ぺんぺんぐいん

ぺんぎん歩きは卒業したよ。

普段は

2006-02-05 01:00:51 | 将棋
忙しくてなかなか将棋部の研究会に顔出せないんですね。

今日は試験期間で研究会なかったんですが 自分は微妙に時間がなくもない状況だったので
東大の研究会に誘ったまままだ一度も学館で将棋を指したことのない大橋君と将棋を指す話をだいぶ前していたのです。
で、同じくヒマであろう小中学生に声かけて、いろいろ集めてるうちに
最終的には、早稲田や慶応からも集まって、みんなで総当りリーグやってました。

やっぱ横のつながりあるのいいですよね。せっかく同じ大学生なんだし。

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某プロも呼んでみた。1切れをやった。

1-2で迎えた4局目。互いに端歩を付き合う相穴熊、残りは互いに8秒ずつくらい。
61にこっちの飛車がいて、相手は11玉12香14歩21桂22銀23歩32金42金の形。
 
 
 

何も考えずに、
 
 
 




 
13に銀を放り込みました。

  
 

 

①そんなとこに打たれるとは絶対考えてない。
②でも王様に近い位置だから一瞬焦る。
③さらに銀桂香のどれで取るかで一瞬迷う。

ので、メリットは十分。企業の人っぽい言い方をすれば、「ペイする」ってやつです。

もちろんいつもの彼なら「ありえねー」とか言いつつ0秒で取るところなんでしょうが
今日はそのまま固まってしまってました笑 で、呆れ笑いしてた。

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まあそれはおいといて 

将世のかたがみさんのコラムで、学生将棋の団体戦が紹介されてましたね。
ヒロセ的にも羨ましいらしい。団体戦。

でももちろんプロの世界は、強い人だらけだし対局料もらえるし、
何より何時間もの持ち時間があってじっくり考えることができて、羨ましい。

「やっぱプロは3時間とか5時間の持ち時間で対局できて羨ましいなぁ」
「でもオレ時間余りまくりですよ。

笑。

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ベンツ少年はなかなか面白い、と改めて思った。キャラクターがすごい。

演劇の理論にもあるんですが、「ギャップを作る」って重要な手法の一つなんです。
例えば、「威厳のある教師」ってあまり印象に残らない。「教師」と「威厳」というイメージは、結びつきやすいから。

それが、「気弱な警官」だったら?
警官なのに、気弱。そのギャップによって印象に残りやすくなったり、おかしみが生まれたりする。

「やけに足の速いお婆さん」でもいいし、「大食いの得意なネズミ」だっていい。
そうやって、「キャラクター設定」そのもので惹き付けてしまう手があるんですね。

++++

今日の総当りリーグは、最初の3局は5分30秒、あとは全局消化を目指して10秒将棋でやってました。

4局目くらいだったかな。
ぺん「少年、(ぼくと)やるか?」
少年「いえ、やりません。最後でお願いします。」
ぺん「なんで?」
少年「負けると引きずるので。

計画的だねぇ。

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少年は早指しが異様に得意です。1分切れ負けも余裕。
そして3回戦までもあっという間に消化。5分30秒よりも10秒将棋がやりたい模様。

ぺん「あんまり早く終わったから、次も5分30秒でやってみる?」
少年「いえ、もう3回戦終わったんで。」(真顔で頷きながら。)

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外見は明らかに小学生なのに、中身はやけに大人びている。
綿矢りさの『インストール』にも用いられてますね、そんなキャラクター。

まあ、ベンツ君とはまた違った感じだけど。

+++++

ていうか小中学生みんな強かったなぁ。
そして麻布の後輩と少年はそのまま打ち上げに連れてってしまった。

早稲田の部員が何人かバイトしてるという、温かい雰囲気の居酒屋さんでした。

二人ともジュースやらお茶だったけど、もしも少年がジョッキ片手にししゃもとか食べてたら・・
あー 笑えるなぁ。かなり笑えます。すごいギャップです。

少年を知らない人は、ぜひキューピーちゃんが居酒屋で生ビール飲んで焼き鳥食べてる図を思い浮かべてください。

おかしいでしょ?笑 

ちなみに少年はキューピーちゃんではありません。

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それにしてもちびっ子たちはみなさん育ちがよろしいようで・・ 
どういう家庭に育つとこんなにしっかりするんだろうか、と感心してしまいます。

