちょろとメールしていたら、「そういや(日本帰ってきてから)1回、S君に会ったよ。」とのこと。

S君は全く予想だにしていなかったと思うのですが、
当時クラスでS君とたまたま将棋をやって負けたのが、僕が将棋を始めるきっかけになったんですね。

なんかボコボコにされて笑、みんなが見てて、先生も「そろそろ終わりだな」なんて言ってて。悔しかった。笑

たしか王様は5九あたりにいたまま詰まされたはず。ほんとに初心者だったんだなぁ。。(当たり前か。)

++++

ん、そうしてみると。けっこう将棋の内容覚えてます。小学生時代から。

小5の時に出た小学生名人戦の東日本大会ベスト8。
今奨励会三段の同い年の方と当たって負かされたんですが、その内容もかなり覚えてる。
中学生時代の将棋も・・いまだに覚えてるのがたくさん。

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記憶力と思考力というのはよく対置される能力だけど、
実は思考するためには記憶が大事だったり、(記憶した膨大な量のデータを基に思考する面があるから。)
記憶のためには思考が大事だったり、(思考することで記憶事項間に結びつきが生まれて、記憶しやすくなるから。)
両者は分かちがたい関係にあると思うのです。

とっても強いどこかの誰かの話。
高校生時代に毎週遠征していた道場からの帰り道、電車の中でその日指した棋譜を棋譜ノートに残してたとかなんとか言ってました。
そうやって記憶を定着させる作業というのもなかなか大事。

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王座戦の棋譜、残しておかなきゃ。忘れちゃってたら・・

立命の人に棋譜を頼もう。><



はろはろ

2005-12-29 22:45:20 | いろいろ
さて。

この後は、2月に日本選手権があります。NECと7人-7人でのガチンコ対決です。
それまで将棋部にはがんがん参加するつもりでっす。
僕はまたヘンな戦法やるのかなぁ・・

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今日はosmくんが泊まりにきてます♪
昔のビデオとか見つつ、ビールと発泡酒の違いを教えてもらいました。笑

僕が将棋をガンガン勉強していたのは中1~高2の5年間だけで、
大学に入ってからは体調を崩して将棋が指せなくなった関係もあって、ジャグリングに移行してました。
サークル名は「マラバリスタ」。略して「まらばり」。数学者にして大道芸人でもあるピーター・フランクルは創設者の一人です。

将棋を半分引退してジャグリングに取り組んでたせいか、最近は7コのボールを投げれるようになってきてます。
んで、人前に立って拍手をもらうのが快感になってしまいました笑

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と おそらく今回の王座戦で100人ほど増えたであろう将棋関係の人たち向けに解説笑


そろそろ

2005-12-29 00:50:34 | 将棋
王座戦の話題も飽きてきました?笑

最後に、ちょっと外部の話。

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会場は四日市市文化会館。まさに文化政策の拠点。

十傑戦の初日にはなんと劇団四季の「クレイジーフォーユー」が上演されていました。
どおりで大勢の人たちが列を作って並んでたわけだ・・ 休憩時間はトイレに長蛇の列。w

受付にいってキャスト表を見せてもらうと・・おぉ、見知った名前の方々が!!
東京から遠く離れた四日市の地でこんな巡り合わせがあるなんて、感慨深いものがありました。

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王座戦の開会式。
アマ連の理事長さんの挨拶の中に、四日市を卑下するような言葉がありました。
「わざわざこんな不便で何にも無い所で開催するのも云々」みたいな。
うーん。もったいない。

だってだって。
四日市という土地を、ただの遠くて不便な場所と消極的に捉えるか、
それとも四日市という土地に根ざした積極的な意味合いを見出すか。
全然違ってくるでしょう。

例えば中部地方、関西地方の将棋関係者の方々に足を運んでもらうことができれば、それ自体大きな意味のあることと思います。
必ずしも便利なところ=大都市で開催すればいいというものでもない。

地元や周辺に住む人たちとの関係性を視野に入れて行動してみるのは意義のあること。
将棋関係者のみならず、四日市文化会館という場所を利用してなにかタイアップできるかもしれないし。

>「ただの不便で遠いところ」という認識は、もったいないと思うのです。

+++++

例えば、WEB上での王座戦の告知ってどこでされてたんでしょう?

