Burning Pavilion Part3

日常のもろもろ

tomita lab concert

2006-11-14 19:26:48 | DVD


昨日に引き続き、DVDネタです。
昨日のおっさんとは打って変わって冨田ラボのライブDVDです。
タイトルはTomita Lab Concert at SHIBUYA-AX 2006.3.19。

とにかく音がメチャメチャ良いです。
冨田ラボの作品に参加したゲストが次々登場するスタイルですが、それぞれのヴォーカリストもさることながらそれに絡む、冨田のローズピアノやギターがまた良い。
ギターはストラトでとてつもなく心地よいフレーズを弾きまくってます。時にカッティング、時に激しいソロ、時に甘いソロ、といった感じで変幻自在ですが、基本はフュージョンのバンドを見ているようです。
日本のコンテンポラリーポップスにフュージョンのアレンジを持ち込んだ男、もっとやってくれ!って感じですね。

CDでは生を超えた生ドラムサウンドを、生音のサンプリングで打ち込みしてますが、それをどう再現するかと思いきや、あの村石雅行が完璧にサポートしてます。正直あの味を出すのは難しいのではないかと思ったけれど、唸ってしまった。すごい。特に本編ラストの「恋は傘の中で愛に」正直中盤のドラムソロはやったとしても中途半端なお茶濁しだろうと思っていたら・・・とんでもない!。生ならではの素晴らしいフレーズに変わっていました。ずげ~。

冨田ラボについて軽く解説すると、アレンジャー冨田恵一のソロプロジェクトでこれまで関わってきたアーティストが参加したソロアルバムを2枚リリースしてます。これまでの冨田の仕事の有名どころはMisiaのEverything、中島美嘉のStars、WILL、平井堅のRing。その他、キリンジで全面的にプロデュースをしていました。聴けばすぐ冨田とわかる音像で、上に書いたように特にドラムの音が特徴的。

CDではほぼ全ての楽器を演奏する冨田。ライブでは凄腕アーティストと豪華管弦楽(なんと俺の買うCDの8割にクレジットされている?金原千恵子ストリングス!!に村田陽一・山本拓夫!!)により完全にあの音が再現されています。ここまで音のいい高品質のライブ盤はなかなかないです!。山下達郎のライブの映像化が望まれない現状では、オーディオ的にこれが日本ロック&ポップのライブDVD最高峰と思われます。
必見です。


出演
冨田恵一
キリンジ
高橋幸宏&大貫妙子
CHEMISTRY
SOULHEAD
畠山美由紀
Tica
田中拡邦(ママレイドラグ)
Ryohei
Saigenji
ハナレグミ

もちろん音だけじゃなく、曲がいいのがオススメの理由です
2枚のソロアルバムがメチャメチャ好きな私にとっては夢のようなライブ盤です。ムリしてでも見に行けば良かったかな。でも渋谷AXで聴くより部屋で聴いた方が音はいいはず(負け惜しみ・・・)。
ザ・バンドのラストワルツ的な品の良い雰囲気の中でソウル/ポップを味わえます。

私としては「香りと影」を歌うキリンジが見れたことが最高ですね。通常のライブでは絶対聴けないだろうけど、この曲大好きなんです。つくばでの新緑の時期を思い出します。この曲が紹介されたときの観客の大きな完成も嬉しい。みんな聴きたかったんだよ。
泰行の声も安定していて最高。これはみんなに見せたい!これがキリンジの実力じゃ!(んが!高樹が不安定・・・わざわざ椅子に座って歌に専念してるのになぁMCは抜群)。冨田氏とキリンジ、この3ショットは2001年のツアーぶりに見た。この3人が組むと、ジョージ・マーティンとビートルズですよ、まるで。

ママレイドラグの田中拡邦も黒いストラト持ってなんだか最近のクラプトンみたいな音出しててでいいです。鈴木茂っぽい感じもします。
Saigenjiの「太陽の顔」!これが好きでこれが出た年のライジングサンでSaigenjiのステージを見たけど、この曲歌わなかったんだよな~。やっと聴ける。
あとはやっぱりハナレグミの「眠りの森」!!いい曲だよなぁ~うんうん。なかなかカラオケで冨田ラボがあるのを見ないけど、これだけはどのカラオケにも入ってるだけあって。。。(最近、UGAに香りと影が入っているのを発見して驚喜した!)。

と、ここ5年ほどの夢が叶いました。