僕は大学1年の時、先輩を差し置いて自分のお皿にチャーハンを取り分けていてかたがみさんに頭を叩かれました。
かたがみさんにはいろいろ躾けていただいた気がする。そしてたくさん飲まされた気もする。

++++

それにしても東大の学館は寒いです。
ひっきりなしに外からの風が入ってきて、もはや室内ではありません。

東大将棋部は冬と夏はまともに活動できません。場所がないから。今度から早稲田に乗り込みます。

今日はいろんなとこから来てくれてたので カイロをまとめ買いして配ってみた。
が カイロくらいでどうにかなる寒さじゃありませんでした。

+++++

ところで最近とみに思うのだけど、1分切れ負けは面白いけど、
最後お互いに時間がなくなってまだまだ詰まない状況になると、あまり面白くない。

ここ1週間くらいになって、「ガード」(ヒロセ命名)という技があることに気付きました。

原理としては、お互いの手が盤上でぶつかるとお互い時間をロスしますよね。
だから、「自分の手番の時には手がぶつからないよう気をつけて、相手の手番の時は手がぶつかるようにする」と、
相手だけ時間を大量にロスしてしまいます。

切らし合いになるのも、
「駒が飛び散る中いかに正確に局面を記憶して、迅速に手を読み指し続けるか」
というのに挑戦するのが中学生の頃とかは楽しかったんですが

「ガード」なんて手があると(しかもこれはけっこう意図しなくても生じやすい)、
ちょっと切れ負けも将棋の本質から離れて面白みが半減してしまいます。

というわけで 1切れはやめて、2秒将棋とかに転向しようかな?せっかく新しい時計が作られたわけだし。

+++++

ちなみに1秒将棋は、76歩 34歩 33角成 とでもしておけば、
相手はびっくりして時間が切れてしまうのであまり面白くありません。

将棋の最低限の面白さを保つためには、
「相手がむちゃくちゃなことをやってきた時にそれを咎める余地がある」
ということが前提にならなくてはならない。

その意味で、2秒か うーん3秒はほしいかな?

+++++

ちなみにこんなこと書くといかにも僕が切れ負けで勝ってる人かのような印象を与えていそうですが、
この4年間、切れ負けの大会は3度参加して3度とも1回戦または2回戦負けしてます。
うーん、4年間まるで勝ってない・・

やっぱ大会なら、真面目にじっくり考える余地がある方が満足できると思われる。

+++++

途中にやってきた某君がリーグ表を見るなり

「いくらかかってるんですか?」

賭けてないから。。

+++++

まあそんな感じ?

今日は8人総当りでなんと28局!もこなせました。
ちゃんと企画して、きっちりこなすっていいですね。達成感があります。

臨時の研究会て感じでしたが 学館来てくださった方たちどうもありがとうございました。お疲れ様でした。

慶応の二人も、また来てね。

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そして風邪は悪化・・ osmくんごめん。。


全国大会つながり。

2006-02-03 23:10:09 | 将棋
僕が中学を卒業した次の年から中学生選抜選手権にも女子の部が出来たから、今は男女問わず、全国大会つながりで
「中高6年間、毎年日本のどこかで顔を合わせる」
なんていう不思議な関係が成立することになる。アマチュアの将棋やってる人の話ね。

まあもちろんそのためには都道府県大会で優勝しないといけないんだけど・・

何年か前の中学生の大会の記録見てて、富山で見た名前がちらほらあって。
あぁこの人たちも不思議な関係で結ばれてる人同士なんだなぁ・・ってね 不思議な感慨があったわけです。

++++++

が 割とよく行動してたみ○の君もた○なし君も将棋やめちゃうし、
明日も将棋を指すそらくんとは高校時代は高3の高校竜王戦で1回真剣指しただけだったし、
なんだかんだといろいろあるものです。

