peaの植物図鑑

トリカブト(鳥兜) / オクトリカブト(奥鳥兜)

一関市川崎町薄衣「三島峠」  2009年10月4日(日)

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2009年10月4日(日)、一関市博物館主催の「大人の調べ学習~気仙沼街道を行く」という催事が行われましたので、妻と共に参加しました。「気仙沼街道」と呼ばれた古道をバスと一部徒歩で訪ねるものです。川崎町薄衣字柏木から千厩町千厩の間にある三島山の三島峠を経て千厩町千厩までの山道をみんなで歩きました。

 「古地図には、三島峠に近い川崎町側に一里塚がある」というので、それらしきものがないかと見まわしながら歩きました。塚が削られたように見える所がありました。また、三島峠の山際にはオクトリカブト(奥鳥兜)と思われる植物が花を咲かせていました。

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2005年9月20日、一関市「釣山公園」で撮影したもの。

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トリカブト(鳥兜) キンポウゲ科 トリカブト属 Aconitum spp.

山地の林の中などに生える多年草。和名の「トリカブト」は、花の形が舞楽に用いる冠(鳥兜)に似ることによる。「トリカブト」の仲間には、「オクトリカブト(奥鳥兜)」「ヤマトリカブト(山鳥兜)」「ハコネトリカブト(箱根鳥兜)」「エゾノホソバトリカブト(蝦夷細葉鳥兜)」「キタダケトリカブト(北岳鳥兜)」「ホソバトリカブト(細葉鳥兜)」「ハクサントリカブト(白山鳥兜)」「サクライウズ」などがあり、根や葉にはいずれも猛毒のアルカイドを含むが、薬草でもある。種類は豊富だが、多くは草丈が30~180㎝、花期は8~10月。花は普通青紫色で、茎先に総状または散房状に花房を作って咲く。葉は互生し、掌状に3~5裂する。また、野生種の多くは山地の林や草原などに生える。

オクトリカブト(奥鳥兜) Aconitum japonicumは、日本の代表種とされているトリカブトで、北海道と本州の中部以北に分布する。茎は直立するかやや湾曲し、高さ80~180㎝になる。根を薬用にする。茎の下部には毛はないが、中程から上には曲がった毛が生える。葉はやや厚く円心形、5中裂し、裂片には粗い鋸歯があり、両面の脈上や葉柄に曲がった毛が生える。花は長さ3~4.5㎝の青紫色で、外側に曲がった毛がある。花期:8~9月。

ヤマトリカブト(山鳥兜) Aconitum japonicum var.montanumは、本州の中部地方以北の山地の林の中などに生える多年草。高さは80~150㎝になる。中程の茎葉は円心形で深く3~5裂し、裂片は披針形または卵状披針形で粗い鋸歯がある。オクトリカブトの変種で、青紫色の花の外側には曲がった毛が生え、内側にも曲がった毛と真っ直ぐな毛が生える。花期:8~10月。

栽培種で、中国原産のトリカブト(別名・附子=ぶし、烏頭=うす)は根が漢方薬。


今年の3月で85歳の「後期高齢者」。花や木の実、特に山野草が好きで何時もデジカメを持ち歩いています。

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