京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間

2014-09-14 10:01:24 | 時計修理

9月14日3連休の中日。
「仕事、仕事の京都時間」
穏やかな快晴の京都!なんと晴れ上がった空を見ながら工房へ急ぐ。
昨日はなんとなく10時過ぎまで作業が延びてしまった。

今日予定していた演奏会などすべてキャンセル。
京都に観光ついでに地方で修理できないブランド品のメンテナンスを依頼する人が増えたようです。
また「店頭に並んでいた時計を外国観光客から傷をつけられて売り物にならないので磨いてくれろ~!」などなど連休になるとさまざまな急ぎ修理が来るようになりました。

「偽ブランド品」過去最高の新聞記事。
全国の税関がまとめた数字では前年同期15,8%増の1万6296件。
コピー品はバッグが主流なので小さな隠しやすい時計はフリーパスで入国する。

ネットでは普通にコピー品が販売されているのに驚きます!
「買ってはだめよ~だめだめ~!」すぐに壊れる。
また、裏ブタを開けないと区別がつかないスーパーコピーものも増えた!

コピー品を所有しているだけで罰金刑のヨーロッパ並みに法制化を厳しくしないとダラダラとこの現象が続くでしょう。

差し止められたコピー品は中国から輸入品が92、9%とコピー品の生産国だ。
ヨーロパでは石鹸、洗剤までコピー品が出回っているそうです。

エルメスの高級石鹸は確かに使いやすくお土産にコピーでも買ってしまいそうだ。
ところが普通の安い日用品までコピー品が見つかるそうなので、そんな時代なのだね~とため息が聞こえて来そうだ。

工房に来るブランドではブルガリ、カルチェのニセモノ定番から最近はゼニス、ウブロなど一般に知名度の低いものまで増えた。

これらコピー品が来たらボロカスにいって追い返すことだ。
コピーユーザーには国内では修理は一切できない事を理解させるために京都の時計業界全体で取り組む事でしょう。コピー大好きの大阪は別?

人格を否定されるほどプライドを潰されて、店をたたき出されたら二度とコピーに手を出さなくなるでしょう。

工房では電池交換も当然一切お断りです。
それで海外やネットで購入した時計を工房に持ち込んで真贋を確認するお客も増えた。
修理を受けたら本物なので「よかった~!」とそっと胸をなでおろすお客さんがいる。

この不況時、驚くほど安い価格で購入できるので修理料金より低い価格で取引されるパターンも多い。

今日は一人静かに修理をやっています。
オペラの中でも「三大オペラ」と言われるカルメン、蝶々婦人、ラ・トラヴィアータ(椿姫)だ。
これはちょっと悲しい物語なのでやめた。物思いにふけると仕事が止まる。

モーツアルト「魔笛」のCDを引っ張りでしてヘルマン・プライの名盤を聞きながら秋の一日を楽しむ予定です。
よろしく~ごきげんようでござる。




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