あと、割とよく全国大会で一緒だったはずなのに、全然話したことなかった人とかも、いるもんだなぁ。。って思った。

仲良い友達ができる・できないってのは自己裁量だからなぁ。
ちょっとした縁で仲良くなっちゃうこともあるし、
でも何か企画したからって必ずしも仲良しになるわけでもない。

++++++

ところで今所属しているYDPという団体は、ユース世代の団体間のネットワークを築くことを主目的にしてます。

団体同士でネットワークがあれば、
・運営等のノウハウを共有できる。
・意見発信する時に、みんなの意見をまとめて国際機関などにぶつけることができる。
・イベント開催する時に、より協力し合ってより規模の大きいものにできる。
などなどメリットはいろいろ。

あ、でも、そうか。この場合のネットワークって、お互いの利益を前提にした「つながり」だもんね。
「友だち」って感じじゃないね。ちょっとオトナ?な関係。

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そういう意味で、利害関係抜きのつながりって貴重ですね。

でも僕は全国大会行くたびに真剣指してお金稼いでました。アホでした。



全国高等学校文化連盟 将棋新人大会より

2006-01-29 08:42:26 | 将棋
帰ってきました。

うーん、明日までの手をつけてないレポートが3本あるのであまり書けませんすいません

というつつちょっと書いちゃいます。

でもあまり客観的な話じゃないです。それは近代将棋・週刊将棋をみなさん購入お願いします♪笑

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今回は非常に詳細なスイス式が採用されていました。
場内係員の間では専門用語が飛び交い、パソコンに向かって手早く作業を進めるおじさんたち。

"swiss perfect 2.4"というプログラムを、許可をもらって使っているそうです。
計算も速く優秀なソフトとのこと。運営者の方たちの間では有名なんでしょうか?

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"action"&"visuall".

対局結果は場内に次々と張り出され、さらにはプロジェクターを用いて大画面スクリーンにも投影されます。
スケジューリングに従い臨場感を演出。

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そのためか、スケジュールに大幅な遅れをきたしそうな対局は、
審判長のプロ棋士の方の判断でズバッと勝敗が判定されてしまいます。

まだ相入玉してなくても、互いに取れる駒がたくさん残っていても、
相入玉模様になっていればささっと点数を数えて「ハイ、こっちの勝ち。」と即断。

ほかにも「ハイ、こっちは寄りだね。相手玉は当分寄らないね。相手の勝ち。」とか・・ かなり驚きました。

形勢が切迫している時は、さすがに判断しかねて見守っておられる様子。そこに係員の声。
ハイ、抽選しまーす。
はい?!?!一応「ひどい手を指さない限りはっきり片方が勝ちの局面」なのに・・
と思ってその旨告げようかどうしようかと思っていたら、負けを悟った選手が
「いえ、投了します。僕の負けです。

殊勲賞ですね。

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そんなこんなで色々とシステマチックに運営されている大会でした。
特に、対局が第三者に判定されてしまうというのは非常に違和感が・・

でも、これはこれでアリだと思います。
その分、「スケジュール通りの精確な運営」というメリットは捻出されているから。

この辺りは、英語でならいろいろと議論が入手できるのでしょうか。
ちなみに日本将棋のルーツに関する文献は、英語でなら山ほど手に入るらしいです。

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以下大会中の出来事。

++++

すごい雪でした!! ゆ~きやこんこん♪♪

「え、こんなのは雪って言わないですよ?」

え でもたくさん降ってるじゃん・・ あ、傘、傘。

傘さすんですか?!

以上北国育ちの選手たちでした。

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将棋の大会で、初めてスーツを着用!!

いつも私服だったり、高校竜王戦では高校生の制服に見えなくもない服装で行ったりしてて、今回も私服のつもりだったんですが笑
前日の夜、初対面の高校生たちに
「え、22歳なんですか?どう見ても18歳ですよ。ていうか高校生ですよ
と、さんざん言われましてですね笑

そうかーちゃんと着といた方がいいかな、って。。

++++

王座戦の時に応援で来てくれていた部員たちが
「応援する方は疲れますよー 立ちっぱなしですから。」
って言っていたのと同様、
観戦する側は疲れます。特に午前中。

優勝候補の選手を中心に将棋の内容を見るため会場を歩き回ったり、
会場全体に目を移してみたり いろんな人に話を聞いたり・・

++++

ちょっと疲れてソファに座っていたら。

スタスタと近づいてくる高校生。振り向く自分。いきなり

じゃんけん・・

え?なに?とおもいつつ

ぽん。

うっ 負けた・・

あっち向いて

そうきたか!?

