9/4(月)、一関市東山町長坂の国道脇にある小さな畑に「ツルレイシ(蔓荔枝)/ニガウリ(苦瓜)」が栽培されていました。実は収穫された後だったようで、花と実が少しだけついていました。
ツルレイシ(蔓荔枝)/ニガウリ(苦瓜)ウリ科
アジアの熱帯地方の原産。アジアの熱帯から温帯地方にかけて広く栽培され、特にインドに多いという。わが国でも沖縄や九州などの暖地で多く栽培されているが、栽培は東北地方でもよくできる。
6~8月、淡黄色の花が咲いた後、「なり花」の基部が急に太り出してコブコブのある実になる。初め緑色だが、やがて熟すと橙黄色になり、果皮が裂けて中から真っ赤なワタを現す。熟した実の赤いワタは甘い。普通の品種は実の長さ10~20cmであるが、長レイシは長さ40~50cmになる。
未熟な実は味噌をつけて焼いたり、油炒めなどにして食べる。ちょっと苦味があるが、夏の食べ物として暑さで衰えた食欲を回復するといわれる。特に焼酎の肴としてよく合うといわれ、沖縄県や鹿児島県など九州各地で多く用いられている。
細い蔓に緑色の掌を広げたような葉とこの面白い形の実は眺めるにも良い 暑さに強く、アサガオに準じて栽培すればよいので、庭に作って、四つ目垣などにからませるといい。
「レイシ」というのはムクロジ科の常緑樹で、中国南部の原産。唐の玄宗皇帝が楊貴妃のため騎馬を嶺南に派遣して荔枝(れいし)を得たという話があるが、この果実の表面がデコボコになっているのに似ていて蔓性というので、「ツルレイシ(蔓荔枝)」とつけられたという。
また、苦味があるので「ニガウリ(苦瓜)」とも呼ばれる。長崎では「ニガゴウリ」と呼ぶという。