戦後最悪の大震災に見舞われた日本。
地震に、津波に、原発事故。シングルではなく、ダブルでもなく、一気にトリプルパンチを食らった日本。
そんな状況から再び立ち直ろうと必死にもがいている日本。
災害の映像に心が打ち砕かれ、人々の負けん気に心が動かされる。
地震に津波は、予想を超えた規模だったとはいえ、決して思わぬ出来事ではあるまい。
ただ、それによって引き起こされた原発事故にはみんながあっけに取られる。
原発の状況が日に日に深刻さを増していく中、日本メディアの報道と海外メディアの報道に妙な温度差が出始める。
日本の比較的冷静な（?）報道に対して、海外における報道が熱を帯びていく。
原発事故を受けて、日本の政府やマスコミが「健康への心配はない」が基本路線として国民に冷静な対応を求める。
その間に、諸外国の日本大使館が自国民に東北・関東地方からの退避や場合によっては帰国を促し始める。
これらは全て事実。ただ相互につじつまの合わない事実。
日本人がどこかのんきな気持ちでいるのか。それとも諸外国や在日外国人が過敏に反応をしたというのか。
真実はどこにあるのか。
こんな状況で何をすべきか。
その判断は難しい。
インドの実家に僕の安否を気遣う電話がなりやまなくなっても、その判断は難しい。
帰国なんて毛頭なかったのにインドからの一時帰国の切なる願いに応じざる得なくなっても、その判断は難しい。
一時帰国したって絶えることのない、この葛藤。
近いうちに再来日することになったって絶えることのない、この葛藤。
日本がインドで被災しても同じような状況になるでしょう。
日本政府は嘘はついていません。
しかし、対応があまりに悪い。
対策本部を東電の中におくなどお粗末極まりなし。
東電役員等は原子力専門は1人もおらず
謝罪はするが説明ができない始末。
そんな中で東電の発電量の３５％は原子力です。
地震は想定していましたが津波に関しては想定しえない、世界的に見ても信じられない規模のものです。
日本は東北、太平洋側に地震、津波を想定し大規模に堤防を建設していました。
しかし、その堤防を越える、堤防を迂回しても入り江に侵入してきた津波。
海外においての情報の錯綜、混乱は嘘はついていないものの日本政府の対応の悪さ、海外メディアに対する情報発信力の悪さが原因です。
対策本部を日本、アメリカ、フランスなど原子力、核における先頭集団で形成し、状況判断、フェーズ確定などを一元化し世界に発信することが肝要です。
もちろん日本政府がうそをついているとは思っていません。でも、確かに、海外メディアの反応とは明らかに温度差があります。今になってその溝を埋めようとしているのですが、当初はやっぱりちょっと内向きだったかもしれません。まあそれはそれで良いと思いますが、話しが原発になるとやはりもう少し対応を考えるべきだったと思います。
こうなると、日本の立場を代弁してもインドではなかなか聴いてもらえなくなっちゃいます。そのことが悔やまれるところです。基本的には日本政府を信じたいから．．．
原発は今各国でクリーンエネルギーとして最も注目を集めている分野であり、
最も安全に信頼のおける日本の対応がこれでは不安が増大します。
しかし、原発だけでなく今回の震災は言葉では言い表せないですね。
私もできることからと募金し、募金をインドの友人と声をかけ集めはじめました。
もし良ければザ・インド人さんもお願いします。
http://justgiving.jp/c/3077
友人のダナは本当に被災地を思っていますがインドの家族からの電話攻勢と親戚が一時帰国することになり、しょうがなく一時帰国を決めました。
ひっきりなしになる電話を目の前で見て家族を思うインド人であれば帰国の判断は正しいなと思いました。
親戚帰るのにあんたはなんで？って言われてましたしたから。
帰りたくないと言ってましたが落ち着いたら又戻ってくればいいだけですから！
私は被災地ではありませんが、ニュースなどで外国人の方々が帰国するのを見て、当然だろうと思っています。やはり、日本で起きた震災ですから外国人の方に迷惑をかけるのはよくないと思うのです。援助は受けるべきですが、日本のことは日本人で乗り切るべきだと思うし、原発のことで外国人の方が被害を受けるのは胸が痛みます。それは私たち日本人が受け止めますから、復興した時にはまた日本に来て日本を愛してほしいです。失礼いたしました。
覗いていただいてありがとうございます。
復興した時のみならず、復興する過程においてこそできるだけ日本にいようと考えています。
そのためにも、原発の状況さえ安定してくれればと願っています。そうすれば、今みたいに日本にいても国の知人を不安にさせなくても済むのですが。