ホイ。

はっ 向いちゃった・・

小さくガッツポーズして立ち去る高校生。よくわからんが悔しい。。

++++

もう何年も前に、蒲田の道場で会った子に再会!でもあっちは僕のこと覚えてなかった。。

その彼は、なんと3人部屋に1人で2泊。広すぎです。おいしすぎです。
でもそのためによる遅くまで選手たちの溜まり場になっていた模様。2日目勝ち残ってるのに。笑

++++

携帯の履歴を振り返ってみると・・

中学と高校で優勝している某君はですね
「将棋やりますか~」とメールをくれた次のメールには、「今は株してます」のメールが。

「株?あぁ携帯からネットで株でもしてるのかな。
最近流行ってたし、今はホリエモンでホットだし、
そうか高校生も普通にやってるのかぁ・・」というのは誤解で、
「トランプでできる賭け事の株」だったらしい。笑

そういえば二日目の会場で、某敗退してヒマな高専の子に「やまうちさん対局時計貸してください」と言われて貸して、
後で彼らが将棋を指しているのを見に行ったら 机の上には百円玉が・・ どうやら一局清算ルールの模様。

++++

あ、念のために言っておくと
僕自身は1局も真剣指してません。えげつない勝ち方とかもしてません。
むしろ前日はたくさん負けた気がする。

さらに言っておくと大学入ってからは切れ負けの大会は常に1回戦敗退か2回戦敗退です。
秒読みがつく大会は5大会参加中4大会入賞or優勝。もはや切れ負けは苦手と言うよりありません。

まあ、1分切れ負けは今でも得意なんだけど笑 
2分以上あると、ね。考えると時間切れるし、考えないと時間余るし。どうにもやりにくい。

++++

アマ強豪のあの方にもお会いしました!お嬢さんが出場されていたんですね。
女子選手情報を詳しく教わりました。「四国大会の優勝者は誰々で・・」とか。

そしてお嬢さんの指しこなす戦型は、やっぱり穴熊でした。

+++++

某姉妹の妹が来ていたので妹の携帯を借りて姉にイタ電を掛けた。

「(妹っぽく)あ、もしもしお姉ちゃん?」
山内さんですか?

不発。

+++++

麻布の後輩のたけうちくんとは夜に将棋が指せなかった・・

前日夜。たかくさくんに彼の携帯番号を聞いて、電話。
rrrr・・
出ない。。

初日夜。電話。
「もしもし ひま?」
今日はもう寝ます。

まあ明日残ってるしね。10時就寝はおすすめです。またの機会にでも。(3位おめでとう!)

+++++

夜、ホテルのエレベーター前で某県の女子選手にばったり。

「あ、こんばんはー」と 1、2分ほど話していると後ろからエレベーターが開いて、某県の男子選手が。

「お、ちわ~」と、声に出した瞬間に全てを悟り

「じゃあまた明日!」と言って年寄りは退散。。

+++++

優勝者の写真撮影。

選手と知り合いだったりすると、
てきとーにわけのわからないこと言って笑わせちゃったりできるんですね。

今回は調子に乗って連続攻撃で爆笑させてしまいました。
今見ると、「真顔」→「笑顔」→「爆笑顔」と連続写真に仕上がっています。 
が 爆笑中の写真なんて載せられるわけないじゃん。やりすぎた・・

+++++

ほかにもいろいろあった気が・・ また思い出したら書きます。

また、今回もたくさんの方たちにお世話になりました!
みなさんほんとにありがとうございました。

手短ながら以上で。レポートしてきます。

最近

2005-12-30 20:57:33 | 将棋
おおっぴらに話題にのぼるようになったmixi。

なんと昔住んでたLAの日本人学校のコミュニティまで発見★しかも当時の同級生発見★
ちょろちょろとメールしていたら、「そういや(日本帰ってきてから)1回、S君に会ったよ。」とのこと。