僕は内部から伝わってくるのでまるで調べませんでしたが、どこか公式に情報が通達される場所はあったのでしょうか。
注目してもらうこと自体に価値のあることと思いますが、さらに告知を徹底することで集まる観客も増えるはず。

学生将棋を知ってもらう、足を運んで雰囲気を感じ取ってもらうことだけでも重要なことと思いますが、
さらに学生将棋連盟の会計の足を引っ張っている棋譜集の売り上げも多少は伸びるやもしれません。

いずれにせよ、パイナップルあたりの有名どころの掲示板での告知は早めにちゃんとしておいた方がよかったのではないかと・・
あるいは、東大将棋部の掲示板も、もうちょっと部外者に対する情報発信の場としての機能を重視していい気がする。

ただの一将棋部ではなく、関東を代表する将棋部として、さらには全国を代表する大学将棋部としての意識を持っていいのではと思います。
もちろん、それはほかの有力な大学にも共通して言えることですね。

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先日から少しかかわり始めた国際協力の団体でもそうなんですが、「広報」の役職はとても重要です。
web技術のある人とか、重宝されてる。

人手不足そうな学生将棋連盟に広報担当者を求めるのは酷かもしれない。
されば、参加者の皆一人一人が、ちょっとそういう意識を持ってみるのも悪いことではないのではないでしょうか。

自分の反省の意もこめて。

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将棋は、一種の競技ですね。

「将棋人口」とは将棋の遊戯人口を指すと思われますが、
羽生7冠フィーバー以来「将棋は指さないけど、将棋界に興味のある人」も増えてます。
ある意味、「将棋の消費者」と言っていいのかな。

しかし。現状では、「将棋の発信者」がいないと思うんです。
将棋に関心のない層にまで情報を発信し、注目をひきつけるほどにまで「発信」できる人。
あるいは、将棋を知らない層にまで訴えかけられるような「将棋の表現者」、がいない。

王座戦は間違いなく学生将棋の中で最も規模が大きく格式の高い大会です。
そんな大会だからこそ、将棋を取り巻く外部の環境に対する潜在能力はそれなりにあると思うんです。
大会の持つポテンシャルを引き出す施策がなされれば・・。

+++++

などなど 王座戦の中で選手として戦ってる自分とはまた違った視点でいろいろ羅列してみました~

以上。

もう

2005-12-28 11:21:14 | 将棋
初日から1週間経つんですね。驚きです。

四日市へはもちろん将棋を指しにいくわけですが、それだけが楽しみではありません。
久しぶりの人たちに会ったり、飲み会があったり、飲み会があったり、飲み会があったり・・

というわけで、飲み会の話なぞ。

+++++

王座戦優勝打ち上げを東大内でやった後、深夜にじゅんじゅんに呼び出される。
「あんなー、新潟大の人がな、一馬くんと飲みたいゆうてるよ。」
なんと対局相手だったイシワタくんでした。よし行くぞと即断して飲み屋へ直行。

新潟大、立命館、大阪市大あたりからちょろちょろと集まってた。東大からも1年生が3人くらい来た。和気藹々。

++++

立命館の某くんは酔っ払って、もう同じことしか話さない。笑
「山内さん、東大から見て立命館の上位7人は誰ですか?俺入ってますか?
「山内さん、山内さんから見て俺は楽勝な相手ですか?
「山内さん、俺とうちの○○だったらどっちが強いと思いますか?

だいたいこの3種類かな?
何を話しかけても延々とこの質問を繰り返す彼。
冷静な外見とは裏腹に、意識はどこか別世界へ昇天していた模様。

そこでホテルへ送ることにして、外へ連れてって道案内したその帰り道。
慶応勢が外でタムロってるところに出くわしました。 飲み会が終わった直後だったらしい。

よく覚えてないんだけどとにかく見知った顔にたくさん出くわして、テンション、ガン上がり。

ぺ「よーし胴上げするぞ胴上げ!!」と、なぜか外部の人間が乱入。

すると川さんが意味のわからない奇声を発しながら僕を取り囲んで・・ 気付いたら、

僕が胴上げされちゃいました。w

慶応のみなさん、どうもありがとうございました。笑 大学生みんな仲良いね。いいことだね。

++++++

その後はちゃんと、新主将のモリモトくんを胴上げ!!
いやー盛り上がってました。胴上げする人、眺める人、囃し立てる人、写真撮る人、奇声を発する人・・(ん、僕?)

