現在、日本に送る研修生の日本語の勉強会が行われている。 先生は数名の中国人社員が交替で行う。 時々後ろで覗くのだが、さすがに先生役も慣れたもの見事にこなしている。 日本に行く彼らの頭と、中国にいる私の頭を入れ替えられたら、お互い苦労しなくていいものを・・・・

でも、気になる点が・・・
先生は、『 これを持って行っていいですか? 』と質問の仕方を教え、答えを紹介する。『はいいいです。』『いいえだめです。』 勉強の段階では当たり前の会話。 ただし、質問はいいとして、それに答えるのは日本人だ。 ましてや、彼らが行くのは佐賀県、九州弁バリバリの地。

『いいよ。 だめ。』は理解できるだろうが、『よか。 いかん。』・・・・ 少し丁寧に、『よかですよ。』 佐賀弁の“よか”は状況でどちらにもとることができ、これまた厄介な方言だ。 せっかく勉強しているのだが、かわいそうに・・・ 答えを聞き取ることが出来ない。

思わず授業に飛び入りしたい気持ちになるのだが、途中で邪魔したら彼らも大変。 タイミングを見て佐賀の方言教室をしなくてはと思うのである。
明確に“好”“不好” せめてこれだけ使って欲しい。 “よか よか”は無理な話。
ここで佐賀の方言テスト
A『いかんでよか』 B『せんでよか』 C『してよか』 どんな意味?
答え
A『行かなくていい』 B『しなくていい』 C『やっていい』
日本人でも理解できない人が多い中、研修生には超難問。 ただし、佐賀弁の理解度は日本人より日本で研修を終えた我が社の中国人が上。 見事に答える。
私の場合は? 大連という地、大連弁は確かにあるのだが、一般会話では標準語の割合が高い。 日本で中国語を勉強して上海に行けばこれも大変。 上海弁のやり直し。 大連はこれはなく、やはり恵まれた土地のようだ。