S君は全く予想だにしていなかったと思うのですが、
当時クラスでS君とたまたま将棋をやって負けたのが、僕が将棋を始めるきっかけになったんですね。

なんかボコボコにされて笑、みんなが見てて、先生も「そろそろ終わりだな」なんて言ってて。悔しかった。笑

たしか王様は5九あたりにいたまま詰まされたはず。ほんとに初心者だったんだなぁ。。(当たり前か。)

++++

ん、そうしてみると。けっこう将棋の内容覚えてます。小学生時代から。

小5の時に出た小学生名人戦の東日本大会ベスト8。
今奨励会三段の同い年の方と当たって負かされたんですが、その内容もかなり覚えてる。
中学生時代の将棋も・・いまだに覚えてるのがたくさん。

+++++

記憶力と思考力というのはよく対置される能力だけど、
実は思考するためには記憶が大事だったり、(記憶した膨大な量のデータを基に思考する面があるから。)
記憶のためには思考が大事だったり、(思考することで記憶事項間に結びつきが生まれて、記憶しやすくなるから。)
両者は分かちがたい関係にあると思うのです。

とっても強いどこかの誰かの話。
高校生時代に毎週遠征していた道場からの帰り道、電車の中でその日指した棋譜を棋譜ノートに残してたとかなんとか言ってました。
そうやって記憶を定着させる作業というのもなかなか大事。

++++++

王座戦の棋譜、残しておかなきゃ。忘れちゃってたら・・

立命の人に棋譜を頼もう。><



そろそろ

2005-12-29 00:50:34 | 将棋
王座戦の話題も飽きてきました?笑

最後に、ちょっと外部の話。

+++++

会場は四日市市文化会館。まさに文化政策の拠点。

十傑戦の初日にはなんと劇団四季の「クレイジーフォーユー」が上演されていました。
どおりで大勢の人たちが列を作って並んでたわけだ・・ 休憩時間はトイレに長蛇の列。w

受付にいってキャスト表を見せてもらうと・・おぉ、見知った名前の方々が!!
東京から遠く離れた四日市の地でこんな巡り合わせがあるなんて、感慨深いものがありました。

++++

王座戦の開会式。
アマ連の理事長さんの挨拶の中に、四日市を卑下するような言葉がありました。
「わざわざこんな不便で何にも無い所で開催するのも云々」みたいな。
うーん。もったいない。

だってだって。
四日市という土地を、ただの遠くて不便な場所と消極的に捉えるか、
それとも四日市という土地に根ざした積極的な意味合いを見出すか。
全然違ってくるでしょう。

例えば中部地方、関西地方の将棋関係者の方々に足を運んでもらうことができれば、それ自体大きな意味のあることと思います。
必ずしも便利なところ=大都市で開催すればいいというものでもない。

地元や周辺に住む人たちとの関係性を視野に入れて行動してみるのは意義のあること。
将棋関係者のみならず、四日市文化会館という場所を利用してなにかタイアップできるかもしれないし。

>「ただの不便で遠いところ」という認識は、もったいないと思うのです。

+++++

例えば、WEB上での王座戦の告知ってどこでされてたんでしょう?

僕は内部から伝わってくるのでまるで調べませんでしたが、どこか公式に情報が通達される場所はあったのでしょうか。
注目してもらうこと自体に価値のあることと思いますが、さらに告知を徹底することで集まる観客も増えるはず。

学生将棋を知ってもらう、足を運んで雰囲気を感じ取ってもらうことだけでも重要なことと思いますが、
さらに学生将棋連盟の会計の足を引っ張っている棋譜集の売り上げも多少は伸びるやもしれません。

いずれにせよ、パイナップルあたりの有名どころの掲示板での告知は早めにちゃんとしておいた方がよかったのではないかと・・
あるいは、東大将棋部の掲示板も、もうちょっと部外者に対する情報発信の場としての機能を重視していい気がする。