最後は円陣を組んで、主将の挨拶。

・・モリモトくんははにかんで「なぜか一馬さんがいるんですけど・・」

ん?!やっぱまずい?まずい?気まずいよね?僕ここにいちゃまずいよね?
と、動揺しつつちょっと離れたところから眺めていたら・・

モリモトくんは再度こちらに意味深な視線を投げかけてから、

「来年は東大を、絶っ対倒すぞぉぉぉぉぉ!!」
「おぉぉぉぉぉ!!」(←全員)


あ、これがやりたかったのね。w

++++

あべくんは次の日十傑戦なのに徹夜してたり(その後初日は2連勝通過)、
穏やかな口調で初日の大論争のなだめ役として活躍されたカワカミさんが実はむちゃくちゃ面白い人だったり、
イシワタくんとかゴトーくんらと各地区の棋界事情について話したり、
淳とかイナバくんたちが水に塩入れて飲んでたり、たけいりは名刺を配りまくってたり・・

とにかく楽しかったーーー。これなら個人戦出ないのもアリかも?笑

++++++

あ しまった 思考システムの話を書き損ねた。

追記

2005-12-27 01:10:04 | 将棋
ここ数日、これまでにないアクセス数が続いています。
読んでいただいたみなさん、ありがとうございました!

王座戦に関してはまだまだ硬軟いろんな内容について書く予定ですので、
少しでも面白いなと思っていただけたらブックマーク・お気に入りへの登録お願いします。笑
んで、気が向いた時にふと覗いてやってくださいませ~

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さらに気が向いた方は、コメントも大歓迎ですのでよろしくお願いします★

ではでは~

大阪にて

2005-12-27 00:17:48 | 将棋
祖父母邸に帰省中。明日横浜へ戻ります。

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すべて、終わりました。

十傑戦も学生女流名人戦も、立命館同士の決勝戦になりました。
禰保君を破った鈴木雄貴君、尾崎さんを破った石内さんがそれぞれ優勝。
鈴木君は初めての個人戦全国優勝。一方で石内さんは四連覇。・・女帝?笑

うちの小林くんは残念ながら3位。
しかし彼も学生名人戦・十傑戦には計3回出場して優勝、準優勝、3位が1回ずつ。
来年は2冠目達成なるか?あるいは3冠?と、老人は期待しております。笑

+++++

十傑戦ではうちの主将はアヒル戦法を使っていました(!)。
後輩のあべくんとの相アヒルでは負けたものの、
7位決定戦では相手の居飛車にアヒル戦法でリードを維持して勝ち。

これをどう見るか?

「ふざけた戦法使って・・」と若干の怒りを感じる人も多かったと思います。
王座戦で優勝したばかりの東大の主将という立場の人間が、
そんなくだらない戦法で個人戦を戦うとはどういう了見だ??と見る向きすらあったかもしれません。

しかし実際その将棋を見ていると、明らかに「作戦勝ち」していました。w

「盗人にも三分の理」とはよく言ったものですが、
変な戦法にも当然ながらメリット・デメリットの両方があります。
そのデメリットを的確に見抜いて咎めないことには、変な戦法でも簡単にまかり通ってしまう。

・・「くだらない戦法」は、ほんとに「くだらない」のだろうか??

++++

今回の王座戦の初日では、筋違い角、3四金型オリジナル戦法、対角交換中飛車・居飛車4九金型玉頭位取りなど、
大会で指したことはまるでない指し方ばかりしていました。

結果はどれも快調だったんですが、この時発見したことが二つ。
一つ目。「案外、咎められない。」たしかに、初めて見る意味不明な戦法を咎めきるというのはなかなか大変。
二つ目。「序盤で相手がたくさん持ち時間を使ってくれる。」未知の土俵は恐いものです。ましてや大舞台。自然と慎重になります。

これは大きなメリットですよ。笑 相手が考えてる時に自分も考えれば、時間の差は拡がる一方。

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そしてなにより、楽しい!!

ここ10年での将棋の技術における大きな変化として
「序盤戦術のシステム化」、「序盤や終盤の知識の体系化」がよく挙げられますが、
実はその裏でもっと重大な変化が起きていると僕は確信しています。

それは、「思考システムの固定観念化」です。

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我々は、随所で固定観念に縛られていると思うんです。

「桂馬の使い方」「王の囲いかた」「作戦勝ちの仕方」、さらには「定跡の外しかた」すら。
広く出回った情報の中で、暗黙のうちに我々を支配している共通認識というものが、あるような。

「未知の局面」は将棋を指していればいくらでも出くわしますが、
「未知の思考システムが必要な局面」にはまず出くわしません。
つまり、「これまでに得た知識や経験を応用することが利かないような局面」を迎えることはまずないんです。

王座戦で周りの将棋を見ていても、「見たことのない戦型」ってまるでないし、
「もともとどんな戦型だったのかわからない」ような終盤戦も、滅多にない。

体系化された序盤、名前くらいはみんなが知ってる序盤があって、
駒の配置等もそれなりに見慣れた中盤戦・終盤戦がある。
そういう土俵の上では自然と思考システムが硬直し、
その思考システムに通じている人が、「強い人」。その思考システムを体得することが、「強くなること」。

