Burning Pavilion Part3

日常のもろもろ

ユニコーンの新作 シャンブル ようやく購入

2009-02-22 20:55:51 | 音楽
2月4日のシングルに続いて、2月18日、とうとうユニコーン16年ぶりのアルバム、シャンブルが発売されました。
ここは地方都市ということで冬だし発売日前日に新譜が店頭に並ばないことも珍しくはないが、一応夕方、残業を抜けて見に行ったところ、軒並み「売り切れ」と書いたポップが。
さすが、テレビに出まくってるもんな~。全盛期よりもよく見るこの頃。ほんの2ヶ月前とは状況がまったく変わってます。来月に入るといよいよ全国ツアー。あなたの街にユニコーンが!というわけです。

金曜に追加分が入荷したようですが、職場の同年代の人の誕生会ということで遅くまで飲んでたので買えずじまい。だが、その日のカラオケはユニコーン祭りと化し、その余韻の中、翌朝アルバムを手にしました。
新譜をレジに持っていくことと、開封するのがこんなに嬉しいと感じるのも久しぶり。まさに待ちに待ったアルバム。

内容は、とても聴き応えのあるもので、本人達はとりあえず録ってみて出すかどうか決めるというノリで始めたプロジェクトのようですが、大いに手応えを感じたんじゃないでしょうか。変なプレッシャーを感じずにやってる感じです。
阿部・民生の重量感のある曲が核となり、前半と後半に配置されている。WAO!以外は予想してたような渋いロックナンバーが多い。また、意図的にシンプルな民生曲よりも、若干ポップさがまぶされた阿部曲の方がかつて民生が書いていたような曲に近いような気がする。
中盤には各メンバーによる曲が入っている。この辺のバラエティ感がまさにユニコーン的。曲の水準も高いし、アレンジもかなり遊んでいる。阿部・民生による曲は民生ソロに近いアレンジですな。

正直解散後のキャリアにはそれぞれ差があるんじゃないかと思っていたけど、各メンバーの実力高いな~。
合わせてユニコーンのビートルズアンソロジー的なヒストリービデオ(ユニコーンの方が先ですが)に入っているレコーディング風景を見ると阿部の凄さを見ることができる。今作も阿部主導ということがわかるけど、阿部と民生のコンビが作り出すものはそれぞれのソロとも違うし、いい意味でまさにユニコーンとしか言えない世界になっている。

実はユニコーンは後追いというか、現役時代はシングルヒットは聴いていたけどアルバムまでは手が伸びなかった。
最近になって聴くとやっぱり、民生ソロと比べて音がショボイというか、ソロ以降民生が積み上げてきたサウンドの探求という面では物足りなさがあったんだけど、今回はクリアかつ太い音。そこもちゃんと反映されていて文句なしです。


パープルピープルが歳をとったユニコーンという感じで、もっとも年を経た再結成を実感する曲。
アルバムのトップを飾るひまわりのメロディが後半に出てくる、最終曲HELLOが今のところ一番好きです。
ど真ん中に入っているEBIによるAUTUMN LEAVESも暗くて良いですね。徐々にツェッペリンの幻惑されて風になります。民生の銅鑼が良い味出してます。
久々に何度も繰り返し聞きたくなるアルバムです。