福井県坂井市の国定公園・東尋坊のトベラ 2009年11月24日(火)
2009年11月24日(火)、国際興業グループ・岩手県交通観光自動車部トラベル課によるバスツアー「金沢兼六園ライトアップと北陸全周の旅」の2日目。ホテルを出て大本山永平寺~羽二重餅の里を経て、日本海の奇勝・東尋坊(とうじんぼう):福井県坂井市三国町東尋坊へ。ここで昼食・観光(12:20~13:50)。断崖の近くには、トベラの木が生えていて、黄色い実を沢山つけていました。また、熟した実が3つに割れ、赤い粘った種子を出していました。種子には雀ほどの野鳥が沢山群がっていました。
東尋坊タワー http://www.tojinbo.net/tojinbo.html [東尋坊の紹介]
昼食を摂った(株)やまに本店
東尋坊は、日本海の荒波に削られた断崖絶壁が約1kmにわたり続いている。「日本海の奇勝」と呼ばれる理由は、今から約1200~1300万年前の新生代第三紀中新世に起こった火山活動で、マグマが堆積岩層中に貫入して冷え固まってできた火山岩が、日本海の波による浸食を受け地上に現れたものとされている。この火山岩は白色の斜長石の斑晶や暗緑色の普通輝石・紫蘇輝石の斑晶を含む安山岩で、マグマが冷えて固まるときにできた五角形、六角形の柱状の割れ目(柱状節理)がよく発達していることが挙げられる。
この柱状節理の規模の大きさが地質学的に極めて貴重であるとされ、昭和10(1935)年に国の天然記念物・名勝に指定された。また、平成19(2007)年には「日本の地質100選」に選定された。
自殺防止パトロール隊詰所。ここ東尋坊は、著名人の自殺等により自殺の名所としても全国的に有名だが、地元では各所に自殺を思いとどまらせるための句碑や看板を設置して自殺を防ぐ努力をしている。加えて公衆電話にテレホンカードや10円硬貨を常備して誰かに相談してほしいと「救いの電話」を設置しているとのこと。自殺志願者は、大抵夕暮れに現れるそうで、ボランティアによるパトロールも行われているそうです。
大池(池とは入り江のこと)と呼ばれる入り江。
下記のWebサイトには、素晴らしい画像が掲載されています。
http://ta7901.blog24.fc2.com/ [11/17-2 福井県三国町東尋坊]
トベラ(扉・海桐花)/トビラノキ トベラ科 トベラ属 Pittosporum tobira
海岸近くに生える常緑低木で、暖地の海岸に多い。庭や公園にもよく植えられている。よく枝分かれして、高さ2~3mになる。枝や葉、根に臭気がある。葉は枝先に集まって互生し、長さ5~10㎝の長楕円形~倒披針形で、革質。表面は深緑色で光沢があり、裏面は淡緑色。縁は全縁でしばしば裏側に巻く。4~6月、本年枝の先に集散花序を出し、芳香のある白い花を上向きに多数開く。花は直径約2㎝で後に黄色くなる。雌雄別株。花弁は5枚で長さ9~11㎜のへら形。萼片は5枚で長さ約3㎜の卵形。雄花の雄しべは5本で、花糸は約7㎜。雌花では花糸が短く、葯も小さい。雌しべは1本。果実は直径1~1.5㎝の球形の朔果で、黄色に熟して3つに割れ、粘液に包まれた赤い種子を出す。種子にも特有の臭気があるが、鳥がよく食べる。枝を節分や除夜の魔除けとして扉に挿したことから「トビラノキ(扉の木)」とも呼ばれる。用途:庭木、公園樹。分布:本州、四国、九州、沖縄、朝鮮南部、中国、台湾。