++++++

例えばある時、序盤で駒もぶつかっていないうちに銀損して、しかし意外と「形勢は五分」ということがありました。
その経験は、僕に「銀損すると何故不利になるのか?」ということを改めて考えさせられる契機にもなりました。
駒が減るんだから不利になるに決ってるだろ、って?
ではなぜ駒が減ると不利になるのでしょうか。

思考システムの発展というのは、我々が「当たり前」と思っている事柄に疑いを抱くところから始まります。
将棋に「未知の局面」はいろいろあるけれど、現代では「未知の思考システム」が必要とされるような局面は滅多に出ない。

+++++

アヒル。

最初目にした時は呆気にとられましたが、手を読んでいくとこれがなかなか面白い。

読む範囲に限界がある人間は、手を読むという作業に必ず「形勢判断」がつきまといます。
どこかで読みを打ち切り形勢判断をして、別の変化を読み始めなければならない。

部分的には通常ありえない手順が実は最善だったり、
部分的にはいい形とされているのが実はこの場合は悪形であるということがわかったり、
さまざまな新しい認識を得ることができました。

+++++

既存の類型化にあてはまらない戦法。

これを「くだらない」と切り捨てずに、将棋の新しい側面を見る気持ちで見直してみてはいかがでしょう?
きっと、いろんなことが見えてくることと思います。

まあアヒルを使えとは言いませんが笑

案外、むちゃくちゃな戦法を指すというのは「将棋の楽しみかたの一つ」なのかもしれません。

++++++

思考システムについては2点ほど補足したいことがあるので、それはまた明日にでも。


実は。

2005-12-25 03:30:19 | 将棋
「新旧勢力のクロスオーバー」、今年の東大は、そんな言葉で形容できるぽいです。

周知の通りここ3年ほどの東大将棋部内における麻布出身者の割合は凄まじいものでした。
団体戦レギュラー7人のうち6人が麻布なんてこともあった。笑

今回の東大の中心メンバー11人を考えてみると・・
麻布出身者が5人。強力な1年生が5人。+石橋さん。

++++

しかも、しかも、しかも。

麻布出身者の学年はなんと3年生1人、4年生2人、5年生1人、7年生1人。
すぐに卒業するのは約1名のみですが笑 来年も大会参加が確実なのは3年生の1人だけです。

と、いうことは。ホントに絶妙のタイミングだったんですね。
「年寄り麻布勢力」と、高校全国大会入賞クラスの「1年生軍団」が合わさった年。
(石橋さんももちろん強力な存在で、今回は5戦全勝。)

でも、そんなことは打ち上げの時になってようやく気づいたほど、
今年の東大メンバーはレギュラーノンレギュラー合わせて仲良しだった気がします。
主将を中心に一体となった東大チーム。実はそんな構造が隠されていました。

来年からは、今の1年生を中心に部は動いていくのでしょう。
1年生のうちに王座戦優勝を経験した彼らが今後どんな活躍を見せてくれるのか。
楽しみです・・って、なんか僕もう老人みたいな気分ですね。笑

++++++

今日は十傑戦でした!

東大から参加した3人、主将・こばやしくん・あべくんは全員ベスト8進出。
年末四日市での完全優勝を狙って、ぜひぜひ頑張ってほしいところです。
ほんとは今日帰ろうかと思ってたんだけど、思わず居残っちゃいました。w

ではではー。

あ、メリークリスマス★




やほー★

2005-12-22 00:32:40 | 将棋
どもども。無事初日が終わりました。

+++++

なんと!オーダーに関して大議論が舞い起こりました。
発端は、東大のオーダーです。

14人登録するところ、東大は敢えて初戦に7人だけ登録して、
他大のオーダーを確認したうえで残り7人を書くという奇策??に出るつもりだったんです。
事前にこの大会の最高責任者、全日本学生将棋連盟委員長にも確認済み。

よし行くぜ! と思いきや・・
なんと他大の猛烈な反対に遭いました
どうやら、そういう「後から書く」という手段が思いがけないものだったらしく、
「ずるい」のブーイングの嵐。

うーん、層の厚さを活かしてしかも本来出られないレギュラーの人も使うという、円満な作戦だと思っていたら・・ 
たしかに、他大にしてみれば「当然お互いに14人決めて、いよいよ公開!」と思っていたらなんと
約1名(1校)、まだ全部書かないで1回戦を迎えるチームがあったわけだから・・

関東では時たまやってることだし、王座戦の大会規約を読んでも特に禁止されてるわけではないし、
むしろ「新発想」、この新しい作戦を「試してみよう」という風に個人的には思っていたんですが・・