ただの一将棋部ではなく、関東を代表する将棋部として、さらには全国を代表する大学将棋部としての意識を持っていいのではと思います。
もちろん、それはほかの有力な大学にも共通して言えることですね。

+++++

先日から少しかかわり始めた国際協力の団体でもそうなんですが、「広報」の役職はとても重要です。
web技術のある人とか、重宝されてる。

人手不足そうな学生将棋連盟に広報担当者を求めるのは酷かもしれない。
されば、参加者の皆一人一人が、ちょっとそういう意識を持ってみるのも悪いことではないのではないでしょうか。

自分の反省の意もこめて。

+++++

将棋は、一種の競技ですね。

「将棋人口」とは将棋の遊戯人口を指すと思われますが、
羽生7冠フィーバー以来「将棋は指さないけど、将棋界に興味のある人」も増えてます。
ある意味、「将棋の消費者」と言っていいのかな。

しかし。現状では、「将棋の発信者」がいないと思うんです。
将棋に関心のない層にまで情報を発信し、注目をひきつけるほどにまで「発信」できる人。
あるいは、将棋を知らない層にまで訴えかけられるような「将棋の表現者」、がいない。

王座戦は間違いなく学生将棋の中で最も規模が大きく格式の高い大会です。
そんな大会だからこそ、将棋を取り巻く外部の環境に対する潜在能力はそれなりにあると思うんです。
大会の持つポテンシャルを引き出す施策がなされれば・・。

+++++

などなど 王座戦の中で選手として戦ってる自分とはまた違った視点でいろいろ羅列してみました~

以上。

もう

2005-12-28 11:21:14 | 将棋
初日から1週間経つんですね。驚きです。

四日市へはもちろん将棋を指しにいくわけですが、それだけが楽しみではありません。
久しぶりの人たちに会ったり、飲み会があったり、飲み会があったり、飲み会があったり・・

というわけで、飲み会の話なぞ。

+++++

王座戦優勝打ち上げを東大内でやった後、深夜にじゅんじゅんに呼び出される。
「あんなー、新潟大の人がな、一馬くんと飲みたいゆうてるよ。」
なんと対局相手だったイシワタくんでした。よし行くぞと即断して飲み屋へ直行。

新潟大、立命館、大阪市大あたりからちょろちょろと集まってた。東大からも1年生が3人くらい来た。和気藹々。

++++

立命館の某くんは酔っ払って、もう同じことしか話さない。笑
「山内さん、東大から見て立命館の上位7人は誰ですか?俺入ってますか?
「山内さん、山内さんから見て俺は楽勝な相手ですか?
「山内さん、俺とうちの○○だったらどっちが強いと思いますか?

だいたいこの3種類かな?
何を話しかけても延々とこの質問を繰り返す彼。
冷静な外見とは裏腹に、意識はどこか別世界へ昇天していた模様。

そこでホテルへ送ることにして、外へ連れてって道案内したその帰り道。
慶応勢が外でタムロってるところに出くわしました。 飲み会が終わった直後だったらしい。

よく覚えてないんだけどとにかく見知った顔にたくさん出くわして、テンション、ガン上がり。

ぺ「よーし胴上げするぞ胴上げ!!」と、なぜか外部の人間が乱入。

すると川さんが意味のわからない奇声を発しながら僕を取り囲んで・・ 気付いたら、

僕が胴上げされちゃいました。w

慶応のみなさん、どうもありがとうございました。笑 大学生みんな仲良いね。いいことだね。

++++++

その後はちゃんと、新主将のモリモトくんを胴上げ!!
いやー盛り上がってました。胴上げする人、眺める人、囃し立てる人、写真撮る人、奇声を発する人・・(ん、僕?)

