2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の本館のすぐ傍にある研修温室内に洋ラン類が沢山展示されていました。その中で多数を占めていたのが「デンドロ 紫/白」または「Den Snow White A」という名札をつけたデンドロビウム(Dendrobium)でした。ユキダルマ’クイーン’という名のものではないかと思います。
デンドロビウム・ユキダルマ’クイーン’ ラン科 デンドロビウム属 Dendrobium:ちょっと無骨な棒状のバルブに愛らしい小花が沢山咲くノビルタイプがおなじみ。自生地が広く、変化に富んだ個性派が揃っています。属名はラテン語で着生ランを意味する「樹木」、「生じる」という言葉に由来します。
Dendrobium Yukidaruma 'Queen':最もポピュラーな原種で、インド、ネパール、ミャンマーから中国、ベトナムまでのヒマラヤ山脈の麓の海抜200~2000mの山々に自生するデンドロビウム・ノビルバージナルDen.nobile var.virginaleを交配親として作出されたノビル系といわれる多数の交配種の有名種ではないかと思われます。このタイプの中では株姿がやや大柄だが、花つきがよく、栽培し易いもののひとつ。花径は6~7㎝。’クイーン’という個体のほかに、良く似た’キング’という有名個体もある。基本種は紫桃色で唇弁には濃紫紅色の目が入る。開花期は冬~春で、花もちは2~3週間。Aタイプ(ノビルタイプ):インド北部~中国などが原産のノビルとその近縁種、交配種。セッコクの交配種もこの仲間と考えてよい。バルブが完成すると次第に落葉し、寒さに会って花芽ができる。比較的低温に耐え、越冬温度は5~12℃。[以上、主婦の友社発行「主婦の友ベストBOOKS やさしい洋ラン 最新品種と育て方180種」より]