そろそろ寝ないといけないので詳しい議論は省きますすいません。
立命館や京大、名古屋大など一生懸命考え抜いたオーダーを今更変えるわけにもいかず、
かといって東大が今から残り7人の順番を決めるのはもう他大のオーダーを見た後だからずるい、
という話になって・・

でも、「ずるい」って言い方をする大学は基本的にはほとんどありませんでした。
というのも、事前に全日委員長に確認済みだたから。
きちんとした手続きを踏んでいたということですね。

うーん、難しい。まあ細かいつっこみどころはいろいろあるとは思うんですが、
「全チームオーダー組みなおし」にするか「今回はこのやり方を認めてそのまま続行」かで決めようという流れになって、
全国の各地区の理事同士で話し合いを始めたところで・・

なんと!自殺行為?
もう大問題に発展して萎え萎えだった東大チームは、
「もう14人全員くじ引きで順番を決めるのでいいです」と全一致した意見を理事会議に申し入れ。
すでにオーダー交換済みだった1回戦に関しては、「出す7人だけ事前に指定して、順番はくじに委ねる」という解決案。

本来これは委員長や会計、その他割と多くの大学代表者から
「東大のみに一方的な不利益が被るので認められない可能性が高い」という意見が出ていた案だったんですが、
(その時はまだ書いていない7人をくじ引きで決めるという案)
東大側がそれでいいというなら問題が起こるはずもなく。

無事、おそらく前代未聞であろう大会開始時間の遅れに歯止めがかかりました笑

ついでに、36年の王座戦の歴史の中で30回出場している東大にとっても前代未聞ともいえる、
衆人監視の下で14人全員の順番を理事によるくじ引きで決定するという珍事も生じたわけです。

****

おまけに内部事情もすこしだけ書いてしまおう。

このオーダー決め、「こういうのはやった側が負けるようになってるもんだ」とか
「精神的に気持ち悪い」とかで、主将以外は大反対の作戦でした。w
しかし、主将の地道な説得の結果、だんだん部内も「まあいっか」という空気に。
それでもずっと釈然としない空気のままで、主将邸で夜通し会議が行われたりしていたようですが、
前日にようやく最終決定。ほんとギリギリの選択でした。

・・が 全部意味なくなっちゃった。。まあしかたないですね。

+++++

ちなみに 僕は厳正なる抽選の結果、13人目に配置されました。うわぁぁぁ島流しだ。
もう本番では7人目か6人目でしか使われません。あまり主力とは当たらない位置です。
うーん、来年は卒論をフランス語で書かないといけないからたぶん王座戦出られないんですよね。ちょっと残念。

まあそんなことはどうでもいい。僕がどこだろうと大した問題じゃないんです。
どうせ立命や慶応、京大戦だとみんな強いし。

あと毎回思うんだけど、下位校の下位将だからといってそんな弱いわけじゃない。
むしろ、こっちが気を抜けばすぐ負ける。
精神的に集中していれば大差で勝つことも多いんだけど、それはあくまで真剣に集中するからこその話。
やっぱ将棋はそんな楽に勝てるゲームではありません。

++++

ところで。今回はもう指したいように指すことに決めました。
最後の王座戦なんだから、もう勝つとか負けるとかそんなことは気にせず笑
自分らしく、やりたい放題、むちゃくちゃ、自由奔放に指すことに決めました。

大学将棋の総決算というか。1分の秒読みがつく大会で指すのはもしかしたら人生最後かもしれない。

10秒将棋でしか使ってなかったオリジナル戦法、気前よく大放出することに決定♪
「長い時間で使ったらさすがに咎められて損だろうし、それで負けたらアホらしい」
と思ってぜんぜん使ってなかったんです。

いつも通り「嫌いだけど一番勝率の高い」振り穴つかってチマチマ勝ち星を挙げて学生将棋が終わるくらいなら、
(しかも振り穴をやったからといって必ずしも勝てるわけではない)
もうやりたいように指して「これが自分だ!」って言えるような将棋を指して引退したいなと思いましてですね。

ハチャメチャやってこようと思ってます。
ぜひぜひ棋譜を見つけた方は並べてあげてください。

+++++

ヤバとは中学~大学まで足掛け10年、一緒の将棋部でした。一緒にチームを組んで全国大会に出るのは、もう最後。
いろんな意味で、思い出に残る大会になったら、いいな。

+++++

あ、でも来年の王座戦ももしかしたら出るかもしれないし、チマチマ振り穴使う可能性ももちろんあるので笑
まあぜひぜひ 
四日市で行われている全国学生将棋団体王座戦、注目してやってください!