peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市東山町のツルレイシ(蔓荔枝)/ニガウリ(苦瓜)

2006年09月16日 | Weblog


9/4(月)、一関市東山町長坂の国道脇にある小さな畑に「ツルレイシ(蔓荔枝)/ニガウリ(苦瓜)」が栽培されていました。実は収穫された後だったようで、花と実が少しだけついていました。






ツルレイシ(蔓荔枝)/ニガウリ(苦瓜)ウリ科
アジアの熱帯地方の原産。アジアの熱帯から温帯地方にかけて広く栽培され、特にインドに多いという。わが国でも沖縄や九州などの暖地で多く栽培されているが、栽培は東北地方でもよくできる。

 6~8月、淡黄色の花が咲いた後、「なり花」の基部が急に太り出してコブコブのある実になる。初め緑色だが、やがて熟すと橙黄色になり、果皮が裂けて中から真っ赤なワタを現す。熟した実の赤いワタは甘い。普通の品種は実の長さ10~20cmであるが、長レイシは長さ40~50cmになる。

 未熟な実は味噌をつけて焼いたり、油炒めなどにして食べる。ちょっと苦味があるが、夏の食べ物として暑さで衰えた食欲を回復するといわれる。特に焼酎の肴としてよく合うといわれ、沖縄県や鹿児島県など九州各地で多く用いられている。

細い蔓に緑色の掌を広げたような葉とこの面白い形の実は眺めるにも良い 暑さに強く、アサガオに準じて栽培すればよいので、庭に作って、四つ目垣などにからませるといい。

 「レイシ」というのはムクロジ科の常緑樹で、中国南部の原産。唐の玄宗皇帝が楊貴妃のため騎馬を嶺南に派遣して荔枝(れいし)を得たという話があるが、この果実の表面がデコボコになっているのに似ていて蔓性というので、「ツルレイシ(蔓荔枝)」とつけられたという。
 また、苦味があるので「ニガウリ(苦瓜)」とも呼ばれる。長崎では「ニガゴウリ」と呼ぶという。

ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)

2006年09月16日 | Weblog
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)の実 9月4日(月) 一関市東山町長坂


9/4(月)、一関市東山町長坂の農家の庭先に、実を沢山つけた「ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)」がありました。まだ花も咲いている緑色の実でしたが、熟すと黒紫色になり、よく目立ちます。





ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)の実 2005年10月12日 一関市石畑
下記の画像は、10月12日、一関市石畑の住宅街の道路わきにあったもの。



ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属 Phytolacca americana
北アメリカ原産の多年草で、「アマリカヤマゴボウ」とも呼ばれる大形の帰化植物。明治初期に日本に入り、現在では空き地や道ばたなどに雑草化している。
 茎は太くて赤く、高さ1~2mになる。葉は長さ10~30cmの長楕円形で互生する。

 6~9月、茎の枝先にわずかに紅色を帯びた小さな白い花が長い穂になって多数咲く。花は直径5~6mmで、花弁はなく、花弁状の萼片がふつう5個ある。

 花後には実の房ができる。果実は直径約1cmの扁平形で、秋に黒紫色に熟す。なお、葉は弱い毒性があり、根は強い毒性があるという。

ヌルデ(白膠木)の実と紅葉

2006年09月16日 | Weblog




 画像は、美しく紅葉したヌルデ(白膠木)の葉と核果。ウルシによく似ているが、葉の軸に翼があるので見分けやすい。実は熟すと塩辛い白い粉をかぶる。

ヌルデ(白膠木)ウルシ科 ウルシ属 Rhus javanica
山野に生える落葉小高木。高さはふつう約5mぐらいであるが、10mぐらいにもなるという。
 葉は奇数羽状複葉で互生し、葉軸に翼があるのが特徴。秋には美しく紅葉する。小葉は4~6対あり、長さ5~12cmの長楕円形で、裏面に軟毛が密生している。葉にできた虫こぶを「五倍子(ふし)」と呼び、染料などに利用するので、「フシノキ」の別名がある。

 8~9月、枝先の円錐花序に黄白色の小花を多数開く。雌雄別株。果実は直径4mmほどの扁平形の核果で短毛が密生し、塩辛い白粉をかぶっている。

 分布:日本全土、朝鮮、中国、台湾、ヒマラヤ、インドシナ

絶滅危惧種タコノアシ(蛸の足)の果実

2006年09月16日 | Weblog

11月1日、一関市狐禅寺の休耕田などで「タコノアシ」を見つけられなかったので、東山町松川字卯入道近くの休耕田を訪ねてみました。

 前に生えていたところとは別の休耕田にも、かなりの株が生えていました。





タコノアシ(蛸の足)ベンケイソウ科 タコノアシ属 Penthorum chinense





ノブドウ(野葡萄)

2006年09月16日 | Weblog
ノブドウ(野葡萄)ブドウ科 ブドウ属 Ampelopsis brevipedunculata

山野にふつうに見られる落葉性のつる植物。蔓はジグザグに長く伸び、葉に対生して巻きひげが出る。葉は直径5~13cmのほぼ円形で、ふつう3~5つに切れ込み、裏面の脈には粗い毛がある。

 7~8月、淡緑色の小さな花が咲く。果実は直径6~7mmのほぼ球形で、淡緑色から紅紫色、ルリ色に熟すが、虫こぶになっているものが多い。葉が無毛のものを「テリハノブドウ」と呼ぶこともあるという。 分布:日本全土