最後は円陣を組んで、主将の挨拶。

・・モリモトくんははにかんで「なぜか一馬さんがいるんですけど・・」

ん?!やっぱまずい?まずい?気まずいよね?僕ここにいちゃまずいよね?
と、動揺しつつちょっと離れたところから眺めていたら・・

モリモトくんは再度こちらに意味深な視線を投げかけてから、

「来年は東大を、絶っ対倒すぞぉぉぉぉぉ!!」
「おぉぉぉぉぉ!!」(←全員)


あ、これがやりたかったのね。w

++++

あべくんは次の日十傑戦なのに徹夜してたり(その後初日は2連勝通過)、
穏やかな口調で初日の大論争のなだめ役として活躍されたカワカミさんが実はむちゃくちゃ面白い人だったり、
イシワタくんとかゴトーくんらと各地区の棋界事情について話したり、
淳とかイナバくんたちが水に塩入れて飲んでたり、たけいりは名刺を配りまくってたり・・

とにかく楽しかったーーー。これなら個人戦出ないのもアリかも?笑

++++++

あ しまった 思考システムの話を書き損ねた。

追記

2005-12-27 01:10:04 | 将棋
ここ数日、これまでにないアクセス数が続いています。
読んでいただいたみなさん、ありがとうございました!

王座戦に関してはまだまだ硬軟いろんな内容について書く予定ですので、
少しでも面白いなと思っていただけたらブックマーク・お気に入りへの登録お願いします。笑
んで、気が向いた時にふと覗いてやってくださいませ~

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さらに気が向いた方は、コメントも大歓迎ですのでよろしくお願いします★

ではでは~

大阪にて

2005-12-27 00:17:48 | 将棋
祖父母邸に帰省中。明日横浜へ戻ります。

++++

すべて、終わりました。

十傑戦も学生女流名人戦も、立命館同士の決勝戦になりました。
禰保君を破った鈴木雄貴君、尾崎さんを破った石内さんがそれぞれ優勝。
鈴木君は初めての個人戦全国優勝。一方で石内さんは四連覇。・・女帝?笑

うちの小林くんは残念ながら3位。
しかし彼も学生名人戦・十傑戦には計3回出場して優勝、準優勝、3位が1回ずつ。
来年は2冠目達成なるか?あるいは3冠?と、老人は期待しております。笑

+++++

十傑戦ではうちの主将はアヒル戦法を使っていました(!)。
後輩のあべくんとの相アヒルでは負けたものの、
7位決定戦では相手の居飛車にアヒル戦法でリードを維持して勝ち。

これをどう見るか?

「ふざけた戦法使って・・」と若干の怒りを感じる人も多かったと思います。
王座戦で優勝したばかりの東大の主将という立場の人間が、
そんなくだらない戦法で個人戦を戦うとはどういう了見だ??と見る向きすらあったかもしれません。

しかし実際その将棋を見ていると、明らかに「作戦勝ち」していました。w

「盗人にも三分の理」とはよく言ったものですが、
変な戦法にも当然ながらメリット・デメリットの両方があります。
そのデメリットを的確に見抜いて咎めないことには、変な戦法でも簡単にまかり通ってしまう。

・・「くだらない戦法」は、ほんとに「くだらない」のだろうか??

++++

今回の王座戦の初日では、筋違い角、3四金型オリジナル戦法、対角交換中飛車・居飛車4九金型玉頭位取りなど、
大会で指したことはまるでない指し方ばかりしていました。

結果はどれも快調だったんですが、この時発見したことが二つ。
一つ目。「案外、咎められない。」たしかに、初めて見る意味不明な戦法を咎めきるというのはなかなか大変。
二つ目。「序盤で相手がたくさん持ち時間を使ってくれる。」未知の土俵は恐いものです。ましてや大舞台。自然と慎重になります。

これは大きなメリットですよ。笑 相手が考えてる時に自分も考えれば、時間の差は拡がる一方。

+++++

そしてなにより、楽しい!!

