京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間。

2013-10-19 09:12:46 | 日記

「残念な時間の思い出」
カルチェのオーバーホール完成後の写真。
ロゴなど金色の部分はすべて18金。メッキではないのではげない。
ロゴだけでも紛失すると1万円以上費用がかかるので衣類に引っ掛けないように御注意ください。
お客様にお渡しする前にきれいに磨きます。日本の常識だ。
ところがこれが裏目に出たことがある。

ヨーロッパで理不尽なトラブルにご注意のお話。
「だれがこんなことをやれと言った!」かんかんです。
「金が磨り減ってしまうのでもったいない!磨り減った金を戻せ!」と言う。

ロゴを新し物に変えることでOKという事でおさまります。
駆け出しの若い時はこんな言いがかりのようなクレームが多かった。
リューズが錆びていたので親切に交換しただけでも怒り出すこともあります。

今では小さな傷を取るだけ。修理後にあまりきれいになっていないのはそんなクレームが多いことも要因でベテランになるほど余計な事はしないようになるのです。
交換するときには一つ一つ了解を得ることです。不要なサービスは喜ばない。

時計師は小柄な人が多い。私もチビすけ。
ヨーロッパのトイレで失敗経験者が多い。

便器が高くて大きい。いつもよいしょっと登る。足が床に着かないのでぶらぶらしているのです。
ある日、スポーンとはまり込んでしまった。お尻が抜けない。
体操選手のように腕の力だけで身体を持ち上げて抜き出そうとするがなかなか抜けない。
右、左と少しずつずらしてやっと抜け出しに成功!
そのとたん右肩に激痛が走った。寒いトイレで長時間格闘して肩も冷えていたのでしょう。
「アイ アム トラブル!コール ミー アンビュランス」
ー「イエス ミスター アンビュランス!」
ぶちっと電話を切られた。

「ハ~イ!ミスターアンビュランス?」
再び電話すると明るい声で笑っていました。
「アンビュランス プリーズ!」
やけくそ!の残念な思い出でした。
結構このパターンの失敗は多いので要注意。

「紙」の失敗も良くありました。使用済みの紙はそれようの容器に入れて流さないしきたりだ。何気なく流してしまって怒られた。習慣は恐い。

日本では紙が水に溶ける優秀なので流します。
日本のトイレットペーパーを旅先まで持ち込む人もいたほどだ。

日本に来た外国人はこれをよく理解しているので便利!と感激します。
ところが、紙ならすべて流せると勘違いする人もいます。
トイレの中で読んでいたレポート用紙まで流してしまう人がいる。
「アイ ハブ ビック トラブル!」
結果、パイプつまりで水があふれて大騒ぎになる。

ホテルの部屋でユニットお風呂が一番清潔!なのだそうです。
トイレの中を茶室感覚で使う人がいる。

最近、京都はヨーロッパからの観光客が増えた。

彼らはアメリカ人と間違われるのを嫌う。強烈なプライドがある。
また、フランス人はドイツ人と混同されるのも嫌う。
「お化けを信じる人はフランス人です!
ドイツはローマ時代、未開地で、お化けの歴史が浅い。また大雨の嵐の日でもピクニックに連れ出されるのでドイツのお化けはフランスに逃げてきます。ドイツに残っているお化けはヒトラーだけだ。これは時々出て来るそうだよ~!」

外国のお客様を大切に「おもてなし」しましょうね~!楽しめますよ。













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