peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

アキノノゲシ(秋の野罌粟)/ 後三年合戦の地を訪ねて(3)

2009年09月06日 | 植物図鑑

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秋田県横手市雄物川町沼館  2009年9月6日(日)

2009年9月6日(日)、財団法人奥州市文化振興財団・奥州市埋蔵文化財調査センター主催の所長日曜講座 特別企画バスツアー「後三年合戦の地を訪ねて」が実施されました。妻と私を含めて参加者は42名。(岩手急行バス)

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沼柵(ぬまのさく)後三年の合戦(役)で滅亡した豪族・清原氏の本拠地だった所であるが、それがどこに当たるかはまだ、特定されていない。横手市役所雄物川庁舎から北へ約2kmに「沼舘(ぬまだて)」地区があり、沼柵が沼舘地区にあったことは確かと思われ、沼舘城跡がその候補地として、これまで沼柵と考えられてきた。沼舘城跡は標高45m、雄物川の流れによって形成された河岸段丘に立地する。「奥州後三年記」には、沼柵は家衡が最初に立て籠もり、義家軍を撃退した場所と記されている。

中世には、雄勝郡から平鹿郡西部に進出してきた小野寺氏(重臣落合氏を配置)の居城となっており、本丸に比定される蔵光院境内と二の丸に比定されている雄物川北小学校の周囲は、今も土塁で囲郭され、蔵光院南側・東側の土塁は高さ10m、幅6mと大規模なものである。2007年(平成19)から発掘調査が実施されているが、明確な遺構、遺物はまだ発見されていない。(当日配布されたプリントより)

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蔵光院楼門

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蔵光院正面

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沼の柵本城址の土塁

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伊藤館長の説明を聞く参加者たち。

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土塁下の湿地に大群生したアキノノゲシ(秋の野罌粟)

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アキノノゲシ(秋の野罌粟) キク科 アキノノゲシ属 Lactuca indica

日当たりのよい空き地や道ばた、草地などに生える大形の1~2年草。茎は直立して、高さは普通1m以上、大きいものは2mほどになる。茎の下部の葉は互生し、長楕円状披針形で長さ10~25㎝あり、逆向きの羽状に切れ込む。葉の切れ込み具合はいろいろで、深く切れ込むものやほとんど切れ込みがないものまである。葉質は柔らかく、基部はハルノノゲシと違い茎を抱かない。茎の上部の葉は小さく、ほとんで切れ込みがない。茎や葉を切ると白い乳液が出る。葉は滑らかで無毛。沖縄など、暖かい地方ではほぼ1年中花が見られるが、本州では(8~11月)夏から秋にかけて花が咲く。茎の上部に淡いクリーム色の頭花が円錐花序に多数上向きに咲く。頭花は直径2㎝ほどで、舌状花だけでできている。頭花が開くのは太陽が出ている時だけで、夕方になると閉じてしまう。雨の日や曇っている時も閉じている。ときに舌状花が白色のものや淡い紫色のものも見られる。総苞は円柱形で1㎝内外。花の咲いた後、下の方がふくれ上部が狭くなる。和名はハルノノゲシに似ているが、秋に花をつけることによる。そう果は黒色で、長さ8㎜ほどの白い冠毛がある。

葉の幅が細く、切れ込みが全くないものをホソバアキノノゲシ(細葉秋の野罌粟) f.indivisaという。

分布:日本全土。


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