ここ10年での将棋の技術における大きな変化として
「序盤戦術のシステム化」、「序盤や終盤の知識の体系化」がよく挙げられますが、
実はその裏でもっと重大な変化が起きていると僕は確信しています。

それは、「思考システムの固定観念化」です。

+++++

我々は、随所で固定観念に縛られていると思うんです。

「桂馬の使い方」「王の囲いかた」「作戦勝ちの仕方」、さらには「定跡の外しかた」すら。
広く出回った情報の中で、暗黙のうちに我々を支配している共通認識というものが、あるような。

「未知の局面」は将棋を指していればいくらでも出くわしますが、
「未知の思考システムが必要な局面」にはまず出くわしません。
つまり、「これまでに得た知識や経験を応用することが利かないような局面」を迎えることはまずないんです。

王座戦で周りの将棋を見ていても、「見たことのない戦型」ってまるでないし、
「もともとどんな戦型だったのかわからない」ような終盤戦も、滅多にない。

体系化された序盤、名前くらいはみんなが知ってる序盤があって、
駒の配置等もそれなりに見慣れた中盤戦・終盤戦がある。
そういう土俵の上では自然と思考システムが硬直し、
その思考システムに通じている人が、「強い人」。その思考システムを体得することが、「強くなること」。

++++++

例えばある時、序盤で駒もぶつかっていないうちに銀損して、しかし意外と「形勢は五分」ということがありました。
その経験は、僕に「銀損すると何故不利になるのか?」ということを改めて考えさせられる契機にもなりました。
駒が減るんだから不利になるに決ってるだろ、って?
ではなぜ駒が減ると不利になるのでしょうか。

思考システムの発展というのは、我々が「当たり前」と思っている事柄に疑いを抱くところから始まります。
将棋に「未知の局面」はいろいろあるけれど、現代では「未知の思考システム」が必要とされるような局面は滅多に出ない。

+++++

アヒル。

最初目にした時は呆気にとられましたが、手を読んでいくとこれがなかなか面白い。

読む範囲に限界がある人間は、手を読むという作業に必ず「形勢判断」がつきまといます。
どこかで読みを打ち切り形勢判断をして、別の変化を読み始めなければならない。

部分的には通常ありえない手順が実は最善だったり、
部分的にはいい形とされているのが実はこの場合は悪形であるということがわかったり、
さまざまな新しい認識を得ることができました。

+++++

既存の類型化にあてはまらない戦法。

これを「くだらない」と切り捨てずに、将棋の新しい側面を見る気持ちで見直してみてはいかがでしょう?
きっと、いろんなことが見えてくることと思います。

まあアヒルを使えとは言いませんが笑

案外、むちゃくちゃな戦法を指すというのは「将棋の楽しみかたの一つ」なのかもしれません。

++++++

思考システムについては2点ほど補足したいことがあるので、それはまた明日にでも。


実は。

2005-12-25 03:30:19 | 将棋
「新旧勢力のクロスオーバー」、今年の東大は、そんな言葉で形容できるぽいです。

周知の通りここ3年ほどの東大将棋部内における麻布出身者の割合は凄まじいものでした。
団体戦レギュラー7人のうち6人が麻布なんてこともあった。笑

今回の東大の中心メンバー11人を考えてみると・・
麻布出身者が5人。強力な1年生が5人。+石橋さん。

++++

しかも、しかも、しかも。

麻布出身者の学年はなんと3年生1人、4年生2人、5年生1人、7年生1人。
すぐに卒業するのは約1名のみですが笑 来年も大会参加が確実なのは3年生の1人だけです。

と、いうことは。ホントに絶妙のタイミングだったんですね。
「年寄り麻布勢力」と、高校全国大会入賞クラスの「1年生軍団」が合わさった年。
(石橋さんももちろん強力な存在で、今回は5戦全勝。)

でも、そんなことは打ち上げの時になってようやく気づいたほど、
今年の東大メンバーはレギュラーノンレギュラー合わせて仲良しだった気がします。
主将を中心に一体となった東大チーム。実はそんな構造が隠されていました。

来年からは、今の1年生を中心に部は動いていくのでしょう。
1年生のうちに王座戦優勝を経験した彼らが今後どんな活躍を見せてくれるのか。
楽しみです・・って、なんか僕もう老人みたいな気分ですね。笑

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今日は十傑戦でした!

東大から参加した3人、主将・こばやしくん・あべくんは全員ベスト8進出。
年末四日市での完全優勝を狙って、ぜひぜひ頑張ってほしいところです。
ほんとは今日帰ろうかと思ってたんだけど、思わず居残っちゃいました。w

ではではー。

あ、メリークリスマス★