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peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

岩手県立花きセンターのデンドロビウム

2009年12月27日 | 植物図鑑

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2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の本館のすぐ傍にある研修温室内に洋ラン類が沢山展示されていました。その中で多数を占めていたのが「デンドロ 紫/白」または「Den Snow White A」という名札をつけたデンドロビウム(Dendrobium)でした。ユキダルマ’クイーン’という名のものではないかと思います。

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デンドロビウム・ユキダルマ’クイーン’ ラン科 デンドロビウム属 Dendrobium:ちょっと無骨な棒状のバルブに愛らしい小花が沢山咲くノビルタイプがおなじみ。自生地が広く、変化に富んだ個性派が揃っています。属名はラテン語で着生ランを意味する「樹木」、「生じる」という言葉に由来します。

Dendrobium Yukidaruma 'Queen':最もポピュラーな原種で、インド、ネパール、ミャンマーから中国、ベトナムまでのヒマラヤ山脈の麓の海抜200~2000mの山々に自生するデンドロビウム・ノビルバージナルDen.nobile var.virginaleを交配親として作出されたノビル系といわれる多数の交配種の有名種ではないかと思われます。このタイプの中では株姿がやや大柄だが、花つきがよく、栽培し易いもののひとつ。花径は6~7㎝。’クイーン’という個体のほかに、良く似た’キング’という有名個体もある。基本種は紫桃色で唇弁には濃紫紅色の目が入る。開花期は冬~春で、花もちは2~3週間。Aタイプ(ノビルタイプ):インド北部~中国などが原産のノビルとその近縁種、交配種。セッコクの交配種もこの仲間と考えてよい。バルブが完成すると次第に落葉し、寒さに会って花芽ができる。比較的低温に耐え、越冬温度は5~12℃。[以上、主婦の友社発行「主婦の友ベストBOOKS やさしい洋ラン 最新品種と育て方180種」より]


岩手県立花きセンターの(Cattleya)その2

2009年12月27日 | 植物図鑑

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2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行きました。本館のすぐ傍にある研修温室には洋ラン類が多数展示されていました。その中でもひときわゴージャスな印象のが花を咲かせていました。品種名はわかりませんが、その1のとは少し違って見えました。

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  ラン科 レリオ属 Laeliocattleya

画像のランの品種名はわかりませんが、Lc.プロフェシー’モンテレー’Lc.Prophesy'Monterey'に良く似ています。その交配種ではないかと思われます。

大輪で花形のよいものを狙って交配し成功した品種。大輪の良花を生むのに定評のあるC.ホーレースに、花形のよいLc.ヒペリオンを交配して作ったもので1966年に登録となっている。冬咲きで、丈夫で育てやすく、花つきもよい実用花。これを親にして新しい花づくりが試みられているので、近いうちによい花色と形のものも生まれるだろう。本種のように唇弁の奥に黄色が入るものは、切花や鉢花としても目立つので得だ。

ランの名の由来

ランには漢字で「蘭」を当てるが、中国ではもともと秋の七草のひとつ、キク科のフジバカマを指し「蘭草」と呼んだ。この草が乾燥するにつれて芳香を発し、衣料の薫蔵に使われたことによっている。後に蘭の字が同じ芳香をもつラン科にも「蘭花」として使われている。既に中国の春秋時代の思想家・孔子(BC.551~479)が蘭を詠んでいる。英名のオーキッド=Orchidは、陰嚢を意味するギリシャ語のオルキス=Orchisからきている。ヨーロッパ原産の地生ランのある種のものは、地下に新旧の2つの丸い塊茎を持ち、その形からギリシャの哲学者・テオフラストス(B.C.373~287)が名付けたものである。(以下省略)[以上、日本放送出版協会発行「NHK趣味の園芸 世界のラン 不思議な魅力 原種・交配種450」”ランという植物を知る”より]


岩手県立花きセンターの(Cattleya)その1

2009年12月27日 | 植物図鑑

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2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行きました。本館のすぐ傍にある研修温室内には、ラン(蘭)類が多数展示されており、(Cattleya)などが豪華な花を咲かせていました。

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 ラン科 属 Cattleya

洋ランの中でもひときわゴージャスな印象の。香りの高いものも多く、まさに女王の貫録です。近縁種との交配も進み、バリエーション豊かな花姿が楽しめます。画像のは、1818年、ブラジルのオルガン山で株が発見されて英国へ送られ1821年に始めて開花し、そのころの園芸家であったウイリアム・カトレイ氏の名に因んでつけられた「C.ラビアタ(C.labiata)」というに良く似ていますので、その交配種ではないかと思われます。。ラビアタは秋咲きで、これを親にして交配をすると秋咲きの良花が生まれることから、交配親として多用されており、現在でも使われている。また、ラビアタでも個体の変化は多く、個体名を持った株が数多くあり、花色も他に白、セルレア系(ブルー系)、白赤系もある。[以上、日本放送出版協会発行「NHK趣味の園芸・世界のラン・不思議な魅力 原種・交配種450」より]


岩手県立花きセンターのバンダ(Vanda)

2009年12月27日 | 植物図鑑

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2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行きました。本館のすぐ傍にある研修温室内に吊り下げられたバンダ(Vanda)が花を咲かせていました。「自生地では、その多くが風通しや日当たりがよい樹木の上に着生し、自然の雨から水分を補給して生育しています。自生地の気候は乾期と雨期の差が激しい場所で、3カ月くらいはほとんど雨が降らないところもあるのです。そこで、乾燥に強い植物体になっているうえ、夜間におりる霧からも水分を補給できる仕組みをもっている。」からでしょう。

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バンダ ラン科 バンダ属 Vanda

バンダ属は熱帯アジア周辺の広範囲に分布し、約60種の原種が知られ、交配種も多く作られている。本種は本属を象徴するブルー系の交配種。長く伸びた花茎に花径約10㎝の大きな花を多数つける。高温多湿を好み、最低温度が18℃以上を保てるように加温が必要。開花期は不定期だが、花つきがよい個体は年に2回くらい咲く。[以上、主婦の友社発行「主婦の友ベストBOOKSやさしい洋ラン 最新品種と育て方180種」より]

良く似たバンダに、バンダ・トーキョーブルーVanda Tokyo Blue、バンダ・マニュエル・トレス’ミト’V.Manuel Torres 'Mito'、バンダ・ゴードン・ディロンV.Gordon Dillon 'KB No.1'などがある。